« 【神様】そもそも『古事記』と『日本書紀』ってなに? | トップページ | フェルメール「牛乳を注ぐ女」→鳥獣戯画→エッシェンバッハ・パリ管弦楽団 »

2007/11/07

【歌舞伎】国立劇場「摂州合邦辻」

 国立劇場2007年11月歌舞伎公演「摂州合邦辻」を見てきました。
【配役】
玉手御前 坂田藤十郎
誉田妻羽曳野 片岡秀太郎
高安俊徳丸 坂東三津五郎
奴入平 中村翫雀
浅香姫 中村扇雀
高安次郎丸 片岡進之介
誉田主税之助 片岡愛之助
合邦妻おとく 上村吉弥
桟図書 坂東秀調
高安通俊 坂東彦三郎
合邦道心 片岡我當

 継母が継子を愛するという禁断の恋の物語。筋書きの解説によれば、もとはインドの物語で、それが日本に伝わって、たとえば『今昔物語』の巻4第4話の「クナラ太子説話」となり、ギリシアに伝わってギリシア悲劇『ヒッポリトス』となり、さらにはラシーヌの『フェードル』を生んだという。この題材は、能の『弱法師』や説教節の『しんとく丸』など、中世・近世の芸能で親しまれたそうで、また折口信夫のいう貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)とも関連しているそうです。へ〜。知りませんでした。こんど読んでみようっと。
 また、1978年初演の寺山修司の『身毒丸』もこの伝説をふまえており、来年3月には藤原竜也で再演されるようで、今から楽しみです。
 この芝居は、菅専助、若竹笛躬の脚本で1773年(安永2)人形浄瑠璃として大阪で初演されました。今回の歌舞伎での通し上演は、39年ぶりだそうです。
 継子の俊徳丸に恋をした玉手御前の坂田藤十郎が、恋にくるった女のさまざまな心を演じる芝居は圧巻。しかし最後の、実はすべては玉手御前の深謀遠慮に基づく芝居だったという「オチ」はとってつけたようで、くどくて長く感じました。今回の演出が初演当時と同じだったのかどうかぽん太は知りませんが、当時の観客はこんな「オチ」を喜んだのでしょうか?
 宗教的には浄土宗系の色が濃く、空也に始まるという踊念仏があったりし、イヤホンガイドによれば明治時代に流行していたのを取り入れたものだとのことでした。このあたりもみちくさしてみたいところです。

|

« 【神様】そもそも『古事記』と『日本書紀』ってなに? | トップページ | フェルメール「牛乳を注ぐ女」→鳥獣戯画→エッシェンバッハ・パリ管弦楽団 »

芸能・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 【神様】そもそも『古事記』と『日本書紀』ってなに? | トップページ | フェルメール「牛乳を注ぐ女」→鳥獣戯画→エッシェンバッハ・パリ管弦楽団 »