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2008/12/23

【舞台】不思議ワールド炸裂なれどちと物足りなかった・『ある女の家』小野寺修二カンパニーデラシネラ

 小野寺修二の新作『ある女の家』を観に三茶にいってきました。バレエダンサー首藤康之を目当てに前作の『空白に落ちた男』を観て、すっかり小野寺ワールドに魅了されたのです。ちなみに小野寺修二の公式サイトはこちらです。
 隣りの世田谷パブリックシアターは何回か行ったことがありますが、シアタートラムは初めて。ちょっと椅子が固くてお尻が痛くなりましたが、とっても素敵な小劇場でした。そういえばここって、どこが運営しているんだろう。世田谷区営かしら?ググってみると、財団法人せたがや文化財団というところのようですが、まあ、一種の「区立」みたいなものと思っていいのでしょうか。さすが世田谷区はオシャレでリッチですね。
 で、舞台の感想ですが、正直言うと、期待が大きかっただけにちょっと物足りなかったです。前作に比べ、動きの面白さ、ストーリー性、不条理さ、情感、舞台セットなど、どの点でもイマイチだったように思えます。『空白に落ちた男』の、歩いて行くと次々に道ができていくネタ、今回も見たかったな〜。
 とはいえ、もちろん今回も小野寺ワールドが炸裂!一つ目は、小さな家のセットをずらしたり回転させたりし、それに合わせて中に入っている人が動いたり、人が入れ替わったりするところ。この家は骨組みだけでできているので、まるでコンピューター・グラフィックスによるワイヤーフレーム図形の座標変換を見ているみたいで、登場人物がCGの世界に紛れ込んだかのような不思議な印象を受けました。小野寺は『空白に落ちた男』では、無数の本棚を動かしたり傾けたりすることによって、曲面状に波打つ歪んだ空間を見せてくれましたが、今回の座標変換も面白かったです。
 ぽん太が気に入った小野寺ワールド二つ目は、舞台の終わり近く。4人の登場人物が椅子やテーブルなどの小道具も利用して、もたれあったり引っ張り合ったりしつつ、次々と相手や小道具を変えていく場面。例えば、ある人物が椅子を支えにして体を回転させて行くが、次の瞬間椅子の換わりに他の人物の足が支えとなり、その椅子は移動されて別の人を支えているなど……(う〜ん、言葉でうまく表現できない)。ぽん太は、昨年ギエムとマリファントが踊った「Push」というバレエを思い出しました。
 浅野和之や河内大和は二人ともすばらしいパフォーマンスを見せてくれたものの、マイムの訓練を積んできたわけではないので、どうしても動きがぴったりきません。マイムの基本の「か、壁だ」というヤツも、マイムの訓練を積んだ人がやるのと、素人が真似をするのでは、歴然とした差があります。ですからぽん太が小野寺に期待したいのは、他分野のゲストのフィーチャリングもいいですけど、マイムの訓練を受けた人たちからなる自前の劇団を作り、日頃から練習を積み重ねた上で、小野寺ワールドを表現して欲しいです。
 早回しや遅回しの芸が上手だった浅野和之さん、どっかで見たと思ったら、三谷幸喜の映画『ザ・マジックアワー』で(本物の)デラ富樫を演じていた人か〜。

小野寺修二カンパニーデラシネラ 新作公演『ある女の家』
シアタートラム・2008年12月21日
【作・演出】 小野寺修二
【出演】 浅野和之、河内大和、藤田桃子、小野寺修二 

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