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2005/08/27

熱田神宮に行ってみたーーなんと草薙の剣を祀る神社だった

 台風が近づいて山に行けないと知ったぽん太とにゃん子は、急遽、愛・地球博に行ってきました。ところが仕組みがよくわかっていなかったため、当日予約を取るのを知らず、人気のパビリオンに入れませんでした。でも冷凍マンモスはなかなかすごかったですし、アフリカ共同館に目立たず陳列してあった、ホモ・サピエンスの頭蓋骨は感動しました。
 また名古屋の前夜泊で生まれて初めて「ひつまぶし」をいただきましたが、おいしゅうございました。ミソカツ、エビフライ、小倉トーストもおいしゅうございました。
 で、熱田神宮に「みちくさ」してきました。
atuta
熱田神宮の公式ホームページによりますと、

【名称】熱田神宮
【鎮座地】愛知県名古屋市熱田神宮1-1-1
【御祭神】熱田大神(あつたのおおかみ)
【相殿】天照大神(あまてらすおおみかみ)
    素盞鳴尊(すさのおのみこと)
    日本武尊(やまとたけるのみこと)
    宮簀媛命(みやすひめのみこと)
    建稲種命(たけいなだねのみこと)
【御由緒】熱田神宮の創始は、三種の神器の一つ草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)の御鎮座に始まります。第12代景行天皇の御代、日本武尊は神剣を名古屋市緑区大高町火上山に留め置かれたまま三重県亀山市能褒野(のぼの)でなくなられました。尊のお妃である宮簀媛命は、神剣をここ熱田の地にお祀りになられました。
 以来伊勢の神宮につぐ格別に尊いお宮として篤い崇敬をあつめ、延喜式名神大社・勅祭社に列せられ国家鎮護の神宮として特別のお取り扱いを受ける一方、「熱田さま」「宮」と呼ばれ親しまれてきました(以上、公式ホームページからの抜粋)。
 また、境内で配っていた「熱田神宮について」というパンフレットによると、熱田神宮の建物は戦災ですべて消失し、現在の建物は昭和30年に御遷座したものだそうです。

 さて、まず御祭神の熱田大神ですが、「熱田神宮について」には、「祭神の熱田大神とは、三種の神器の一つである草薙神剣を御霊代(みたましろ)として、よらせられる天照大神のことであります」と書かれています。
 つまり御祭神は、草薙の剣という「モノ」ではなく、また天照大神そのものでもなく、草薙の剣に「よらされる」天照大神であるところの熱田大神なのです。
 これを理解するには、「神社には神様はいない」ということを知っている必要があります。神社は神様を地上に呼び寄せるための装置なのです。神様はいつもはどこか知りませんが神様の世界にいて、神事があるときには神社に神様を呼んできて儀式を行い、終わるとまた神様の世界にお帰りいただくのです。例えれば、こっくりさんみたいなものですね。で、神様を降臨させるためのアンテナのようなものが必要なのですが、それは森でも山でもいいし、神籬(ひもろぎ:榊の枝から紙をたらしたもの)でもいいわけですが、熱田神宮のばあいはなんと有り難いことに草薙の剣であり、そこに天照大神が降臨するわけで、それを熱田大神と呼ぶわけです。

 相殿に目を向けてみましょう。天照大神と素戔鳴命の兄弟は、言わずと知れた立派な神様ですが、『古事記』(三浦佑之訳、文芸春秋、2002年)によると、素戔鳴命が八岐大蛇(ヤマタノオロチ)を退治したときにしっぽから出てきたのが、のちに草薙の剣と呼ばれるようになった剣であり、その剣は天照大神にあずけられたので、二人は草薙つながりでもあります。
 日本武尊ですが、彼が草薙の剣を携えて東国の征伐に向かった話しも有名で、だまされて野原で焼き殺されそうになったとき、この剣で火を防いだことから草薙の剣と呼ばれるようになり、ついでにその土地は焼津と呼ばれるようになったのですね。
 宮簀媛命(みやすひめのみこと)は尾張の国造(くにのみやっこ)の祖先でしたが、日本武尊の妻となりました。日本武尊は草薙の剣を妻に預けたまま、三重県で死んだのです。
 最後に建稲種命(たけいなだねのみこと)ですが、尾張の連(むらじ)の先祖であり、建稲種命の三人の孫娘が、応神天皇の妻となったとされています(前掲書、229ページ)。

 御由緒に関してですが、宮簀媛命のもとに残された草薙の剣がどうなったかは、『古事記』には書かれていません。『日本書紀』(上・下、宇治谷孟訳、講談社学術文庫)には、「初め日本武尊のさしておられた草薙剣は、いまは尾張国年魚市郡(あゆちのこおり)の熱田神宮にある」(上、173ページ)と書かれています。

ところで、草薙の剣は平家が壇ノ浦で滅んだとき海の底に消えたはずですが、それでは熱田神宮に祀られている草薙の剣は何なのか、さらに現代の皇室に三種の神器のひとつとして伝わる草薙の剣は?という疑問が次々と湧いてきますが、今回の「みちくさ」はこの辺にしておきましょう。

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