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2007/09/14

【温泉】山形県の肘折温泉丸屋旅館はレトロモダンな大人の隠れ家(★★★★)(付:最上川と芭蕉)

肘折温泉丸屋旅館 快晴の鳥海山登山を満喫したぽん太とにゃん子は、その夜の宿泊地、肘折温泉の丸屋旅館に向かいました。酒田から西に向かい、国道47号線で最上川を遡ります。
 途中、清川というところがあり、なんでも幕末の志士清河八郎 が生まれたところだそうで、清河八郎記念館というものもあります。清川八郎と言えば、大河ドラマの『新撰組』で聞き覚えがあり、後に新撰組となる連中を京都に連れて行ったひとだった気がします。ちょっと興味がわきましたが、今回はみちくさ省略。
 さらに最上川を遡って行くと、最上川下りの乗船所がいくつか目に入ってきます。しかし川下りといっても、天竜川や長瀞の川下りのような急流ではなく、眼前の最上川は川幅が広く悠々と流れています。松尾芭蕉が当初は「五月雨をあつめて涼し最上川」と読んだ句を、あとで「五月雨をあつめて早し最上川」に改作したという話しを思い出し、「実際は急流ではなく、芭蕉のフィクションか」という疑いを抱き、帰ってから調べてみました。松尾芭蕉に関しては、こちらの芭蕉庵ドットコムというホームページが詳しく、そのなかのこちらこちらが参考になります。それによるとこの句は、元禄2年(1689年)5月29日(新暦7月15日)尾花沢近くの大石田にある高野一栄宅に泊まった際に、「さみだれをあつめてすゝしもかミ川」というかたちで読まれたそうです。このとき芭蕉はまだ川下りをしておらず、最上川に面した高野一栄宅で涼風に陸路の疲れを癒しながら、この句を作ったのだそうです。6月1日(新暦7月17日)に大石田を発った芭蕉はさらに陸路をたどり、6月3日(新暦7月19日)、本合海(Yahoo!地図)から先の清川まで舟で最上川を下ります。この時は梅雨の影響で実際に急流だったらしく、芭蕉は「水みなぎって舟あやうし」と書いています。この体験からのちに芭蕉は、「五月雨をあつめて早し最上川」と改作するのですが、その時期はよくわかりません。なお芭蕉は、「ごてん・はやぶさなど云おそろしき難所有」と書いていますが、この難所はもっと上流で、芭蕉は実際には下っていません。

 さて肘折温泉に行くには、芭蕉が乗船したという本合海から国道458号線を南下します。こちらが肘折温泉郷のホームページ、そしてこちらが丸山旅館のホームページです。
肘折温泉丸屋旅館 肘折温泉郷は、川沿いの谷間に20〜30軒の宿が建ち並んでいるのですが、やや古びたコンクリート造りの大型ホテルも多く、残念ながら「かつては観光バスでにぎわった」という雰囲気の温泉街です。しかしそのなかにも、ぽつりぽつりと古い木造建築の宿が残っています。丸屋旅館はそんな趣きのある宿のひとつですが、今年(2007年)の5月にリニューアルオープンしたばかりだそうで、内部はレトロモダンな雰囲気になっていました。古い旅館好きのぽん太には、前のままでもよかったのですが、旅館が集客力を維持するためには仕方がないのかもしれません。
肘折温泉丸屋旅館 宿の外観や玄関などは、このように昔ながらの雰囲気が保存されています。
肘折温泉丸屋旅館 一方客室は、昔の梁や家具を生かしながらも、洗練されたレトロモダンの雰囲気に改装されています。
肘折温泉丸屋旅館 お風呂は「金山杉の湯」、露天風呂つきの「檜葉(ひば)の湯」、貸切風呂の「幸鶴の湯」があります。写真は「金山杉の湯」ですが、最もレトロな雰囲気です。源泉は2種類あるようで、薄い褐色で甘塩っぱいです。湯口や床は鉄錆色になっていますが、鉄分はそんなに強くなく、非解離成分が析出しているのかもしれません。泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉。泉温が70度以上なので加水をしていますが源泉かけ流しです。
肘折温泉丸屋旅館 別室でいただく夕食は、地元の山菜や夏野菜に、鮎の塩焼きや米沢牛の鉄板焼き、天ぷらなどもついて大満足でした。
肘折温泉丸屋旅館 朝食もヘルシーながらも品数が多く、とくに朝取りのトマトはみずみずしくてジューシーで最高でした。
 従業員の応対も親切で、とっても気持ちよく宿泊できました。レトロモダンの大人の隠れ家として最高の宿だと思いますが、ぽん太個人の好みとしては鄙び度がたりないので4点となります。改装前にも泊まってみたかったです(2007年8月宿泊)。

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