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2009/12/03

【バレエ】マリインスキー・バレエの『白鳥の湖』はおっとりしていていいな♪

 み・て・き・ま・し・た♪
 公式サイトはこちらです。
 マリインスキーというと、やはりロパートキナを観たいところですが、今回は日にちがあわず、テリョーシキナとサラファーノフのペアでした。テリョーシキナを観るのは初めて。サラファーノフは、今年の4月に東京バレエ団の「エチュード」でフォーゲルと踊ったのと、8月のバレフェスでオシポワと「ドンキ」を踊ったのを観ました。童顔だけど足さばきが見事だった記憶があります。
 テリョーシキナの踊りは、体の隅々まで常に神経が行き届いている感じで、しかも動きが柔らかく、とてもよかったです。顔立ちが面長で少しきついので、オデットは「瞳うるうるのお姫様」という感じではありませんでしたが、愛と悲しみが伝わって来ました。オディールは雰囲気がぴったりで、頭の後ろにぴょんぴょんと髪の毛を立てたヘアスタイル(ぽん太はヘアスタイルの用語はわかりません)も似合っていて、小悪魔的な魅力がありました。これでは何も知らないおぼっちゃま風のサラファーノフの王子様が騙されてしまうのも無理はありません。サラファーノフは細かな足技を披露する場面はあまりありませんでしたが、優雅で大きな踊りでした。黒鳥のヴァリアシオンのソロでは、飛び上がって回転して着地し、そのままノーステップでまた飛んで回転するという技(名称不明)を繰り出しておりました。グラン・アダージョもしっとりとしてよかったですが、なぜかリフトがあんまりありませんでした。仰向けに持ち上げて360度回転するやつ(名称不明)が、持ち上げて下ろすだけになってましたし、右と左に開脚ジャ〜ンプ(名称不明)というのもなかったです。なぜでしょう?ちと残念でした。
 グリーゴリー・ポポフの道化も秀逸。ジャンプやピルエットはもちろんのこと、両手をぶらぶらさせたり、こまわり君のように指差したり、表情が豊かでした。1幕第1場のパ・ド・トロワの男性のチモフェーエフはちと不満。女性と動きのタイミングが合ってなかったし、ピルエットのサポートも必死の感じで、背骨もあまり柔らかくないようです。昨年のマリインスキー・オペラの『イーゴリ公』で「ダッタン人の踊り」を踊ったポリーナ・ラッサーディナはハンガリーを、イスロム・バイムラードフはスペインを踊っていました。
 などとあ〜だこ〜だ書きましたが、実はぽん太はマリインスキー・バレエは大好きです。思わず椅子からずり落ちるようなすごいピルエットをするわけでもなく、派手なジャンプを決めるわけでもなく、常に限界の手前の節度を保ち、どこまでも優雅ですが、なんとも言いようのない典雅な気品があります。大した動きはしていないようなのに、ありきたりの動作やちょっとした仕草が、とても美しいです。ぽん太はバレエに詳しくないので、具体的にどこと言えないのが悲しいですが。コール・ド・バレエもみな手足が長くて頭が小さくてスタイルがいいです。ぽん太は観ているととてもいい気分になり、頬がゆるんできて、口元からヨダレが落ちそうになります。
 ブベリニコフ指揮、東京ニューシティ管弦楽団による音楽は、ソロなどは美しかったですが、チャイコフスキー演歌のすすり泣くような迫力にはかける気がしました。
 

 ところでぽん太は以前のブログで、『白鳥の湖』の原作がムーゼウスの『奪われたヴェール』だというのは誤りなのではないか、と書きました。ところが今回の公演プログラムのなかの池野惠による『白鳥の湖』の作品解説には、チャイコフスキーは甥や姪や子供たちのために、『奪われたヴェール』をもとに小さなバレエを作っていて、そのアイディアからベーギチェフとゲーリツェルの台本が生まれたのだと書かれています。ということは、やはり『奪われたヴェール』が『白鳥の湖』の原作なのでしょうか?いったいこの話しの出所はどこなのか?まだまだみちくさの余地がありそうです。


2009年11月29日(日) 15:00~18:00
白鳥の湖 3幕4場

音楽 : ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
振付 : マリウス・プティパ,レフ・イワノフ
改訂振付 : コンスタンチン・セルゲーエフ
台本 : ウラジーミル・ベーギチェフ,ワシーリー・ゲーリツェル
装置 : シモン・ヴィルサラーゼ
衣裳 : ガリーナ・ソロヴィヨーワ
指揮 : パーヴェル・ブベリニコフ
管弦楽 : 東京ニューシティ管弦楽団

≪出 演≫
オデット/オディール : ヴィクトリア・テリョーシキナ
ジークフリート王子 : レオニード・サラファーノフ
王妃 (王子の母) : エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師 : ソスラン・クラーエフ
道化 : グリーゴリー・ポポフ
悪魔ロットバルト : コンスタンチン・ズヴェレフ
王子の友人たち : エリザヴェータ・チェプラソワ/マリーヤ・シリンキナ/アレクセイ・チモフェーエフ
小さな白鳥 : エリザヴェータ・チェプラソワ/ヤナ・セーリナ/ヴァレーリヤ・マルトゥイニュク/エレーナ・ユシコーフスカヤ
大きな白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/エカテリーナ・コンダウーロワ/アナスタシア・ペトゥシコーワ/リリヤ・リシューク
2羽の白鳥 : ダリア・ヴァスネツォーワ/オクサーナ・スコーリク
スペインの踊り : アナスタシア・ペトゥシコーワ/ヴァレーリヤ・イワーノワ/イスロム・バイムラードフ/カレン・ヨアンニシアン
ナポリの踊り : ヤナ・セーリナ/マクシム・フレプトフ
ハンガリーの踊り : ポリーナ・ラッサーディナ/ボリス・ジュリーロフ
マズルカ : アリサ・ソコロワ/オリガ・ベリク/ナターリア・ドゥゼヴリスカヤ/スヴェトラーナ・シプラトワ/ドミートリー・プィハチョーフ/カミーリ・ヤングラゾフ/ニコライ・ナウーモフ/セルゲイ・サリコフ

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