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2010/02/01

【紅葉の和歌山旅行(6)】湯の峰温泉あづまや(★★★★)・つぼ湯・小栗判官の車塚・力石・まかずの稲/神倉神社

Pb050023 ぽん太は久々にすばらしい「温泉街」に出会いました。それは湯の峰温泉です。こちらが熊野本宮観光協会のサイトのなかの湯の峰温泉のホームページです。
 ぽん太は以前に和歌山で精神神経学会があったときに、クマ君と一緒に熊野に来たことがあります。そのときは川湯温泉に泊まり、「見たけりゃみろ〜、がはは」とばかりに、丸見えの川湯に昼から入っていた記憶があります。そこで今回は場所を変えて、湯の峰温泉にしてみたのですが、こんなにいいところだとは知りませんでした。
Pb050025 赤茶けた源泉塔、コンクリートの川岸に張り巡らされたパイプ。鄙びた雰囲気がいいですね〜。つげ義春なら大喜び間違いなし。ちょっと調べた範囲では、つげ義春がここを訪れたという記録は見つかりませんでした。
Pb050035写真は「湯筒」(ゆづづ)と呼ばれ、わき出している熱湯で、卵や野菜をゆでることができます。湯の峰温泉の歴史は古く、1800年前まで遡ると目されており、日本最古の温泉とも言われています。また、「熊野本宮大社近くにある湯垢離の場」として 世界文化遺産に指定されている珍しい温泉です。
Pb050024_2 こちらが湯の峰温泉の象徴である「つぼ湯」です。共同浴場でお金を払い、順番に入ります。連休明けの平日だったので、幸運にも待たずに入れました。
Pb050019 湯船はとても小さく、二人はいるといっぱいになります。岩風呂風で、底には砂利がひいてあります。底の奥の方から熱いお湯が湧き出て来ます。
 小山靖憲の『熊野古道 』(岩波新書、岩波書店、2000年)によれば、 藤原宗忠(康平5年/1062年〜永治元年/1141年)の日記『右中記』の天仁2年(1109年)の部分に、熊野を訪れた宗忠が湯の峰温泉を訪れた記事があるそうです。川の底から温湯と寒水が湧いていて、ちょうどいい湯加減になっているのを見て感嘆し、「この湯を浴する人、万病消除す」という効能を人から聞いたそうです。
 つぼ湯は、小栗判官の伝説でも有名です。毒殺された小栗判官は、閻魔大王の慈悲で生き返りますが、目も見えなければ話すこともできず、手足もきかない変わり果てた姿となってしまいます。土車(土を運ぶ車)に乗せられた小栗判官は、多くの人の手を借りて、熊野にたどり着きます。そして湯の峰温泉のつぼ湯で49日湯治をして、見事に蘇るのです。小栗判官の伝説については(あらすじも)、例えばこちらのWikipediaをどうぞ。また原典を読んでみたい方は、『説経集』( 新潮日本古典集成 第8回、新潮社、1977年)に収録されています。
 そういえばぽん太は、2006年3月に国立劇場で猿之助十八番の『當世流小栗判官』を見ました(こちらが公演記録です)。馬が碁盤の上に立ったのは覚えているけど、湯の峰温泉での復活は覚えてない。ううう。
Pb040184 ということで湯の峰温泉には、ほかにも小栗判官ゆかりの史跡があります。まずは「車塚」。小栗判官が乗せてこられた土車を、判官復活ののち、この場所に埋めたのだそうです。
Pb050038 「力石」です。ちょっと見にくいですが、画面右側に積み上げてある丸い石がそれで、小栗判官が湯治のあいだ、体力の回復を試すために持ち上げたのだそうです。
Pb050036 こちらは「まかずの稲」。案内板によると、小栗判官が髪を結んでいたワラを捨てたところに稲が生え、毎年実り続けるのだそうです。

Pb040186 さて、ぽん太とにゃん子が宿泊したのは、湯の峰温泉の「あづまや」さんです。こちらが公式サイトです。この写真のあたりは木造二階建てで風情がありますが、新築部分がコンクリート造りなのが残念です。
Pb040192 しかし温泉はすばらしいです。大正時代に造られたという、歴史を感じさせる雰囲気のある浴室です。槙でできた湯船はぬくもりを感じさせます。
Pb040190 こちらは露天風呂です。
Pb040364Pb040003 夕食は、手の込んだ和食で、とてもおいしゅうございました。
Pb050007 こちらが朝食です。温泉粥がおいしゅうございました。
 建物が一部コンクリートなのは減点ですが、お風呂がすばらしく、料理や雰囲気も満足。さらに温泉街のすばらしさが加味され、ぽん太の評価は★★★★です。
 湯の峰温泉には、磨崖名号碑(伝一遍上人名号碑)もあります。一遍上人が岩に爪で刻んだと言われているものです。一遍上人は熊野と深い関係があり、上記の小栗判官の伝説も、一遍上人の時宗の普及と関係あるようですが、このあたりのみちくさはまたの機会といたしましょう。

Pb050045 ということで和歌山の旅もついに終わりです。帰りがけに新宮の神倉神社に寄りました。急な石段を延々と上って行くと、山頂にゴトビキ岩と呼ばれる巨岩があり、その横に小さな社が祀られています。古い熊野信仰を今に伝える神社だそうです。

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