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2005/05/07

吾妻ひでお『うつうつひでお日記』を読む

 吾妻ひでおの『失踪日記』を読んで、むかし好きだった吾妻先生がアル中で精神病院に入院していたことを知ったぽん太は、流れ流れて精神科医となった自分と吾妻先生のあいだになにやら不思議な縁というかめぐりあわせを感じたのであった。
 そこでネットで検索したところ、あずまひでお公式HPを発見。『うつうつひでお日記』(産直あづまマガジン増刊、2004年、アズママガジン社)をすかさず購入することにしたのである(なお2005年5月7日現在は品切れで、5月15日頃重版の予定だそうです)。
 注文のメールを送ると、申し込み方法と宛先がメールで指示されるので、そこに手紙を出します。なにやらあやしい取り引きをしている気分ですが、決して違法ではありません。待つこと数日、封筒で雑誌が送られてきました。うきうきしながら封を切ると、なかからタバコ臭い空気が。「おお、これこそあじまセンセの家の淀んだ空気じゃ!」と、ぽん太は妙に感動したのである。
 2004年7月7日から9月1日までの絵日記が書かれています。あじまセンセが書いているように、この日記の特徴は「事件無し、波乱無し、貧乏、神経症、冷やしラーメン、そば、本屋、図書館」(3ページ)で、「ただの引きこもりの読書感想文」(46ページ)です。センセはかなりエネルギーが低下しているようで、あまり仕事をしないでよく寝ています。でも読書量はすごい!不安やうつもあるようで、「夕方から落ち込み無力感に襲われる」(7ページ)とか、「歩いている途中、不安の渦がやってきて巻き込まれる」とか、「昼過ぎからなんか暗い気持がやってきた。急いで安定剤を飲む。暗いやつは突然来るので油断できない」などという文章が見受けられます。でも全体の雰囲気は暗くはなくて、ぼちぼちたんたんちょっぴりユーモラスです。
 『失踪日記』がかなり評判のようなので、あじまセンセに仕事が殺到して忙しくなりすぎないか、ぽん太は心配です。あじまセンセ、無理しないで今の調子でほどほどにね。ときどき産直あつまマガジン買いますから。
 しかしネットによる結びつきってすごいですよね。有名なあじまセンセの個人的な雑誌を、縁もゆかりもないぽん太が簡単に手に入れられるんですからね。昔だったら考えられません。
 かわゆい女の子のイラストも多数載っています。ちなみにぽん太はロリコンではありませんのでよろしく。

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