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2008/07/06

【バレエ】ヌニュスのシルヴィアはおきゃんで可愛いな(英国ロイヤル・バレエ団『シルヴィア』)

 ぽん太とにゃん子は英国ロイヤル・バレエ団の『シルヴィア』を観てきました。NBSのサイトはこちら
 バレエ初心者のぽん太は、英国ロイヤル・バレエ団も『シルヴィア』も、どちらも初めてです。英国ロイヤル・バレエ団と聞いても、熊川哲也や吉田都がかつて所属していたことぐらいしか知りません。また『シルヴィア』と聞いても、「別れても好きな人」と族車しか思い浮かびません。ともあれ、音にぞ聞く「ロイヤル・スタイル」とはどんなものか、とっても楽しみです。
 『シルヴィア』のストーリーですが、まるでオールドミスのような、男女交際にきびしい母ちゃんに育てられたシルヴィアは、恋愛などバカにするお転婆な女の子です。でもその割には母ちゃんは、しっかりシルヴィアを産んでいる。これはかつて男性にひどい目に会わされたのだろうなと想像してしまいますが、案の定若い頃羊飼いに恋をしたことがバレエの最後で明らかになります。さてシルヴィアに純朴な羊飼いのアミンタが言い寄りますが、シルヴィアは知らん顔。しかしエロスが放った矢によって、シルヴィアも男に目覚めます。ところがシルヴィアは、ストーカーのオリオンにさらわれてしまいます。シルヴィアは、オリオンを酔いつぶしてしまおうと、色っぽい踊りを踊ります。これまで男性に興味がなかったくせに、たちまち誘惑的な仕草ができるところが、女のすごさです。というか、いかにも男が作ったストーリーですね。まんまとオリオンを酔いつぶして逃げ出したシルヴィアは、エロスのお導きで、めでたくアミンタと結ばれます。以上、かなりぽん太の独断の混ざった、『シルヴィア』のストーリーでした! ちゃんとしたストーリーを知りたい方は、たとえばこちらをどうぞ。
 シルヴィアのヌニェスは、小柄でとてもかわいらしかったです。第一幕はおきゃんな(死語か?)感じで、第二幕でオリオンを酔わせようとする踊りも妖艶ではなく、子供が一生懸命色っぽく振る舞う感じ。そして第三幕のアミンタとの踊りでは、初恋をした少女を初々しく踊ってくれました。アミンタのマッカテリは、まだウブで頼りない素朴な若者という感じで、「若い羊飼い」という設定にはあっているかもしれませんが、王子様っぽいノーブルさに欠けるのがちと残念。オリオンのソアレスは力強く豪快でした。
 アシュトンの振付けによるロイヤル・スタイルがどういうものなのか、無知なぽん太にはよくわからないのですが、男のジャンプだとか女性の回転だとか、運動能力というか、観客が「を〜」と言うような技術を見せつけるような振付けがないようでした。ダンサーもひとつひとつの動きを丁寧に踊っているような印象を受けました。
 それから、世界各地のダンサーがいるのもびっくりしました。ヌニュスはアルゼンチン、マッカテリはグルジア、ソアレスはブラジル人とのこと。黒人もいれば、もちろん日本人もいました。
 ドリーブの音楽もすばらしかったです。ドリーブというと『コッペリア』の一部の曲ぐらいしか知りませんでしたが、第一幕のニンフたちの音楽などは、ワグナーの『ワルキューレ』を思わせる迫力でした。
 オケの東京シティ・フイルは、序曲はちょっと不安定な気がしましたが、本編に入ってからは熱演で盛り上げていました。
 ロイヤルは『眠れる森の美女』も行く予定。楽しみです。

英国ロイヤル・バレエ団『シルヴィア』
2008年7月3日(木) 東京文化会館

演出・振付:フレデリック・アシュトン
音楽:レオ・ドリーブ

シルヴィア(ディアナのニンフ): マリアネラ・ヌニェス
アミンタ(羊飼い): デヴィッド・マッカテリ
オリオン(邪悪な狩人): ティアゴ・ソアレス
エロス(愛の神): マーティン・ハーヴェイ
ディアナ(狩り、純潔の女神): マーラ・ガレアッツィ
第1幕
シルヴィアのお付き: 崔 由姫、ヘレン・クロウフォード、
フランチェスカ・フィルピ、ヴィクトリア・ヒューイット、
小林ひかる、ローラ・マカロッチ、イザベル・マクミーカン、サマンサ・レイン
水の精、木の精、森の精、 牧神、農民: 英国ロイヤル・バレエ団
第2幕
オリオンの女官: ヴィクトリア・ヒューイット、サマンサ・レイン
奴隷: 蔵 健太、ヨハネス・ステパネク
第3幕
山羊: イオーナ・ルーツ、ポール・ケイ
シルヴィアのお付き: 崔 由姫、ヘレン・クロウフォード、
フランチェスカ・フィルピ、ヴィクトリア・ヒューイット、小林ひかる、
ローラ・マカロッチ、サマンサ・レイン、ララ・ターク
ケレスとイアセイオン: イザベル・マクミーカン、トーマス・ホワイトヘッド
ペルセフェネとプルート: カロリン・ダプロット、ベネット・ガートサイト
テレプシコーラとアポロ: シンディ・ジョーダン、ヴァレリー・ヒリストフ
ミューズ、春の使い、夏の使い、ラッパ手、シルヴィアのお付: 英国ロイヤル・バレエ団

指揮: グラハム・ボンド
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

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