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2005年10月の6件の記事

2005/10/31

「あけがらし」で有名な山一醤油を訪ねてみた

 山一醤油の「あけがらし」は知る人ぞ知る逸品で、ネット上でも既にいろいろな情報があるようなので、いまさらぽん太が付け加える必要はないでしょう。ぽん太とにゃん子は、先日、実際にその山一醤油を訪ねてきましたので、ご紹介いたしましょう。

P9220104 ぽん太とにゃん子は飯豊山登山のあと、山形県長井市に向かいました。長井市は米沢市の北にあり、「あやめ公園」が有名なようです。山一醤油は長井駅の近くの街道沿いにありました(地図はこちら)。昔ながらの建物で、ぼろぼろになった暖簾を大切に使用していました。ぽん太とにゃん子はあけがらしは初めてだったのですが、「この味は口で説明してもわからないから」と、ご飯の上に乗っけたものを試食させてくれました。あけがらしだけでなく、そのご飯もおいしかったこと。
P9220106 山一醤油のホームページでは、あけがらしを通販で買うこともできるようです。なんでもお祝いの席でだけ食べていた門外不出のあけがらしを市販するようになったのは、九代目がNIFTYの料理フォーラムのオフ会の参加したのがきっかけだったと書いてあることから察するに、九代目はなかなかのネットおたくとみた。雑然としたホームページも手作りの雰囲気がただよいます。「あけがらし」という命名をしたのが哲学者の谷川徹三(詩人の谷川俊太郎のお父さんデスネ)で、七代目が学生時代に東京の寄宿舎で同室だったいうエピソードも書かれています。
 また店の娘さんの描いたというマンガのページもなかなか楽しいです。

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2005/10/23

宮古島に行ってきました

 今年はダイビングの機会がなかったぽん太ですが、ようやく秋になって、2005年10月10日から10月13日まで宮古島に行ってきました。

PA120204サービスは老舗の24°NORTH(ニイヨンノース)にお願いしました。サービスの新参者、いたずらっ子のサクちゃんがかわいかったです。
PA100018宮古島といえば地形、地形といえば宮古島です。マリンレイクは、洞窟を抜けて小さな池に浮上するポイントです。途中はアカマツカサが群れています。
PA1000522本目はロック・ビューティー。真っ白な砂地に小さな根が点在するポイントです。ヤッコエイが泳いでいました。ぽん太は初めてお目にかかりました。
PA100087宮古島の夜は泡盛で暮れていきます。生まれて初めてのヤシガニ、おいしゅうございました。
PA1100872日目1本目はミニ通り池です。ここも洞窟を抜けて池に浮上します。
PA110102タテジマキンチャクダイの幼魚は有名ですね。親とは似ても似つかぬ模様が特徴です。
PA1101332本目は中ノ島ホールです。垂直の縦穴を降りて行くと、底に横穴があって外に出られます。途中ウコンハネガイが光を発していました。
PA110145チドリミドリガイです。初めて見るウミウシです。
PA1201653日目はまずアントニオ・ガウディというポイントでした。ガウディの建築のように、穴がいっぱいあいた不思議な洞窟です。
PA120206最後はオアシスという癒し系ポイントでした。キンメモドキの大群がすごかったです。
PA120193リュウグウウミウシも初めてお目にかかりました。
PA120197イシヨウジかと思って写真に撮りましたが、帰ってから見てみるとやけに口が長い! 図鑑で調べるとクチナガイシヨウジという魚でした。
PA12026188歳のダイバー、ふうちゃんに会えました。なんと70代でダイビングを始めたそうです。膝が痛くなって来たぽん太ですが、まだまだがんばる気力が湧いてきました。

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2005/10/09

秋晴れの西穂独標

 これまで何回も電話をしたのに満室で泊まれませんでしたが、こんかい念願かなって予約が取れ、あこがれの槍見舘公式ホームページはこちら)に行ってきました。新潟の旧家を移築した重厚な建物と、バラエティに富んだ貸し切り風呂、おいしい飛騨料理を楽しみました。ぽん太は登山客や湯治客に親しまれたという昔の槍見温泉にも泊まってみたかったな〜。
PA060020 翌朝は快晴で、槍ヶ岳が秋晴れの青空にくっきりと見えました。名前の通り、露天風呂から槍ヶ岳を眺めることができます。写真に小さく写っているのが見えますか?
 あまりに天気がよかったので、新穂高ロープウェイを使って独標まで行ってきました。

【山名】西穂独標(2701m)
【山域】西穂高岳
【日程】2005年10月6日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】快晴
【コース】新穂高ロープウェイ西穂高口駅(10:37)…西穂独標(12:42)…西穂高口駅(14:44)
【マイカー登山情報】普通に新穂高ロープウェイへの道を進んでいくと、新穂高温泉駅の駐車場に着きます。ここから第1ロープウェイ、第2ロープウェイを乗り継いで西穂高口駅に行くのが普通のコースです。しかし車で直接第2ロープウェイの白樺平駅まで行くことができ、時間とお金が節約できます(こちらのpdfファイルの地図を参照ください)。途中から右手前に山道を登って行きます。なぜか案内表示はまったく出ていませんのでご注意ください。

PA060030 紅葉は例年より1週間程度遅いらしく、ちらほらという感じでした。連休前の平日のためか、人もそれほど多くなく、美しい風景を満喫することができました。なお、第2ロープウェイの下の駅にあるパン屋さんのパンと、飛騨牛コロッケは、なかなかおいしいです。

PA060058 帰りは蒲田川沿いにある荒神の湯で汗を流しました。基本的に丸見えという感じの豪快な共同露天風呂で、これもまた最高でした。

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2005/10/08

平ケ岳…人も車もガス欠です

P9280001 日本秘湯を守る会のスタンプがたまったので、桧枝岐村のかぎや旅館宿のホームページはこちら)に無料ご招待となりました。飯豊山で体力に自信を持ったぽん太とにゃん子は、勢いで平ケ岳日帰り登山を計画しました。仕事を終わってから東京を出発し、深夜0時頃平ケ岳の登山口に着いて車中泊、4時間睡眠で起床して11時間かけて平ケ岳を往復するというハードスケジュールです。しかしこの無理な計画が微妙に判断を狂わせ、今回のトラブルを引き起こしたように思えます。

【山名】平ケ岳(2139.4m)
【山域】奥只見というか、尾瀬の御池周辺というか…。
【日程】2005年9月28日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】晴れ
【コース】鷹ノ巣平ケ岳登山口(5:07)…平ケ岳(10:22)…玉子石…平ケ岳登山口(15:36)
【マイカー登山情報】平ケ岳登山口に広い駐車場があり、仮設トイレも完備。近くには、車を停められる小スペースが多数(釣り人も使うようです)。

 仕事を終えてから東京を出発したぽん太とにゃん子は、首都高を抜けるのに手間取ったのち、夜の東北道を北上したのだった。このときガソリンが十分とはいえないことはわかっていた。しかし一刻でも早く着いて睡眠時間を確保したいという思いと、栃木県はガソリン代が安いという思いとから(全国のガソリン代については日を改めて書きましょう)、高速を降りてから給油すればいいや、という安易な気持ちにさせたのであった。ところが東北道を西那須野塩原インターで降りてから平ケ岳の登山口に着くまでの一般道約100km、開いているガソリンスタンドがひとつもなかったのである。でもなんとかガソリンは持つんじゃないかな〜と思っていたが、桧枝岐村を通って御池を過ぎたあたりで、燃料切れランプが点灯したのである。いまさら戻ることもできず、登山口に車を停めたのが深夜0時、寝たのが0時半だった。
P9280009 明るくなるのを見計らって5時過ぎに登山開始。とにかく長〜い道のりでした。延々と続く稜線の水平移動では、ビデオテープならば早送りしたかったです。でも、草紅葉が始まった山頂付近の湿原は、人気がなく静かで美しいものでした。玉子石もかわいかったです。
P9280011 ぽん太は以前に単独で平ケ岳に登ったことがあるのですが、そのときはぬかるみがひどかった記憶がありました。今回は通ぶって長靴で行こうかとも思ったのですが、いつの間にかぬかるみに木道が整備されていて、歩きやすかったです。
 下りはまた延々と水平移動。疲れてガス欠状態です。車のガス欠のことも思い出されて気分が沈みます。結局、全行程10時間30分でした。さて下山してまず携帯電話のスイッチを入れてみると圏外です。次にカーナビで周辺のガソリンスタンド検索をかけてみたところ、「近くにガソリンスタンドはありません」の表示。しかし桧枝岐村にあったJAのスタンドも表示されていないので、ひょっとしたら近くにガソリンスタンドがあるかもしれないという微妙な状況。さらに桧枝岐村までの距離を調べてみると、二十数キロメートルとのこと。思い切って走れば檜枝岐村まで行けそうな気がしますが、すれ違いもできない峠道でエンコして、携帯電話も通じなかったら最悪です。近くの民家で電話を借りてJAFを呼ぶ方法もありますが、こんな山奥では何時間かかることやら、宿の夕食に間に合わない可能性大です。などと悩んでいたら目の前をバスが通り過ぎて行きました。バスの時刻表を見ると、しばらくしてこのバスが戻ってくるようです。ぽん太とにゃん子は結局車を放棄し、このバスで桧枝岐村に向かいました。
 宿で相談すると親身になってあちこち電話して下さり、結局翌日JAのスタンドの方がガソリンを積んで平ケ岳登山口まで行ってくれることになりました。人間は常に他人様の助けで生きているということをあらためて実感した次第です。
PA080001 さて、かぎや旅館は、ピカピカに磨き上げられた木の床が美しい、こざっぱりした宿です。食事は名物のソバ料理。古代檜風呂の浴槽も気持ちよかったです。
 またお土産屋で、今回の旅の目的のひとつであった岩魚骨酒用の器をゲットできて、ほくほくです。

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2005/10/04

青柳いづみこ『ピアニストが見たピアニスト』ーーテグレトールによる聴覚異常をみちくさする

 青柳いづみこの『ピアニストが見たピアニスト 名演奏家の秘密とは』(白水社、2005年)を読んでみました。リヒテルやミケランジェリ、アルゲリッチなどの6人のピアニストの演奏と人となりを描いた本ですが、とてもおもしろく読めました。「ポリーニの場合はひとつひとつの音をダイヤモンドのように輝かせるが、リヒテルは一ブロックの音をわしづかみにして弾く。タッチは手前に引く。グローブのような掌全体で走句をつかみとってしまうような弾き方だ」(20ページ)というような記述は、著者自身がピアニストであるからこそ書けるものだと思います。この本を読むと、これまで何度も聞いていたCDに新たな発見をすることができるでしょう。
 またアルゲリッチのドキュメンタリー・フィルムの撮影の下りでは、「アルゲリッチは昼夜逆転しているから、撮影は真夜中だった」(105ページ)などとさらりと書かれています。精神科で「昼夜逆転」などと言おうものなら上を下への大騒ぎですが、さすがに天才芸術家の世界はすごいな〜とぽん太は感動しました。

 さて本書には、リヒテルが後年になって聴覚障害を起こしたことが書かれています。1974年頃、リヒテルの絶対音感に狂いが生じて、音程が1音から2音高く聞こえるようになったそうです。またこの頃リヒテルはあるフレーズが頭の中で鳴り続けるという症状に悩まされていて、薬を飲んでも改善せず、逆に薬を止めたことによって次第に治まったそうです。
 リヒテルの聴覚異常の原因がなんだったのか、ぽん太にはわかりませんが、みなさんは薬の副作用でも聴覚異常が起きることを知ってますか?では、ちょっとみちくさしてみましょう。

 カルバマゼピン(商品名テグレトール)という薬があり、てんかんや躁病、統合失調症、三叉神経痛などの治療などで使われるのですが、この薬の服用によって、音階が正確につかめなかったり、音が大きく聞こえたりすることがあるのです。それは、当時の厚生省が出していた、医薬品副作用情報N0117(1992年11月)に書いてあります。
 そこには症例が2人あげられています。一人目はてんかんの11歳の女性ですが、カルバマゼピンを投与して2週間後ぐらいから、「ピアノのレッスン時にキーを間違えても気づかない、音階を正確につかめない」という聴覚異常が現れ、薬を減量したところ改善したそうです。二人目はてんかんの10歳の女性で、耳鳴りやチャイムの音が大きく聞こえるなどの聴覚異常が出現しましたが、そのまま薬の投与を続けたところ、数週間後に改善したとのことです。カルバマゼピンと聴覚異常との因果関係は明らかではないけれども、薬の減量で改善したケースもあるので関係は否定できないとしています。

 現在のテグレトールの添付文書の副作用の項には、「聴覚異常(耳鳴、聴覚過敏、聴力低下、音程の変化等)」と書かれています。

 医学雑誌にあたってみると、紺野衆の論文(紺野衆:カルバマゼピン投与により半音低下の聴覚異常が出現したてんかんの一例.日本内科学会雑誌 94(4): 759-762, 2005.)が、過去の報告例25例のレビューもあげていて便利です。25例中23例が日本の報告だそうで、日本人において絶対音感に対する関心が高いからだろうと述べています。25例中18例が音程が低く聞こえ、1例では高く聞こえたというので、音程が高く聞こえたリヒテルとは反対の傾向が認められます。またカルバマゼピン以外の薬によるこのような副作用の報告は見つからなかったそうです。
 専門的になりますが、カルバマゼピンによって音程が変化する機序に関しては、1、聴覚異常をきたした症例のABR所見が正常なことから、抹消の聴覚伝導路の障害ではなく、認知レベルの障害ではないかという説、2、カルバマゼピンが大脳辺縁系に作用して知覚の失調を引き起こしたのではないかという説、3、コルチ器官の外有毛細胞に影響するためではないかという説などがあると書かれています。
 また藤本らによると(藤本礼尚、他:カルバマゼピンの副作用である聴覚異常の電磁図による3例の検討. 日本生体電磁気学会誌 18(1): 254-255, 2005. )(学会抄録のpdfファイルはこちらの「一般演題06」を見て下さい)、カルバマゼピンによって音程の低下が見られた患者3人にABRとMEGを行ったところ、ABRに変化は認められなかったが、MEGでN100mが外側前方に偏倚していたといいます。これは一次聴覚野の局在において、音程の低下に合致する現象です。これらの結果から藤本らは、カルバマゼピンが一次聴覚野に作用して聴覚異常を来したと結論しています。
 しかし、ホントのところどうなのかは、まだまだ検討が必要でしょう。ぽん太もカルバマゼピンを処方した患者さんに今後は注意深く聞いてみたいと思っています。

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2005/10/01

虫除けのディートに関して厚労省から通知が出たよ

 虫除けのディートに関して、厚生労働省から「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」(薬食安発第0824003号(pdfファイルはこちら)という通知が出たので、ご報告しておきます。

 まず、下記のように使用上の注意を改訂することになったようです。

○漫然な使用を避け、蚊、ブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用すること。
○小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安にし追うすること。なお、顔には使用しないこと。
 6か月未満の乳児には使用しないこと。
 6か月以上2歳未満は、1日1回
 2歳以上12歳未満は、1日1〜3回
○目に入ったり、飲んだり、なめたり、吸い込んだりすることがないようにし、塗布した手で目をこすらないこと。万一目に入った場合には、すぐに大量の水又はぬるま湯でよく洗い流すこと。また具合が悪くなる等の症状が現れた場合には、直ちに、本剤にエタノールとディートが含まれていることを告げてい診療を受けること。

 それから、製品や添付文書に、ディートの濃度を明記することになりました。

 また製造販売業者は、副作用の発生状況や、安全性に関する研究報告などを定期的に報告し、さらにディートの神経系への影響に関する試験を実施して報告しなければならないとされています。

 以上の措置が適当なものかどうか、ぽん太にはよくわかりません。また、ディートによる症状を訴えて来た患者さんにどのような治療をすればいいのかも、ぽん太は知りません。

 ぽん太のディートに関するこれまでの記事
  虫除け剤の安全性、2005/8/4
  守門岳は花(とブユ)がいっぱい!、2005/7/30

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