白神山地(マザーツリー・暗門の滝歩道)に異議あ〜り!
岩木山の登山を終えたぽん太とにゃん子は、白神山地に向かいました。とはいえ、今回の旅では本格的な登山をする時間的余裕はないので、ちらっと遊歩道を歩くだけです。
白神山地は原生状態の美しいブナ林が有名で、世界遺産に指定されています。いくつかの登山道や遊歩道があるようですが、どこを歩くと何が見えるのかをわかりやすくガイドしたホームページが見あたらないのが残念です。
まずは津軽峠のマザーツリーに行きました。道は途中から未舗装になりますが、乗用車で普通に入れます。津軽峠に車を停め、3分ほど歩くとマザーツリーと呼ばれるブナの大木があります。立て札によると、推定年齢400年、幹の直径は148cmだそうです。なかなか立派な木です。しかし、そこに至る歩道がコンクリートで舗装されているのが気になりました。
次にアクアグリーンビレッジANMONに車を停め、暗門の滝歩道を歩いてみました。ここは観光バスもたくさん入ってきて、観光客がいっぱいです。こちらの道もコンクリートや鉄パイプなどの建設資材で完全に整備されています。しかもまわりには大したブナがありません。道は川をさかのぼって、やがて三つの滝に至るのですが、ぽん太とにゃん子は滝を見るために白神山地に来たのではありません。最初の滝のところで早々に引き返しました。帰りは脇道のブナ林散策道を通りました。さすがにこちらには美しいブナ林がありましたが、細い木が多く、これだったら雨飾山や玉原のブナなど、もっと立派なブナ林はいくらでもあると思いました。
そもそも白神山地が世界遺産に指定されたのは、手つかずの美しいブナ林によってです。その肝心のブナ林があまり見れないところに、コンクリートや建設資材を使った歩道を作り、観光バスを呼び込んで、滝を見せる、というコンセプトにぽん太は大いに疑問を持ちました。おそらくここを訪れた観光客は、ブナなどちっとも見ないまま、「白神山地の自然はよかった〜」という感想を抱いて帰るのでしょう。
暗門の滝歩道の入り口で歩道整備のための協力金を集めていました。しかしぽん太は、このような歩道を整備するために募金をする気には、どうしてもなれませんでした。
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