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2008/06/12

【バレエ】今は亡きベジャールの世界を堪能(モーリス・ベジャール・バレエ団)

 ぽん太とにゃん子がモーリス・ベジャール・バレエ団を観に行くのは初めてですが、残念ながら昨年の11月22日にベジャールは死去。現在は芸術監督のジル・ロマンが率いているようです。ちなみにこちらがNBSの2008年日本公演のサイト、そしてこちらがBejart Ballet Lausanneの公式サイトです。
 あれれ、ぽん太はベジャールのバレエ団といえば「20世紀バレエ団」だとばかり思っていたら、1987年に本拠地をスイスのローザンヌに移し、「ベジャール・バレエ・ローザンヌ」になっていたのですね。あ〜無知はやだやだ。
 『これが死か』は、2008年2月の「マラーホフの贈り物」でやる予定だったのに、上演許可が下りずに変更されてしまった演目です。「死」とはいっても、死につつある男が、生涯に愛した3人の女性を思い出すというストーリーで、リヒャルト・シュトラウスの歌曲にのせた踊りはどこまでも甘美です。ジュリアン・ファヴローは、陰りや憂いにはちと欠ける気がしましたが、しなやかな動きがすばらしく、他の演目も出ずっぱりで大活躍でした。
 『イーゴリと私たち』は、2007年4月に製作が開始されたものの、ベジャールの死によって未完に終わった作品を、ジル・ロマンがベジャールの意思に沿うかたちで完成させたものだそうです。指揮者役のジル・ロマンは、背も高くなくて体も華奢な感じですが、雰囲気と存在感があります。ストラヴィンスキーの独特の変拍子に乗った踊りはおもしろかったです。次々とカワイイ男の子が登場し、にゃんこは「バレエのジャニーズだにゃ〜」と大喜びです。
 『祈りとダンス』は一転してトルコ風・イスラム風。男性の白いスカートのような衣装は、トルコのメヴレヴィー教団の旋回舞踏を思い起こしますが、思った通り途中でくるくると回ってくれました。家に帰ってNBSのサイトの解説を読んでみるとそれもそのはず、副題は「“ルーミー”、ダンス組曲」ですから、メヴレヴィー教団そのもので、途中で出てくる台詞も教団の創始者にして詩人のルーミーの言葉だったのですね。ちなみにぽん太がメヴラーナ教団の本拠地コンヤを訪れルーミーの墓を見た記事はこちらです。そこでもリンクしてありますが、こちらが旋回舞踏の動画(YouTube)です。
 日本人の那須野圭右がソロを踊り、カーテンコールでひときわ大きな拍手を受けていました。
 最後の『ボレロ』はカトリーヌ・ズアナバールが「メロディ」。黒人系(?)の彼女は背は高くないと思うのですが、手足が長くて手のひらや足先が大きく、とても存在感がありました。ベジャールの『ボレロ』の祝祭の儀式的な雰囲気にぴったりでした。感動しました。「リズム」のなかに日本人らしき人たちが何人も混ざっていましたが、東京バレエ団の助っ人でしょうか?
 今日もらったチラシによれば、来年の2月に東京バレエ団でギエムの『ボレロ』が観られるとのこと。これは今から楽しみです。
 今は亡きベジャールの世界を堪能した夜でしたが、斬新さやインパクトに欠ける面があるのも確かで、コンテンポラリーのスタンダードという位置づけか? 今後ジル・ロマンがどのようにオリジナリティを加えてくのかが楽しみです。
 
モーリス・ベジャール・バレエ団 2008年日本公演
2008年6月11日(火)19:00 開演 会場:東京文化会館
これが死か SERAIT-CE LA MORT?
    ジュリアン・ファヴロー
    カテリーナ・シャルキナ
    カトリーヌ・ズアナバール
    エリザベット・ロス
    カルリーヌ・マリオン

イーゴリと私たち IGOR ET NOUS
    シェフ:ジル・ロマン
パ・ド・カトル:カテリーナ・シャルキナ、カルリーヌ・マリオン
        ダリア・イワノワ、エミリー・デルベ
パ・ド・トロワ:ティエリー・デバル、ジュリアン・ファヴロー、ダフニ・モイアッシ
 パ・ド・ドゥ:マーティン・ヴェデル、カトリーヌ・ズアナバール

祈りとダンス LA PRIÉRE ET LA DANCE
   ルーミー:男性全員
  3つのバラ:ルイザ・ディアス=ゴンザレス、エリザベット・ロス、
        ダリア・イワノワ
      炎:ダヴィッド・クピンスキー
    デュオ:カテリーナ・シャルキナ、ジュリアン・ファヴロー
  ゴレスタン:男性全員
 パ・ド・ドゥ:ヨハン・クラプソン、アレッサンドロ・スキアッタレッラ
パ・ド・トロワ:ジュリアーノ・カルドーネ、エティエンヌ・ベシャール、
        ニール・ジャンセン、アルトゥール・ルーアルティ
パ・ド・カトル:ガブリエル・バレネンゴア、ティエリー・デバル
        マーティン・ヴェデル、エクトール・ナヴァロ
   ソロ 1:那須野 圭右
   ソロ 2:ドメニコ・ルヴレ

ボレロ BOLÉRO
  カトリーヌ・ズアナバール
  ティエリー・デバル、アレッサンドロ・スキアッタレッラ、
  ジュリアン・ファヴロー、マーティン・ヴェデル、
  エクトール・ナヴァロ、ヴァランタン・ルヴァラン、
  バティスト・ガオン、ガブリエル・バレネンゴア、
  那須野 圭右、オクタヴィオ・デ・ラ・ローサ、
  アドリアン・シセロン、ヨハン・クラプソン、
  エティエンヌ・ベシャール、ダヴィッド・クピンスキー、
  ジュリアーノ・カルドーネ、ニール・ジャンセン、
  シャルル・フェルー、アルトゥール・ルーアルティ

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