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2008/02/20

【歌舞伎】2008年2月歌舞伎座昼の部&横山大観展

 今日は春の訪れを思わせる暖かい日。しかし風邪気味で体調が悪い。切符を購入してあったので、歌舞伎を観に行く。夢うつつでよく観れず。
 「小野道風青柳硯」は、梅玉がおっとりと立ち回り。小野道風(894〜967)といえば、花札の図柄にもなっている、柳に飛びつく蛙の逸話で有名ですが、この逸話が広まったきっかけが、この狂言なのだそうです。さらに戦前には、この話しは教科書に載せられ、軍国主義教育に使われました。書道家として有名で、藤原佐理(ふじわらのすけまさ)、藤原行成(ふじわらのゆきなり)とともに、「三磧」と呼ばれています。小野道風の書を見たい方は、たとえばこちらの「e国宝」のサイトで円珍贈法印大和尚位並智証大師諡号勅書(国宝)を見ることができます。
 次は「車引」。それぞれの役者が、きっちり役を勤めていました。桜丸の錦之助に、もう少し色気があるといいのですが。錦之助は女形の修行はしないのでしょうか。時平の歌六は、もう少し怪異さがあるとよかったです。
 「積恋雪関扉」は、食後で爆睡してしまいました。ホントはとてもいい舞台だった気がするのですが。ごめんなさい。
 「七段目」は、平右衛門とおかるのくだり、比較してはいけないと思いつつ、前回のニザタマの名演技の印象が強すぎます。ニザタマはじゃらじゃらが濃すぎて、兄妹というより恋人同士のような感じでしたが、こんかいの染五郎・芝雀は若い兄妹という感じでした。ただあいかわらず染五郎が父親と同じく、動きも台詞も歌舞伎狂言ぽくないのが残念でした。

 帰りがけに、国立新美術館横山大観展を見ました。横山大観は、名前は知れどもどういう人で、どういう絵を書いたのか、ぽん太はまったく知りませんでした。さまざまな画風の絵があって、なかには劇画あるいはアニメ調のものもありました。どれも雰囲気があってよかったです。ぽん太が興味を持ったのは、横山大観は無類の日本酒好きで、ご飯はほとんど食べず、日本酒で必要なカロリーを摂取していたという話し。ここだけはぽん太と同じです。横山大観のお気に入りは広島の酔心だったそうです。

歌舞伎座
歌舞伎座百二十年 初代松本白鸚二十七回忌追善
二月大歌舞伎
昼の部
一、小野道風青柳硯(おののとうふうあおやぎすずり)
  柳ヶ池蛙飛の場
            小野道風  梅 玉
           独鈷の駄六  三津五郎
二、菅原伝授手習鑑
  車引(くるまびき)
             松王丸  橋之助
             梅王丸  松 緑
             杉王丸  種太郎
           金棒引藤内  亀 蔵
              桜丸  錦之助
            藤原時平  歌 六
三、積恋雪関扉(つもるこいゆきのせきのと)
     関守関兵衛実は大伴黒主  吉右衛門
          良峯少将宗貞  染五郎
           小野小町姫
            傾城墨染  福 助
         実は小町桜の精
四、仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
  祗園一力茶屋の場
          大星由良之助  幸四郎
          寺岡平右衛門  染五郎
            大星力弥  高麗蔵
            斧九太夫  錦 吾
           矢間重太郎  秀 調
          富森助右衛門  家 橘
            赤垣源蔵  友右衛門
           遊女おかる  芝 雀

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コメント

まるこさん、ぽん太の過疎ブログにコメントありがとうございます。ぽんたは歌舞伎初心者で、勝手な感想を書いているだけですから、とんちんかんなことを書いていても、ご容赦下さい。染五郎、たしかに熱演でしたね。ぽん太も感動しました。が、仁左衛門に比べるとまだまだ「味」がないような。こればっかりは芸歴を重ねないと出てこないのでしょうか?

投稿: ぽん太 | 2008/02/21 10:07

こんにちは。今月の昼の部は染五郎は吉右衛門写しで義太夫にしっかり乗っており、かなり良かったと思いますが?いかにも若く兄に見えないの同感です。

投稿: まるこ | 2008/02/20 22:17

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