2018/04/22

【温泉】オーガニックな美食と美意識・沓掛温泉満山荘(長野県青木村)(★★★★)

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 満山荘といえば、かつて奥山田温泉にあった名旅館。硫黄の香りがする薄濁りのお湯、北アルプスの大パノラマ、美味しいお料理、そしてユニークな館主にお会いするのが何よりの楽しみでした。
 その満山荘が山を降りてhappy01、松本と上田の中間ぐらいにある沓掛温泉に移転したのが2016年。ぽん太とにゃん子は2月下旬、初めて新・満山荘に泊まってきました。
 こちらが公式サイト日本秘湯を守る会のWebサイトからも予約できます。

 ほっこりした里山のなかにある昭和テイストの木造旅館。お湯は無色透明、お肌すべすべのアルカリ性単純温泉がもちろん源泉掛け流し。露天風呂もあります。そしてお料理の素晴らしさは以前と同じ。地元の素材を使いながら、見た目も美しい創作料理の数々。もちろん地酒も充実してます。
 新たな名旅館の誕生を、温泉ファンとして喜びたいと思います。ただ、お値段がぽん太にとっては若干高いので、評価は4点……ですが、お値段以上の価値がある宿です。

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 こちらが宿の入り口です。ここからみると建物が小さく見えますが、奥に広い配置になっております。

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 旅籠風の玄関。窓に描かれたMANSANSOHの文字が、レトロモダンな雰囲気を醸し出します。

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 旧満山荘からは急峻な北アルプスの大パノラマが望めましたが、新満山荘の周囲は鄙びた里山の風景が広がっております。これもまたいいです。椅子へのこだわりは旧満山荘譲りか。

 ちなみに元々この旅館は、同じく日本秘湯を守る会の会員宿だった「おもとや」さんですね。買い取って改築したのでしょう。旧満山荘は、いまは伊奈里館という旅館になってます。

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 ロビーでいただくウェルカムお菓子。なんだか忘れちゃいましたが、美味しかったです。

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 昭和テイストの鄙びた廊下を進んでいきます。

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 お部屋は、広々として明るい角部屋でした。ソファとロッキングチェア。ふかふかの羽布団。レトロモダンの調度品です。

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 なかなか建物全体が見渡せるアングルがありません。左下は、温泉の屋根です。

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 お風呂は三つあって、男女入れ替わりになってます。写真は一番小さい内湯。このほか、青いタイルが美しい広々した半露天風呂と、庭にあって開放感あふれる野天風呂があります。ほかのお客さんがいて、ちと写真は撮れませんでした。
 お湯は無色透明で、ちょっと硫黄臭があります。綿状の褐色の湯の花が少量舞ってます。すべすべ感がある優しいお湯です。
 加温はしているようですが、加水や消毒なしの源泉掛け流しです。
 ぬるめの温度設定になっていて、いつまでも入ってられる感じです。

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 源泉は二種類あるようですが、どれがどれに注がれてるかわからなくなってしまいました。
 こちらは沓掛温泉1号泉の温泉分析書です。泉温は34.7度と低め。pH9.2のアルカリ性です。泉質はアルカリ性単純温泉。

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 そしてこちらが3号泉の温泉分析書です。泉温が38.5度と少し高いですね。

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 夕食はお食事処で。あ、この「Food 風土」の看板、旧満山荘にあったな。懐かしい。

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 ずらりと並んだ日本酒がお出迎え。

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 彩も鮮やかな前菜盛り合わせ。新鮮な野菜の数々。

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 本日のお品書きは、二代目館主の手によるもの。達筆ですね。書道は独学なんだそうですよ。料理人の明子さんは、館主の奥さんです。

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 この器もあった、あった。牛乳豆腐柚子味噌です。
 とてもお料理全部の写真は載せられません。冒頭の写真が、メインの「大岩魚・春菊ジェノバ風」。芸術のような盛り合わせですね。春菊のジェノベーゼが絶品でした。

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 朝食も美味しゅうございました。

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 宿の休憩室には、旧満山荘から持ってきたと思われる様々な椅子があり、初代館主が一生懸命切り貼りしてた北アルプスのパノラマ写真が展示されてました。初代はどうしてるんだろう。初代が惚れ込んだ奥山田の地を離れてここに移転したということは、ひょっとして……。
 思い切って三代目の若旦那に聞いてみたところ、初代はお元気で、老人ホームに入っているそうです。もともと奥様が入居していたらしいのですが、見舞いに訪れているうちに、他の知り合いも入居してたりしたものだからすっかりそこが気に入って、まだまだお元気にもかかわらず、自分も入居したんだそうです。そして持ち前のキャラクターで、すっかり老人ホームの人気者になっているそうです。
 よかった。
 休憩室に、アルペンホルンとか、初代ゆかりの品々をもっと展示して欲しいです。

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2018/04/21

【温泉】素晴らしいお料理!高級旅館並みの宿が格安の料金で・追分屋旅館(長野県美ヶ原温泉)(★★★★)

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 4月中旬、ぽん太とにゃん子は親孝行のためにお義父さんを連れて、美ヶ原温泉の追分屋旅館に泊まって来ました。落ち着く和風旅館で、廊下に錦鯉が泳ぐ池があったりと、内装は高級旅館並み。従業員の応対も、とっても親切で丁寧。なによりも素晴らしいのがお食事で、色とりどりのお皿に守られたお料理は、見た目が美しいだけではなく、味もとっても素晴らしいです。国産ワインに力を入れているのも特色。温泉も八つの浴槽が楽しめ、お湯も加水なしの源泉100%ですが、美ヶ原温泉の泉質もあるのかちょっと温泉力が弱いのがわずかに減点となって、ぽん太の評価は4点。
 高級旅館と言っても何の遜色もない素晴らしい宿で、場所も松本からほど近くと便利。それでこの宿泊料金は、コスパ最高。皆さんにお勧めしたい宿です。
 こちらが公式サイトです。


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 信州美ヶ原温泉は、松本市内から車でわずか15分ほどのところにありますが、山を背にした静かな温泉街で、開湯が奈良時代と歴史もあります。
 写真は宿の建物です。実際に到着したのはもちろん日が暮れる前ですが、いい雰囲気なので夜の写真をアップしました。落ち着いた感じの和風旅館です。

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 お部屋も新しくてきれいな和室です。元々の建物は昭和38年の築ですが、こまめに改修を繰り返して現在に至っているそうです。

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 細かく作り込まれた廊下。手前の石橋の下には、錦鯉が泳ぐ池があります。雰囲気は高級旅館ですね。

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 気持ちのいいテラス。一角には足湯もあります。目の前に咲き残っていた桜を眺めながら、朝のコーヒーをいただきました。

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 お料理に感動しました。器も色とりどりで見ているだけで楽しく、味も美味しかったです。冒頭の写真が先付けですが、品数が多いです。
 予約時に、お造りを一人分だけ馬刺しに変更しておいてもらいました。だって信州ですからね。新鮮で柔らかくてとても美味しかったです。

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 お料理の写真を全てアップルすことはできないので、抜粋でご覧ください。メインのお肉料理です。お皿と葉っぱ(?)のいろどりが見事です。

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 ご飯までもこの美しい盛り付け。

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 デザートの器もこのとおり。

 それから、写真を撮るのを忘れましたが、宿のご主人がソムリエの資格を持っているそうで、国産ワインが充実しております。普段は夕食時に地酒をいただくぽん太とにゃん子ですが、今回はワインをいただきました。お値段もけっこうやすいです。
 また売店前にはワインサーバーが置いてあって、8種類のワインを好みの分量でいただくことができます。フロントでもらったカードを使い、最後に精算というパターンなので、ついつい飲みすぎてしまいました。


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 朝食は、レトロモダンのお食事どころで。光の演出が素晴らしいです。

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 朝食も美味しゅうございました。


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 お風呂は、男女入れ替え制になっており、それぞれが内湯や露天など三つの浴槽を持ってます。

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 こちらは露天風呂のひとつ。ちっちゃいので独り占め。
 お湯は無色透明、無味無臭で、ちょっとすべすべ感があります。

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 こちらは隣にある別邸「辻の花」。45分2,500円なりの貸切風呂ですが、予約のない時間帯は、男女入れ替えで自由に入ることができます。もちろんぽん太はそっち狙い。

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 浴室はとっても広いです。これが貸切で使えるとはすごいですね。

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 露天の寝湯もついてます。
 ちなみにこの旅館の露天風呂は、基本的には景色は見えません。温泉街の中ですから仕方ないで。

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 温泉分析表です。pH8.6のアルカリ性単純温泉です。成分は全体に薄め。温泉力が弱いのがちと残念です。泉温は42.8度です。

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 加水なしの源泉100%ではあるのですが、循環ろ過・加温・消毒をしてますね。源泉がどのくらい注がれているのかは、ちとわかりません。

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 ホントに素晴らしい宿で、18,000円から2万数千円取ってもいいように思えますが、13,000円程度で泊まれるのはありがたいです。お義父さんも大満足で、いい親孝行ができました。

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2018/04/20

【城・桜】初めての松本城、桜散る高遠

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 4月中旬、ぽん太とにゃん子は、親孝行のためにフクロウ義父さんを連れて、信州を旅行してまいりました。高遠の桜は残念ながら散り始めておりましたが、好天に恵まれ、うららかな春の旅を楽しむことができました。


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 まずは松本城へ。天守閣は、日本で5城しかない国宝のひとつ。また江戸時代以前に作られて現在に残っている12城の「現存天守」のひとつでもあります。
 なんとぽん太とにゃん子が訪れるのは初めて。山がらみで松本は数多く訪れておりますが、なかなか松本城に立ち寄る機会がありませんでした。
 天気がだんだんと良くなって青空が出てきました。白い山並みを背景にした優雅な松本城の姿です。

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 こちらからみると、三つの建物に分かれているのがわかります。直線的な屋根の線が重なりあって、モダン建築のような印象もあります。建物は小さめで、あまり装飾にこだわっておらず、羽目板の黒い色もあいまって、質実剛健な感じです。向かって左の、赤い欄干が巡らされた月見櫓だけが、風雅さを漂わせております。
 ここも外国人でいっぱいでした。観光バスの案内板を見ると、高遠の桜とセットの旅のようですね。

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 お義父さんの手助けをしながらなんとか最上層へ。常念から燕にかけての雪をいだいた稜線が見渡せました。

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 続いて高遠へ。残念ながら桜は散りかけでしたが、おかげで入口近くの駐車場に車が停められました。平日だというのに観光客はかなりの人数でした。

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 お堀の池をぎっしりと敷き詰めた桜の花びら。

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 一角で田楽の一座がパフォーマンスを行ってました。ぽん太は田楽を見るのはたぶん初めてで、どういうものかよく知りません。今回のは太鼓を使った元気な踊りでした。

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2018/04/19

【登山】桜は終わり。和田バス停から陣馬山

 2週間前に生藤山に登ったぽん太とにゃん子ですが、前回は稜線付近がまだ冬枯れ状態だったのと、高尾山からつなげている稜線歩きのうち途切れている陣馬山と山ノ神の間をつなぐため、またまた出かけてきました。
 和田バス停(旧県立陣馬自然公園センター)に車を停め、和田第二尾根から陣馬山に登り、和田峠、醍醐丸を経て前回稜線から離れた山ノ神に至り、前回下った道を辿るコースとしました。



【山名】陣馬山(854.8m)、醍醐丸(867m)
  高岩山(800m)、大蔵里山(837m)
【山域】 奥多摩・高尾
【日程】2018年4月19日(日帰り)
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れ
【ルート】和田バス停11:31…(和田第二尾根)…12:51陣馬山(昼食)13:27…和田峠13:48…醍醐丸14:32…山ノ神15:05…15:52和田バス停

大きな地図や3D地図は、「山行記録のページへ」をクリック。
【マイカー登山情報】和田バス停付近の駐車場は、閉鎖している県立陣馬自然公園センターに4台ほど停められます。登山客が停める場合断りを入れるように、という張り紙がしてありますが、閉鎖していて断りの入れようがないので、駐車できると思います。ここが満車の場合は、県道521号を少し下った鎌沢入り口バス停付近に車を停めるスペースがあります。鎌沢入口駐車場|登山口ナビを参照してください。



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 登山口から登り始めると、2週間前はまだ新緑でしたが、今回は葉っぱが青々と茂ってます。

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 道端には、写真のチゴユリをはじめとし、クサイチゴ、ヒトリシズカ、スミレなどの春の花が咲いておりました。

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 その中に、こ、これは!?タテヤマリンドウ?こんな低山に!?
 帰ってから調べてみると、葉っぱが楕円形で、花びらの副片が小さいということで、フデリンドウでした。

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 出だしこそ少し急登がありましたが、そのあとは緩やかな尾根歩きで陣馬山に到着。
 写真は、これから進んで行く稜線。一番高く見えるのが醍醐丸で、その向かって左の肩にちょっと見えているのが、前回登った生藤山。真っで花粉症を引き起こした杉の植林と、もともとの明るく美しい春の落葉樹の林の対比が見て取れます。

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 今回のルートの最高地点の醍醐丸。八王子市の最高地点だそうです。林の中で展望はありません。

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 2週間前は冬枯れ状態だった稜線も、今回は新緑状態。でも桜は、ほとんど散ってました。写真はかろうじて残っていた山桜の花。

 山ノ神から南に稜線から離れ、前回歩いた道を辿って、出発地点の和田バス停(旧県立陣馬自然公園センター)に戻りました。

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2018/04/18

【オペラ】尻上がりに良くなった「アイーダ」新国立劇場

 新国立劇場開場20周年を飾るにふさわしい壮大なオペラ。新国立のプロダクションは、奇をてらわない重厚で壮大なセットが見ものです。

 ところが開始早々、ラダメス役のナジミディン・マヴリャーノフが歌う「清きアイーダ」が?の出来。声量もないし、声質もさだまらず、音程も不安定。対するアイーダのイム・セギョンは声量こそ圧倒的ですが、叫び声のようなちょっと耳障りな声質。重唱では一人だけ前にでちゃってます。こりゃもう新国立劇場合唱団のコーラスをメインに聞くしかないかな、という感じでした。
 しかし、マヴリャーノフもセギョンも尻上がりに良くなっていき、マヴァリャーノフは声量もある程度でてきて伸びやかな声を聞かせてくれましたし、セギョンも声量をちょっと抑えめにしてバランスもよくなり、心のこもった繊細な声を披露してくれました。最後の「さらばこの世よ涙の谷よ」はとても感動いたしました。
 ひょっとしたら初日だったのかなと思いましたが、ぽん太が聴いたのは2日目だったようです。

 最初のおぼつかない状態を救ったのがアムネリスのエカテリーナ・セメンチュク。とても安定した見事な歌声で、ちょっと声量はないけど、さすがベテラン。巧みな表現力で舞台を引き締めてくれました。

 アモナズロの上江隼人が外人勢に引けを取らない迫力ある歌声で、満足できました。ランフィスが妻屋秀和。新国立合唱団はいつもながらの素晴らしい合唱で、スケールの大きい舞台を支えてくれました。

 パオロ・カリニャーニ指揮の東京フィルハーモニー交響楽団は、キレのあるダイナミックな演奏だった気がします。バレエも楽しかったです。

 終わってみれば大満足。凱旋の場面も素晴らしかったし、久々に舞台全体が動く新国立の装置を見ることもできましたhappy01。今回はお金をかけましたね。やっぱり「アイーダ」はいいな、と思える舞台でした。


新国立劇場 開場20周年記念特別公演
オペラ「アイーダ」/ジュゼッペ・ヴェルディ

新国立劇場・オペラパレス
2018年4月8日

公式サイト

指揮:パオロ・カリニャーニ
演出・美術・衣裳:フランコ・ゼッフィレッリ
照明:奥畑康夫
振付:石井清子

アイーダ:イム・セギョン
ラダメス:ナジミディン・マヴリャーノフ
アムネリス:エカテリーナ・セメンチュク
アモナズロ:上江隼人
ランフィス:妻屋秀和
エジプト国王:久保田真澄
伝令:村上敏明
巫女:小林由佳

合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

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