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2008/01/13

【オペラ】シンプルで効果的な舞台装置がお見事!(プラハ国立劇場『魔笛』)

 ぽん太とにゃん子は、プラハ国立劇場の『魔笛』を観てきました。会場が巣穴に近い多摩地区で便利なうえ、お値段もS席¥12,500円と、海外オペラにしては格安です。会場も広くないので間近で楽しめます(でも音響がいまいちな感じがしました)。
 ホールに入ると、舞台上でバレエ団員がくつろいでいます。えび茶色のコスチュームが、先日行って来たばかりのチベットのお坊さんを思い出させます。「楽屋が満員で居場所がないのかしら」などと余計なことを考えながら開演を待ちます。
 客席に電気が点いたままで指揮者が入場。序曲の最初の和音とともに電気が消えるという趣向。序曲に合わせてバレエ団が踊りだします。
 舞台装置は極めてシンプルで、パウル・クレーの絵のような美しいグラジュエーションの大きな布が何本ものケーブルで天井からぶら下げてあり、舞台の両サイドの見えるところに座ったひとたちがケーブルを操作し、布を上げたり下げたり、いろいろ変形させるというもの。ビデオで撮影した顔のアップを、プロジェクターで布に写したりもします。仕組みは単純だけど、動きがおもしろく、視覚的効果がすばらしかったです。
 このケーブルを操るのもバレエ団。冒頭の大蛇の代りもし、随所で踊ったりと、バレエ団大活躍でした。
 地方公演だけに歌手は2番手が多く、「うっとりと聞き惚れる」というわけにはいかなかったですけど、よかったです。パミーナ役のファイトヴァーはなかなか美人。ヴァニュカトヴァーの夜の女王は、最初のコロラトゥーラちょっと不安定でしたが、2番目のアリアではすばらしい声を聞かせてくれました。
 演出も、パミーナが客席から登場したり、いろいろ工夫されていました。パパゲーノのグロッケンシュピールは鈴ではなくてオルゴール。脚本の解釈はいたって普通で、変な思想的な解釈はなし。
 ジンクシュピールらしい理屈ぬきに楽しめる舞台でした。

『魔笛』2幕のドイツ語オペラ
作曲:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
台本:エマヌエル・シカネーダー

指揮:ヤン・ハルペツキー
演出:ダヴィド・ラドク
舞台美術・衣装:カタリーナ・ホラー
振付:ハカン・マイヤー

ザラストロ、弁者:イジー・カレンドフスキー
タミーノ:アレシュ・ブリツェイン
夜の女王:ダグマル・ヴァニュカトヴァー
パミーナ:マリエ・ファイトヴァー
第一の侍女:イトカ・スヴォボドヴァー
第二の侍女:イヴォナ・シュクヴァロヴァー
第三の侍女:カテジナ・ヤロフツォヴァー
パパゲーノ:フランティシェク・ザフラドニーチェク
パパゲーナ:ラトカ・セフノウトコヴァー
モノスタトス:ミロスラフ・ペリカーン
第一の武士:ヴラディミール・ドレジャル
第二の武士:アレシュ・ヘンドジフ
プラハ国立劇場オペラ管弦楽団/合唱団/バレエ団
2008年1月10日(木)府中の森芸術劇場

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