天然記念物の逆杉・おもしろうてやがて悲しき那須サファリパーク
3月下旬、ぽん太とにゃん子は今シーズン最後のスキーをと、ハンターマウンテン塩原に向かいました。ここは何と45歳以上だとマスター9時間券というお得な券があり、さらにアンケートに答えると500円引きになります。マスター……。ふふふ、いい響きである。ぽん太もついにマスターか……。
し、しかし、到着寸前になんと雨が降り出しました。さすがに雨の下、ハンターマウンテン塩原のカチカチに凍ったゲレンデを滑る気力は湧いてきません。とはいえ、どうやって時間をつぶすか……。
車でおろおろしていると、国指定天然記念物のカンバンが目に入ったので、とりあえず見てみることにしました。塩原八幡宮の逆杉です。公式サイトはなさそうですが、こちらのページが詳しいです。また、地図はこちらです。
2本の杉の大木が寄り添うように立っており、樹齢は約1500年だそうです。枝の形から、逆さに生えているように見えるため、逆杉と呼ばれるようになったそうです。平安時代に、八幡太郎義家が東征の途中、戦勝を祈願したという言い伝えがあるそうです。なかなか立派な杉です。
逆杉を見終わっても、まだ時間は午後2時。そこでぽん太とにゃん子は、那須サファリパークに行くことにしました。こちらが公式サイトです。
以前に群馬サファリパークに行ったときは、自家用車で入って行ったのですが、こちらでは、車が傷つけられる事故が多いと乗り換えを勧められ、バスを利用することにしました。かわいいライオンバスです。餌やり用のエサを買って、いざ出陣。
まずは肉食ゾーン。白いトラや、白いライオンがいます。ガイド兼運転手さんが、「洗ってやればもっと白くなるんでしょうけど、その前に食べられてしまいます」とギャクを飛ばし、バスのなかは大爆笑ですが、以前にここで飼育員がライオンに襲われた事件を知っていると、笑えません。
草食動物ゾーンに入ると、さまざまな動物が、エサをもらいにバスにワラワラと近づいてきます。
キリンさん、はいどーぞ。
ダチョウ君だかエミュー君だかも顔をのぞかせます。利かん坊のような顔です。
ゾウは、エサを出すのに手間取っていたら、すぐにあっちに行ってしまいました。見切りが早いです。エサをふりながら一生懸命呼んだら、やっと戻ってきてくれました。いつのまにかエサを食べていただいている、という力関係にもっていかれます。さすがにゾウはかしこいです。
ジンキーという種類だそうで、お父さんがシマウマ、お母さんがロバです。自然界では棲息し得ない珍しいものだそうですが……。このような人工的なアイノコが見せ物とされていることに疑問もわいてきます。目玉となっている白い動物も、遺伝学的にはアルビノで、それを集めてウリにするのはいかがなものかと。
エサをねだりにくるエランドですが……。
エランドといえば、ぽん太は2005年のゴールデンウィークにケニア行ったときに見たことがあります。左はそのときの写真です。ねじり上げたようなかたちの立派な角を持ち、堂々とした体格のエランドは、けっして間近で観光客に姿を見せることはなく、ブッシュの中に崇高な姿を一瞬かいま見せてくれただけでした。あのエランドが、バスに近寄って観光客にエサをねだる堕落した姿はちょっとショックでした。
しかし、4月の診療報酬改定でもうかったの損したのグチを言っている自分も、サファリパークでエサをねだる動物たちと同じなのかもしれません。野生のエランドのように崇高な生き方をしたい、とタヌキのぽん太は改めて思いました。
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