« 【歌劇】小沢征爾は日本が生んだ世界の宝だね『エフゲニー・オネーギン』 | トップページ | 新発田城の桜と足軽長屋 »

2008/04/24

【温泉】木造三階建てが美しい出湯温泉清廣館★★★★(付:へぎそば「わたや」、鳥屋野潟公園の桜)

 「攻めの花見」が今年のテーマのぽん太とにゃん子、東京の桜は既に散り始めた4月中旬、桜を追い求めて新潟県に行ってきました。
小千谷へぎそば「わたや」 まずは途中の小千谷で腹ごしらえ。小千谷といえば「へぎそば」です。ぽん太とにゃん子は「わたや」さんの本店にお邪魔しました。こちらが「わたや」の公式サイトです。これによれば、「へぎそば」という名前は、蕎麦がざるにではなく、杉の薄板の片木(へぎ)の上に盛られていることからついたのだそうです。つなぎに「ふのり」が使われているのが特徴で、しこしこつるつるした食感です。この地方では蕎麦をメインディッシュとしてテーブルの真ん中に最初から据えていたため、時間がたっても食感が損なわれないように工夫したのだそうです。

鳥屋野潟公園の桜 次いで、燕市の大河津分水の桜並木を見に行きましたが、残念ながら1分咲き。そこで新潟市の鳥屋野潟公園(とやのがたこうえん)の桜を見に行きました。こちらはちょうど満開で、桜の広々とした林が見事でした。もちろんついでに近くの地酒の都屋に寄り、おいしい新潟の地酒をゲット。

出湯温泉清廣館 今宵の宿は、出湯温泉清廣館(せいこうかん:清広館)です。新潟市の南東、白鳥で有名な瓢湖からさらに山間に入ったところに、村杉温泉、今板温泉、出湯温泉という3つの温泉が点在し、五頭温泉郷(ごずおんせんごう)と呼ばれています。こちらが五頭温泉郷旅館協同組合の公式サイトです。出湯温泉は一番北側にある、静かで小さな温泉街です。磐越自動車道安田インターからの国道290号線は、両側に桜の古木が立ち並び、新潟市から少し標高が高いせいか五分咲きでしたが、満開のおりにはさぞ美しかろうと思われました。
出湯温泉清廣館 こちらが清廣館の公式サイトです。鉤の手に曲がった木造三階建ての建物が美しく、雪国らしい素朴さと、温泉旅館特有の華やかさが入り交じっています。部屋の細部の草食も小粋に造り込まれておりますが、だいぶ傷んでしまっているのが残念です。少しずつ修理をしているそうです。ぽん太が泊まった部屋は2階で、普通に廊下があって、そこから各部屋への入口がありますが、3階はちょっと変わった造りになっています。2階の廊下からいくつかの登り階段があり、それぞれの階段が二、三の部屋に通じています。3階には各部屋をつなぐ廊下がなく、プライバシーが保たれています。このような造りの旅館は初めてです。
出湯温泉清廣館 浴室はあまり広くはありませんが、木をふんだんに使ってあり、落ち着きます。お湯は無色透明で、単純弱放射能泉だそうです。泉温が33度と低めのため加熱していますが、源泉掛け流しです。湯船の中央の底に直径3センチほどの丸い穴があいており、そこからお湯が噴き出しています。温泉好きのぽん太も初めて見る珍しい構造ですが、その意味はあとで明らかになります。
出湯温泉清廣館 ここがお食事所ですが、ご覧の通り、ほとんどスナックです。この宿の欠点として、バブル時代にツアー客向けの改修をしてしまったことがあります。このスナックもそのひとつです。また廊下にも、赤いカーペットが敷かれていますが、これが黒光りする木の床だったらどんなに素敵なことか! ぜひともリニューアルならぬリオールドして、古さを取り戻して欲しいです。
出湯温泉清廣館 こちらが夕食です。ぽん太とにゃん子が期待した通り、女将が摘んできてくださった採りたての山菜料理の数々! 日本海が近いので、刺身も新鮮でした。ご飯も胚芽米(?)のような感じでとてもおいしかったです。
出湯温泉清廣館 朝食も山菜がおいしかったです。ご飯はとってもおいしい新潟の白米でした。
出湯温泉清廣館 石油ファンヒーターの温風をこたつに引き込む装置です。これも生まれて初めて見る文化です。
出湯温泉清廣館 宿の前に華報寺というお寺があるのですが、その境内に共同浴場があります。境内に温泉を持つお寺は珍しいです。もっとも日光の温泉寺のように、寺の内部に温泉があるところもありますが。さて、共同浴場には翌朝入りに行きました。ここの湯船も中央の底に穴からお湯が湧き出すという、同じ構造をしていました。湯殿の壁に貼ってある注意書きを見て、その意味がわかりました。そこには、「このお湯は弘法大師様によって授かったものなので、感謝の気持ちで入るように、お湯の湧出口をまたいだり、足をかざしたりしてはいけません」みたいなことが書いてありました。弘法大師が地面を杖でついたら、そこからお湯が湧き出たという言い伝えは、あちこちの温泉の由来として珍しくありませんが、ここ出湯温泉では、温泉に対する信仰心が現在も残っているのです。湯船の底の穴は、まさに弘法大師が杖で地面に開けた穴を意味していたのです。

 この地域の温泉は、ぽん太は初めて行きましたが、静かで落ち着いた雰囲気がよかったです。バブル時代の改修が惜しまれてぽん太の採点は4点です。日本秘湯を守る会にも入会したとのこと。できればクラシック・モダンにリニューアルしないて、リオールドして歴史的な建物を取り戻していただきたいというのが、ぽん太の願いです。

|

« 【歌劇】小沢征爾は日本が生んだ世界の宝だね『エフゲニー・オネーギン』 | トップページ | 新発田城の桜と足軽長屋 »

コメント

日の出ビールさん、コメントありがとうございます。
全体としては、とってもいい宿だと思います。
楽しんで行ってらして下さい。

投稿: ぽん太 | 2011/09/26 13:50

とても参考になりました。ありがとうございます。
清廣館の雰囲気がいいなーと思って、口コミを探していました。
残念な点も最初からわかっていれば、ショックは少ないかと思います。

投稿: 日の出ビール | 2011/09/22 23:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【温泉】木造三階建てが美しい出湯温泉清廣館★★★★(付:へぎそば「わたや」、鳥屋野潟公園の桜):

« 【歌劇】小沢征爾は日本が生んだ世界の宝だね『エフゲニー・オネーギン』 | トップページ | 新発田城の桜と足軽長屋 »