【温泉】青木鉱泉は禅寺のように心が澄みわたる(★★★★)
北岳・間ノ岳・塩見岳の縦走を終えたぽん太は、芦安温泉に停めてあった車を回収し、再び時速80キロで高速で走って青木鉱泉に向かいました。青木鉱泉公式ホームページはこちらです。
あとで公式ホームページの地図を見たところ、2003年に韮崎インター近くから新たに舗装道路が開通したようです。こちらのホームページに林道の地図と、ツーリングレポートが出ています。しかし、そんな新しい道ができたとはまったく知らないぽん太とにゃん子は、昔ながらの北からの道を通っていきました。しかし、すれ違いも困難な未舗装の林道が延々と続くこの道は、けっしてお勧めできるものではありません。
ぽん太は以前に青木鉱泉から鳳凰三山に登ったことがあります。調べてみると、平成7年のことでした。この頃はまだ新しい道もなく、今回と同じ林道からアプローチしたのですが、小一時間走った末にようやく森のなかに現れた青木鉱泉が、まるで隠れ里のように感じられたのを覚えています。そのときは宿泊はせず、下山後にお風呂をお借りしただけでした。
建物は昭和25年に建て替えられた比較的新しいものですが、母屋は、明治3年築の元の建物の木材を使って復元したもので、障子や丸窓がとても美しいです。実際に宿泊したのは隣りの山荘風の建物でしたが、
こちらも一見簡素な造りながら、プロポーションに建築家の美意識が感じられます。もちろんテレビはありません。
食堂のテーブルも一見普通のそば屋風ですが、よく見ると修道院の食堂のような素朴さがあります。
お風呂は鉄平関を敷き詰めたこじんまりとしたもの。緑礬泉のお湯は無色透明ながら、鉄の味がします。なぜか泉質の表示が見つかりませんでした。
食事も簡素ですが、地元の食材を生かしたおいしい料理で、志野焼などの食器も味わいがあります。おでんもおいしかったですが、暑い夏なので、地元の食材の天ぷらのほうがよかったかな?
山深い森に囲まれ、独特の静けさと美意識に貫かれた秘湯です。ぽん太は禅宗の永平寺を思い出しました。温泉で飲んで騒ぎたい人には不向きですが、日常から離れて自然のなかで心を遊ばせたい方にはお勧めです。お湯にもうひとつ特色があれば……で4点です(2006年8月宿泊)。
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