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2008/04/26

「病と医療ー江戸から明治へ」(国立公文書館)・「東山魁夷展」(東京国立近代美術館)・イタリアンレストランBiCE東京(カレッタ汐留)

 国立公文書館で「病と医療ー江戸から明治へ」という展示会をやっているのを地下鉄のポスターで見かけ、行ってみることにしました。そもそも国立公文書館ってどこ? 竹橋の東京国立近代美術館の隣のようです。何と入場無料で、カラー67ページのパンフレット付き。ありがたいと思いつつも、税金の無駄遣いが行われている疑念が湧いてきます。
 江戸から明治にかけての病と医療の変遷を、古文書の資料を例示しながら解説したもので、なかなか興味深かったです。展示されていた『養生訓』は新しいものでしたが、杉田玄白が執筆し養子の杉田伯元が出版した『形影夜話』は1810年(文化7年)のものですから、初版本でしょうか。
 最近日本では、新型インフルエンザのパンデミックが話題になっております。厚生労働省の「新型インフルエンザ対策行動計画」では、日本の全人口の25%が新型インフルエンザにかかると想定されています。新型インフルエンザの毒性が中等度と仮定すると、死亡者は日本全体で17万人、重度の場合は64万人となります。とっても恐ろしく思えますが、人類の歴史上このような伝染病の被害は何度もありました。命が医療によって保証されていると考える方が間違っています。今回の展示によれば、資料の数字が正確かどうかはわかりませんが、例えば1716年(享保元年)のインフルエンザでは、1ヶ月の間に江戸だけで8万人の死者が出たという記事があるそうです。1858年(安政5年)にはコレラが流行し、江戸の死者は3〜4万人だったといいます。江戸の人口に関しては正確な資料は乏しいようですが、よくいわれるように100万都市だったとしても人口の3〜4%。現在の日本の人口に単純に換算すれば、400万人くらいが死亡したことになりましょうか。
 昔どっかでぽん太が聞いた話しで、出典は覚えていませんが、江戸時代の女郎かなんかが「私○歳よ」とサバを読んでいたら、流行病に感染しなかったため、前回の流行時にすでに生まれていて免疫ができていることがわかってしまい、年がバレてしまった、というのがあります。また江戸時代には、麻疹(はしか)や痘瘡(天然痘)の流行が何度もありましたから、子どもが顔に瘢痕を残さずに成長するということは、親にとっては大きな喜びでした。江戸時代の「容姿端麗」というのは、単に美人というだけではなく、疫病の瘢痕が少ないという意味もあったそうです。乳幼児の死亡率も非常に高く、無事に成長した子どもを両親が大切にしたのもうなづけます。海外ではたとえば作曲家のモーツァルト(1756〜1791)は6人の子どもをもうけましたが、無事に成人したのは2人だけでした。子ども全員に同じ名前をつけたら一人だけ生き残ったのでちょうど良かった、などという話しも聞あります。現代では正常分娩は病気でないという考えから、健康保険も使えないことになっていますが、それはひとえに産科学の進歩によるものですから、みなさん産婦人科医を大事にしてあげて下さい。

 ついでに隣の東京国立近代美術館の「東山魁夷展」を見ました。東山魁夷というと、ぽん太は、緑の林が池に映って白い馬がいる絵しか知らなかったので、とても興味深かったです。今年が生誕100年なんだそうです。晩年の絵は、写真のようにリアルなのがかえって俗っぽく感じられ、ぽん太はあんまり好きになれませんでした。

 その後、カレッタ汐留のイタリアンレストランBiCE東京でディナー。もちろんタヌキのぽん太とネコのにゃん子が、自腹でこんな高級レストランに来ることはありません。キャッシュカードのポイントでディナー券を手に入れたのです。料理もおいしく夜景もきれい、ボーイさんも外人で、雰囲気良かったです。ぽん太たちは正体がばれるのではないかと緊張しました。またポイントがたまったら来たいです。
 しかし汐留駅がこんなになっていたとは知りませんでした。電通やリコーのビルが建ち並び、おしゃれな会社員が闊歩しておりました。これまで「好景気」と言われても実感がなかったのですが、ここに来たら「なるほどこのあたりは景気がいいんだな」と納得できました。

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