【温泉】思わず立っちゃう混浴露天風呂(鉛温泉藤三旅館★★★★★)
宮沢賢治で有名な岩手県花巻の西側にはいくつもの温泉があり、花巻温泉郷と呼ばれています。畑山博の『教師 宮沢賢治のしごと
』の第十章「参照 温泉学大演習」には、花巻農学校の教師時代の宮沢賢治が、寄宿舎の生徒を誘って、夜中に温泉巡りをしたエピソードが書かれています。志戸平温泉につかった一行は、さらに大沢温泉まで足を伸ばしますが、夜遅くで既に閉まっていました。しかし一行は裏から入って温泉に入り、湯代はあした郵便で送りますと書いた紙を柱に貼付けたそうです。一行は月に誘われて、さらに「鉛温泉、西鉛温泉と、どんどん山の上の方まで行ってしまった」そうです(p.120~122)。
鉛温泉藤三旅館は木造3階建ての古い建物が残っており、湯治場の雰囲気が感じられるというか、今でも湯治場として使われています。そして、「入ると思わず立っちゃう混浴温泉」と以前に某テレビ番組で紹介された「白猿の湯」が有名です。 ぽん太は20年以上前にここに泊まったことがありますが、今回はにゃん子を連れて再訪してきました。こちらが藤三旅館の公式サイトです。インターネットで平日格安のプランがありましたので、それを利用いたしました。お部屋は古い本館を指定。歴史ある建物が好きなぽん太とにゃん子の好みです。
川を臨む露天風呂がついた内湯(桂の湯)です。さらに、川の間近に小さな露天風呂も付いています。お湯は無色透明で、温度は熱めですが、肌に軟らかいお湯です。
こちらは「河鹿の湯」。平凡なタイル貼りの浴槽ですが、注がれたお湯が滔々と流れ出し、源泉掛け流しを実感できます。
それから有名な白猿の湯。混浴なので写真は禁止です。深さが1.25mと深く、座ると潜ってしまうので、思わず立ってしまいます。石貼りの浴室、小判型の浴槽、天然石の底から湧いてくるお湯、高い天井、どれをとってもすばらしい芸術品です。ふだんは混浴ですが、女性専用タイムもあります。 自炊部の廊下です。2食つきで格安で泊まれるプランもあるようです。
夕食は普通の旅館風の会席料理ですが、おいしくて十分満足できます。
朝食もおいしゅうございました。
古い建物、すばらしい風呂、湯治場の風情、どれをとっても最高で、満点以外ありません。
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