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2007/05/01

【歌舞伎】金丸座で四国こんぴら歌舞伎を見てきたよ

金丸座/旧金比羅大芝居 近ごろ歌舞伎にはまっているぽん太とにゃん子ですが、今年(2007年)の4月、四国こんぴら歌舞伎を見てきました。
 金刀比羅宮で有名な、四国は香川県の琴平に、金丸座と呼ばれる古い芝居小屋があります。現存する歌舞伎専用の芝居小屋としては日本最古だそうで、建てられたのは江戸時代の天保6年(1835年)です。
金丸座/旧金比羅大芝居 金丸座の歴史については、琴平町のホームページのなかの「こんぴら歌舞伎のあゆみ」が詳しいです。江戸時代は芝居小屋として栄えたものの、時代の流れとともに映画館として使われ、やがて廃館となりました。その後、一時はかなり荒廃していたそうですが、昭和30年頃より復元運動が始まり、昭和45年にはその価値が認められて国の重要文化財に指定されます。そして昭和47年から4年間の歳月と多額な費用をかけて移築復元されることになり、昭和51年4月27日に完成したそうです。「金丸座」というのは通称で、ホントは「金比羅大芝居」という名前でしたから、復元された現在の建物は「旧金比羅大芝居」と呼ばれています。この歴史ある美しい芝居小屋で歌舞伎公演をしたいという思いが結集し、昭和61年6月に歌舞伎公演、「第1回四国こんぴら歌舞伎大芝居」が行われました。今年ぽん太とにゃん子が見に行ったのは、回を重ねて第23回です。
金丸座/旧金比羅大芝居 金丸座に向かう道の両側には役者の名前が書かれたのぼりが立ち並び、小屋の前はすでに大勢のひとでにぎわっており、わくわくしてくるのを感じます。入り口の扉に開けられた小さな木戸をくぐってなかに入ります。現実から離れて芝居の空間に入る雰囲気を盛り上げるため、現在も昔と同じようにしているのだそうです。「お茶子さん」と呼ばれるお嬢さんが席まで案内してくれます。こじんまりとした内部は、中央の平場の枡席を二階建ての観客席が囲んでいます。江戸時代のひとたちは小さかったのか、かなり窮屈です。枡席のお客さんが移動するときは、枡席を仕切っている木の上を、平均台のように歩かなくてはならず、お年寄りの場合はお茶子さんが手を引いたり、座っているお客さんが手を貸したりするのが面白いです。照明として、天井に提灯がまるでボーリングのピンのようにずらっと吊るされており、フットライト代わりにはろうそく(もちろん実際は電球です)が並べられています。ぽん太とにゃん子の席は、1日目は「青田」という一階の一番奥の板の間でしたが、2日目は2階の西桟敷でした。
金丸座/旧金比羅大芝居 歌舞伎の内容については、あれこれ言うほどの知識はぽん太にはありません。「葛の葉」では、昔ながらの「かけすじ」という仕掛けを使った宙乗りがあり、人力の回り舞台も使われました。また、現代なら客席の照明を落とせばいいところで、係りの人がいっせいに明り取りの障子の板戸を閉めるなど、江戸時代さながらの舞台演出が伺えて興味深かったです。役者と客席の距離も近く、みんな一緒に歌舞伎を楽しんでいる雰囲気があり、とても楽しかったです。

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