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2007/01/24

【南イタリア旅行】シラクーサはアルキメデスの故郷

P1010117 シラクーサは、シチリアの南東に位置する街です(シチリアの地図はこちら)。シラクサあるいはシラクーザとも表記されるそうです。この街も、ギリシア人によって紀元前8世紀に作られ、その後ギリシアの最も繁栄した都市国家のひとつに成長したそうです。ぽん太とにゃん子は、シチリアで最大のギリシア劇場、天国の石切り場とディオニソスの耳、ローマ円形劇場などを観光しました。
P1010125 シラクーサで最も有名な人物は、アルキメデスでしょう。アルキメデスといえば、お風呂に入って水があふれるのを見てアルキメデスの原理を発見し「わかったぞ」と叫びながら街を裸で走ったとか、「支点があれば、地球を動かしてみせる」とてこの原理を言い表したとか、戦争で鏡で日光を集めてローマ軍の船を焼いたとか、地面に図形を書くことに没頭していて敵の兵士に殺されてしまったとか、さまざまな逸話をぽん太も聞かされていました。しかし、ギリシア人アルキメデスは、てっきり現在のギリシアに住んでいたと思い込んでいたので、シチリアの人と聞いてびっくりしました。以前にギリシア旅行をしたときの記事「(リチャード・クロッグ『ギリシャの歴史』と桜井万里子編『ギリシア史』を読む」(2006/01/12)で書いたように、地中海世界ではさまざまな勢力が興亡を繰り返してきたのであり、「古代ギリシア」の広がりと、現代のギリシアの領土が一致しないことはわかっていたはずなのに、思い込みとは恐ろしいものです。
P1010129 ちなみにゲーテはシラクーサを訪れなかったようです。ジルジェンディ(アグリジェント)にいたゲーテは、穀物が豊かに実っている様子が見たくなって、シラクーサを通らずに内陸を斜めに横切って、カターニアに向かうルートを選択しました。「私たちはこの勧告に従ってシラクサ行きを中止することにした。それというのも、この立派な町も今はその光輝ある名前以外には何も残っていないということを知っているからである。とにかくあの町には、カタニアからでも簡単に行けるのだ」(ゲーテ『イタリア紀行 中 (2)』相良守峯訳、岩波文庫、134ページ)とゲーテは書いてあります。ゲーテの時代には、まだぽん太が見た遺跡は発掘されていなかったのでしょうか?結局ゲーテは、カターニア滞在中にもシラクーサを訪れなかったようです。

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