« 羅臼岳も花だらけ | トップページ | 上武佐ハリストス正教会 »

2005/07/25

朱円ストーンサークル

 2005年7月、北海道を旅行中に朱円ストーンサークルの近くを通ったので、みちくさしてみました。
 ストーンサークルと聞くと、世界遺産にも指定されているイギリスのストーンヘンジが有名です。
 ところがどっこい日本にもストーンサークルはあるのです。日本で一番有名なのは秋田県鹿角市にある大湯ストーンサークルです。作られたのは約4000年前の縄文時代後期と言われていますから、ストーンヘンジに決してひけをとりません。ちなみにぽん太は。たぶん十年以上前だと思いますが、ここに行ったことがあります。その頃は田んぼや林のあいだに地味にあっただけでしたが、いまでは「大湯ストーンサークル館」などという立派な建物もできているようです。
shuen4 朱円ストーンサークルは、北海道の知床半島の付け根あたりの斜里町にあります。「ストーンサークル」とは呼ばれてはいますが、環状の土手のなかに、円形に敷き詰められた石がある構造ですから、厳密にはストーン(石)サークルではなく土サークルです。shuen5現地の看板にもストーンサークルではなく「朱円環状土籬」と書いてあります。ちなみに「土籬」というのは難しい漢字ですが、「どり」と読むそうです。また出土品から墓であることがわかっているので、「朱円周堤墓」と呼んだりもするようです。
shuen 図からわかるように、A号とB号の二つの土籬からなり、A号のほうが土籬がやや小さいですが複数の円形の敷石を持ち、やや大きいB号のほうは真ん中に一つだけ敷石があります。
shuen2 以下に、遺跡の看板に書いてあった解説を転記します。

北海道指定史跡
朱円環状土籬
指定 昭和三十二年一月二十九日
管理者 斜里町
 環状土籬とは周囲に土塁をめぐらした古代人の墳墓でヨーロッパやシベリア大陸に分布する大きな立石をめぐらした環状石籬(ストーンサークル)によく似ており、全国でも類例が少なく学術的価値の非常に高い遺跡です。
shuen3 斜里町朱円の環状土籬は直径約三十米のものと同じく二十八米の円形のものが隣り合せて存在し、その土籬の中にいくつかの積石塚墓があります。積石塚墓は昭和二十三、四年の故河野広道博士によって調査が行われ「ベニガラ」を敷きつめた墓穴の底から土器、土版、土製耳飾、石棒、石斧、玉類、漆器、残片、炭化した織物など貴重な遺物が人骨とともに発見されております。
 土器には鉢形、徳利形、杯形など変化に富んだものが多く栗沢式土器と命名されておりますが、これらは東地方のストーンサークル所在地から出土する土器と非常によく似ており、遠い東北地方の文化の流れをくむものであることがわかります。
 なお、この環状土籬は今から二千年から三千年ほど前の人々によって築かれた縄文文化期の遺跡です。

 帰宅してからネットで調べていたら斜里町埋蔵文化財センターのホームページがみつかり、これによると近くに「オクシベツ川遺跡ストーンサークル」という正真正銘のストーンサークルもあったようです。見逃して残念です。

|

« 羅臼岳も花だらけ | トップページ | 上武佐ハリストス正教会 »

旅・宿・温泉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 朱円ストーンサークル:

« 羅臼岳も花だらけ | トップページ | 上武佐ハリストス正教会 »