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2008/10/09

【舞踏】山海塾『降りくるもののなかで―とばり』

 ぽん太とにゃん子は10月5日、三軒茶屋まで「山海塾」を観に行ってきました。「山海塾」を観るのは今回が2回めで、2年前に『金柑少年』を観てすっかりとりこになり、次の公演を心待ちにしていました。今回も、できればすべての演目を観たかったのですが、時間の制約で一つしか観れなかったのが残念! でも、新作の『降りくるもののなかで―とばり』を観れたのでよかったです。
 こちらが山海塾の公式サイト。こちらにはダイジェスト映像もあります。

 砂、風化した塑像のような身体、流れに揺れる水草のようなゆらめき、苦悶するかのような四肢の捩じれ、それでいて洗練された舞台はあいかわらず。今回は背景と床に無数の星がきらめき、ユーモアや演劇的な要素は抑制され、無限の宇宙と悠久の時を感じさせる静謐な舞台でした。
 前回は3階席だったのですが、今回は2階に進出。よく見えたのはもちろんのこと、前回は聞こえなかったダンサーの息づかいが聞こえました。息をひそめたり、時々「ハーッ」と吐いたりするのがわかり、より深く山海塾の世界を味わうことができました。
 それから今回もうひとつ良かったのが、天児牛大の踊りを観れたこと。前回の『金柑少年』では、天児がもはや肉体的に最後の逆さ吊りに耐えられないということで、出演しておりませんでした。で、今回、天児の踊りを初めて見て、彼の舞踏が他の踊り手とはまったく違うのに驚きました。他の踊り手は、表情も夢遊病者のようで生気がなく、動きも「人間」の意思や感情といったものを感じさせない、人形あるいは植物のようなものでしたが、天児の舞踏は、目もしっかりと開いて何かを見つめており、表情にも身体の動きにも人間の意思や感情の存在が感じられました。

 公演終了後には、天児牛大によるポストパフォーマンス・トークのオマケ付き。対するは歌舞伎評論でご活躍の渡辺保氏です(こちらが渡辺保の公式サイト)。ナマ保を初めて観ました。もっと老大家風の人かと思っていたら、意外と若々しくて会社の部長みたいな雰囲気だったのに少しびっくり。会場からの質問に天児が答える趣向もあり、とても興味深かったです。
 背景の星は、北極星を中心とする実際の星を、踊り手が自ら暗幕に穴を開けて作ったものだそうで、また床の楕円の星も、これもまた日本の夏の星座の通りに踊り手がひとつひとつ発光ダイオードを埋め込んで作ったのだそうです。

 そういえば、昔、「へらちょんぺ」とかいう全身白塗りの芸人がいたようなきがしたのでググってみたら、なんと現在は早脱ぎ王になっていた(こちらが動画)。


新作『降りくるもののなかで―とばり』 東京初演
2008年10月、世田谷パブリックシアター

虚空から/夢の中の闇/写しあるものたち/闇の中の夢
夜の青/降りくるもののなかで/虚空へ
ポストパフォーマンス・トーク(天児牛大、渡辺保)

演出・振付・デザイン:天児牛大
音楽:加古隆、Yas-Kaz、吉川洋一郎
舞踏手:天児牛大、蝉丸、岩下徹、竹内晶、市原昭仁、長谷川一郎、松岡大、浅井信好
共同プロデュース:パリ市立劇場、北九州芸術劇場、山海塾
世界初演:2008年5月パリ市立劇場

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