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2005/03/27

感情表出(EE)を下げていきいき家族(その4)

 こんにちは、みのぽん太です。感情表出をお勉強する「おもいッきりブログ」の4回目。今日は、ご家族の感情表出を下げることができるのか、そうすることで本当に再発率が減るのか、当番組で行った実験のVTRをご覧下さい。
 それでは、VTRスタート!

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 こんかい「おもいッきりブログ」では、高EEのご家族と暮らす24名の統合失調症の患者さんに協力をいただきました。みなさんもうすぐ退院して、家族とともに暮らすことになっています。患者さんとご家族は、Aチーム12名と、Bチーム12名に、それぞれ分かれていただきました。そしてAチームの患者さんは、退院後は普通の外来治療を受けていただきました。一方でBチームの患者さんのご家族には、EEを下げるための特別なコースを受けていただきました。そのコースは、教育プログラム、家族グループ、家族セッションからなっています。
 教育プログラムでは、統合失調症に関する簡単な講義を受けていただきました。前回お話したように、高EEの家族は統合失調症の症状を理解せず、患者さんの怠けや努力不足と考えることが多かったからです。また家族グループでは、高EEの家族が低EEの家族とさまざまな悩みを話し合うことで、患者さんに対する適切な対応を学んでいただきました。また家族セッションでは、ご家族と患者さんが一緒に話をすることで、お互いの気持ちを理解し合う機会を作りました。
 さらにBチームのご家族には、患者さんと接する機会時間がなるべく週35時間未満になるようにしていただきました。

 さ〜てその結果は?

 EEを下げるための特別なコースを受けていただいたBチームの12組の家族のうち、EEを低下させるか、あるいは患者さんとの接触時間を週35時間未満に減らせたのは、9家族でした。つまり75%のご家族が、この方法で成功したことになります。
 さて、普通の治療を受けていたAチームの患者さんの、9ヶ月後の再発率は50%でした。
 一方Bチームは?
 Bチームで再発したのはたった1人で、再発率は8%でした。Bチームのうち、EEを低下させるか、あるいは接触時間を35時間未満にできた9組にかんしては、再発は0人。つまり再発率は0%でした。

 この実験でわかったことは、簡単なコースを受けることで、3/4の家族がEEを下げるか接触時間を減らすことができ、それによって患者さんの再発率がと〜っても減るということでした。

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 みのぽん太です。みなさま、VTRでよくわかりましたか?  次の4点に気をつけることで、ご家族のEEを下げ、患者さんの再発を防ぐことができるのです。

EEを下げるには、
統合失調症の正しい知識を身につける
患者さんに対する接し方や対応を学ぶ
患者さんの気持ちを受け入れる
患者さんに関わりすぎず、うまく距離をとる

 みなさんも今日から実践して、EEを下げてみて下さいね。
 さて、次回は最終回です。会場の奥様方の質問をお受けしたいと思います。

参考文献
レフ、ヴォーン『分裂病と家族の感情表出』三野善央ら訳、金剛出版、1991年

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