【ウズベキスタン旅行(3)】地理と自然・気候
ウズベキスタンの面積は約45万平方キロメートルと日本の約1.2倍、人口は2,700万人です。
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ウズベキスタンの地図は、こちらのナゴヤ建機センターのサイトの一番下の地図がわかりやすいです。なぜナゴヤ建機センターのサイトにウズベキスタンの地図があるのか、ぽん太にはわかりません。
南東から北西に伸びた国土で、南東はタジキスタンの山岳地帯に連なり、北西はアラル海に面しています。首都のタシケントがある北東部は、キルギスやタジキスタンと複雑に入り組んでいます。
写真は、ウルゲンチの北東約60キロのにあるアヤズカラ周辺の砂漠です。灌木や草が生えているので砂漠に見えませんが、近づいてみると正真正銘の砂です。ウズベキスタンの国土のほとんどがこのような乾燥地帯になっています。
アヤズカラには6,7世紀に造られた城跡があります。そこを見学する途中、ぽん太の視線の端に動くものが! なんでしょう。不思議な生物です。誰か知っていたら教えて下さい。
ウズベキスタンには大きな川が二つあり、アラル海にそそいでいます。これは南部のトルクメニスタンとの国境付近を流れるアムダリヤ川です。ウルゲンチからアヤズカラに向かう途中で渡りました。かなり濁っています。
こちらはシルダリヤ川。サマルカンドからタシケントに行く途中で渡りました。この川の下流はカザフスタンに入って行きます。
アヤズカラ近くにある、運河のポンプ場です。ソビエト時代に農業用水を確保するために大規模な運河がいくつも造られました。しかしそれは一方で、アラル海の消滅という世界的に有名な環境破壊問題を引き起こしています。
サマルカンド付近から東を見ると、初夏の気候だというのに、雪を頂いた山なみが見えます。タジキスタンやキルギスの山々です。ちなみにウズベキスタンの気温ですが、ガイドさんの話しでは、冬にはマイナス10度とかまで下がって雪も積もり、夏の日中には40度とか45度になったりするそうです。日本も寒暖の差が激しい国ですが、日本どころではないですね。
サマルカンドとタシケントの間の高地にはステップが広がり、耕作が行われています。真っ赤なケシの花が満開で、とても美しかったです。
タシケント市内の風景です。シルクロードのイメージとまったく異なる近代的な街並です。帝政ロシアの時代に多くのロシア人が入植して新市街を形成したのがその理由のひとつですが、もうひとつの大きな理由は地震です。タシケントは地震が多く、なかでも1966年の大地震で古い建物のほとんどが壊れてしまったそうです。
地震といえば、写真のナヴォイ・オペラ・バレエ劇場は大地震でびくともしなかったのだそうですが、地元では「さすが日本人が造った建物は頑丈だ」と言われているそうです。第二次世界大戦で60万人以上の日本人が強制的に連行され、終戦後も強制労働を強いられたシベリア抑留は有名ですが、中央アジアまで日本人が連れてこられていたとは知りませんでした。ウズベキスタンに連れてこられた日本人は約2万5千人、タシケントには1万人弱が連行され、ヤッカサライの日本人墓地には79名が眠っているそうです。これに関しては、藤野達善の『もうひとつの抑留―ウズベキスタンの日本人捕虜
』(文理閣、2004年)に詳しく書かれています。
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