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2009/04/17

【登山】伝説の岩殿山で桜と新緑を楽しむ

P4080004 中央道を東に向かい、大月の手前で右手を見上げると、大きな岩壁が目に止まります。これが岩殿山の鏡岩です。雑木林の新緑が大好きなぽん太とにゃん子は、岩殿山に登りに行ってきました。日差しが強くて初夏のようでしたが、桜も満開で見事な景色でした。

【山名】岩殿山(634m)
【日程】2009年4月8日
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】快晴
【コース】岩殿山駐車場(10:51)…岩殿山山頂…稚児落とし…浅利集落(13:56)
ルート図(Yahoo!地図)ルート図(国土地理院)標高グラフ
【マイカー登山情報】高月橋の北側に十台ほどの停められる無料駐車場あり(Yahoo!地図)。ここが一杯の場合は、少し南の市民会館に300台ほど停められます(Yahoo!地図)。また、稚児落としから浅利集落に降りて来たところ(Yahoo!地図)にも数台停められるスペースがあります。ここから岩殿山駐車場までは、一般道を一時間近く歩かないといけないので、車2台で来て1台を降り口に置いておくと便利です。

P4080033 遠目には「鏡岩」という名前の通りスベスベしているように見えますが、近くで見るとまるでコンクリートのように砂利を含んでいます。礫岩(レキガン)と呼ばれる石だそうです。
P4080013 頂上まではひとのぼり。桜が満開ということで、多くの人たちが弁当を広げていました。戦国時代の岩殿山は狼煙台(のろしだい)として使われていました。武田軍は、狼煙による情報網を確立しておりましたが、例えば1561年(永禄4年)の上杉謙信の進撃の情報は、150km離れた甲府にわずか2時間で伝わったそうです(長野市「信州・風林火山」特設サイト)。現在は、現代の狼煙にあたるNTTのアンテナが立っています。
 戦国時代この山には、小山田氏の岩殿城と呼ばれる城がありました。鏡岩の上に本丸がそびえ立つさまは、さぞかし美しかったことでしょう。現在でも遺構が残っていて、岩の割れ目を利用した門の跡や、山頂付近にありながら今でも水をたたえた井戸などがあります。岩殿城については、たとえばこちらの埋もれた古城をご覧ください。
 岩殿城はあまり知られてないと思いますが、武田家滅亡と深い関わりがあります。信玄の跡を継いだ武田勝頼は、1582年(天正10年)、織田軍が甲州へと攻め入るのを見て、自ら新府城に火をかけて退却をはかります。真田昌幸(有名な真田幸村のお父さんですね)は岩櫃城へ勝頼を迎えようとしましたが(ぽん太の岩櫃山登山記はこちら)、勝頼は小山田信茂を頼って岩殿城へ落ち延びることを選びました。ところが途中の笹子峠で小山田信茂の裏切りによって行く手を阻まれ、やむなく日川を遡って逃げていきました。そうして天目山の田野というところで自害したと言われています。天目山という地名は現在は残っておりませんが、田野という地名はあります( Yahoo!地図)。天目山はもともと木賊山と呼ばれていましたが、禅僧業海本浄が1348年に臨済宗の棲雲寺(せいうんじ)を開いたおり、自らが中国で学んだ天目山をその山号としたため、天目山と呼ばれるようになったそうです。このお寺は現在も 栖雲寺として残っております。
 徳川家康はこの地に勝頼の菩提所を建立することにし、1588年(天正16年)に完成したのが 景徳院です。ここには勝頼の墓があります。
P4080017 さて、岩殿山の山頂付近にはヒトリシズカが咲いていました。
 ちなみに勝頼を裏切った小山田信茂は、織田信長によって「不忠者」ととがめられ、 甲斐善光寺で処刑されました。
P4080027 岩殿山に残された小山田氏の婦女子は、稜線を北西へと落ち延びました。絶壁にさしかかると急に子供たちが泣き出し、その声が反響して追っ手に見つかってしまいました。やむなく夫人たちは子供を谷底に投げ落とし、さらに落ち延びていったそうです。それ以来この絶壁は「稚児落とし」と呼ばれるそうです。
 岩殿山はハイカーで大混雑でしたが、こちらまで足を伸ばす人は少なかったようで、静かな山旅が楽しめました。

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