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2008/08/24

【歌舞伎】亀蔵は死体の演技をいったいどこで学んだの?(2008年8月歌舞伎座/第一部・第二部)

 本日は第二部・第三分を続けて観劇。午前11時に始まって、終了が夕方の5時45分。その間、三階の窮屈な席に座り続けなければならず、だんだんと体が痛くなり、意識も遠のいてきました。
 そんななか、とにかく笑ったのが「らくだ」でした。原作は言わずと知れた落語の「らくだ」。ぽん太も何度も聞いたことがある演目で、今回も「あゝ『らくだ』ね」とたかをくくっていましたが、亀蔵の「死体」の演技にやられました。これまでぽん太が耳で聞いて頭の中に思い浮かべていたものとは、比べ物にならないすばらしい「死体」ぶりで、笑いが止まりませんでした。あとでにゃん子に「大声で笑い過ぎ」と叱られました。周りの皆さん、ごめんなさい。
 まず、寝ているときから、死体の肌の色が黄色いのがイヤです。シロ塗りだと「象徴的に死体」という感じですが、黄色いとなんか生々しいです。芝居ではフグに当たって死んだということになっていますが、肝硬変かなんかで黄疸でも来ていたのでは?と思えます。
 これが三津五郎の半次に操られて「カンカンノウ」を踊ったりするわけですが、もちろん芝居ですから、死体役の亀蔵が自ら立って動いているのですが、まったくそのようには見えず、まるで三津五郎に操られているように感じられます。時々急激に動いてびっくりさせたりする時も、自ら飛び跳ねた印象がなく、フワリと移動します。それでいて、他の登場人物にぐったりとのしかかったりするときは、死体の重みを十分感じさせます。このような演技というか、身体の動きを見たのはぽん太は生まれて初めてで、大笑いするとともに、とても感動しました。急に練習してできる動きとは思えません。まさか歌舞伎役者の修行のなかに「死体」役の修行なんてないですよね。人形振りの動きかなんかの応用なのかしら。それとも過去の上演のなかで練り上げられた伝統芸なのでしょうか?
 前から亀蔵はどんな役でもできてすごいな〜と思っていたのですが、死体までこなすとは驚きでした。

歌舞伎座・歌舞伎座百二十年
八月納涼大歌舞伎・平成20年8月
第一部
一、女暫(おんなしばらく)
             巴御前  福 助
          手塚太郎光盛  三津五郎
            轟坊震斎  勘太郎
     女鯰若菜実は樋口妹若菜  七之助
            木曽次郎  松 也
           木曽駒若丸  巳之助
             紅梅姫  新 悟
            猪俣平六  亀 蔵
            成田五郎  市 蔵
          清水冠者義高  高麗蔵
           蒲冠者範頼  彌十郎
             舞台番  勘三郎
二、三人連獅子(さんにんれんじし)
             親獅子  橋之助
             子獅子  国 生
             母獅子  扇 雀
三、眠駱駝物語 らくだ
           紙屑買久六  勘三郎
         家主女房おいく  彌十郎
          駱駝の馬太郎  亀 蔵
          半次妹おやす  松 也
           家主左兵衛  市 蔵
           手斧目半次  三津五郎
第二部
一、つばくろは帰る(つばくろはかえる)
           大工文五郎  三津五郎
          八重菊おしの  扇 雀
           弟子三次郎  勘太郎
            舞妓みつ  七之助
           弟子鉄之助  巳之助
             安之助  小 吉
           小僧よし吉  宜 生
            舞妓小蝶  新 悟
            舞妓豆花  松 也
            掏摸お銀  高麗蔵
           蒲団屋万蔵  彌十郎
          祗園芸妓君香  福 助
二、大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)
            酒呑童子  勘三郎
          濯ぎ女 若狭  福 助
           同なでしこ  七之助
           同 わらび  松 也
            卜部季武  巳之助
            碓井貞光  新 悟
            坂田公時  勘太郎
             渡辺綱  亀 蔵
            平井保昌  橋之助
             源頼光  扇 雀

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