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2009/02/13

【歌舞伎】鹿の子と道明寺を買って帰る・2009年2月歌舞伎座昼の部

 歌舞伎初心者のぽん太は、「加茂堤」と「賀の祝」を観るのは初めてで、ようやく『菅原伝授手習鑑』の全体の流れがわかってきました。橋之助の桜丸が、やわらかさと色気がある一方で、最後に腹を切るという芯の強さを感じさせ、よかったです。福助の八重も、3階から観ていたせいかもしれませんが、例のくどい演技がなく、牛を何とか引っ張っていこうとするところなど可愛かったです。斎世親王と苅屋姫を見て二人で興奮するところなど、いったい兄弟で何をやっているのかと、おかしかったです。松王丸の染五郎と梅王丸の松緑も、田舎育ちの素朴な兄弟の、小学生のけんかのようなやりとりを、あかるくのびやかに演じていました。左團次の白太夫が舞台を締めて、感動的な悲劇となりました。
 しかし歌舞伎座の3階は狭いし、前の人の頭で見えないですよね。建て替えたら、もう少し見やすくして欲しいです。でもあの完成予想図(YOMIURI ONLINE)、中途半端ですよね。現存の建物と同じにするなら同じ、違うなら違うと、どっちかにすればいいのに。
 玉三郎と菊之助の二人道成寺は、以前に観たことがあります(あまり覚えておりませんが)。その頃に比べて菊之助はだいぶ恰幅がよくなったようで、ぽん太からみると大人っぽい色気が出て来ていいように思うのですが、にゃん子は昔の方がよかったとのこと。
 『人情噺文七元結』は、菊五郎はこうした世話物はホントにうまい。時蔵も口うるさい女房を滑稽にうまく演じていて、お姫様から貧乏なおかみさんまでなんでも上手なのには感心します。三津五郎の和泉屋清兵衛が、大店の主人らしい落ち着きと気配りがありました。娘お久の顔は、どうみてもお久ではなく、尾上右近本人にしか見えなかったのですが??『文七元結』は善人ばかりが出て来て、めでたしめでたしで終わって、癒されますね。
 なんだか鹿の子と道明寺を食べたくなり、買って帰りました。


歌舞伎座・歌舞伎座さよなら公演
二月大歌舞伎
平成21年2月・昼の部

一、菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
    加茂堤
    賀の祝
              桜丸    橋之助
              八重    福 助
             松王丸    染五郎
             梅王丸    松 緑
            斎世親王    高麗蔵
             苅屋姫    梅 枝
            三善清行    松 江
               春    扇 雀
              千代    芝 雀
             白太夫    左團次

二、京鹿子娘二人道成寺
  (きょうかのこむすめににんどうじょうじ)
    道行より鐘入りまで
           白拍子花子    玉三郎
           白拍子花子    菊之助

三、人情噺文七元結(にんじょうばなしぶんしちもっとい)
           左官長兵衛    菊五郎
            女房お兼    時 蔵
         和泉屋手代文七    菊之助
             娘お久  尾上右 近
         角海老手代藤助    團 蔵
          和泉屋清兵衛    三津五郎
            家主甚八    左團次
           鳶頭伊兵衛    吉右衛門
         角海老女房お駒    芝 翫

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