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2010/02/02

原因不明の微熱が続く……薬剤熱について

 ときどき、原因不明の微熱が継続する患者さんがおります。ぽん太なりに血液検査をしてみたり、内科で診察を依頼したりするのですが、原因がはっきりしない場合も少なくありません。
 自律神経の乱れから来る微熱もあり、高くても37度台、解熱剤が効かず、検査所見が全くなく、他の自律神経失調症状を伴う場合は、それが疑われます。
 もうひとつ考えなくてはいけないものに「薬剤熱」があります。ネット上でわかりやすい記事を見つけたのでご紹介いたします。
 大野博司「 レジデントのための日々の疑問に答える感染症入門セミナー〔 第5回 〕原因不明の発熱が持続するとき:特に薬剤熱の考えかた」医学書院、週刊医学界新聞、第2792号、2008年08月04日。
 医者歴の長いぽん太には、「レジデントのための」というところが気になりますが、まあ、いいでしょう。これを読んでいただければいいだけなのですが、そのうちリンク切れになるかもしれないし、メモ代わりに、精神科と関わりがある部分の要点をまとめておきましょう。

 まず、以下の場合に薬剤熱を疑う必要があるようです。

(1)薬剤熱を起こす薬剤が投与されている。
(2)発熱しているが、全身状態は良好であることが多い(フェニトイン、カルバマゼピンなどの抗けいれん薬の場合は重症感がある)。
(3)薬剤中止後48-72時間で軽快する(皮疹を伴う場合は、さらに数日発熱が持続する)。
(4)比較的徐脈や好酸球増多、肝機能障害がみられるばあいは薬剤熱の可能性が高いが、これらの所見がなくても否定できない。
(5)薬剤熱でもCRP上昇、白血球数上昇(左方転移を伴う)はよくみられる。
(6)血液培養陰性。
 精神科と関わりのある薬で薬剤熱の原因となるものは以下の通りです。
(1)筋活動亢進により高体温を起こす薬剤
アンフェタミン、リチウム、抗精神病薬(ブチロフェノン系、フェノチアジン系)、三環系・四環系抗うつ剤、交感神経賦活薬
(2)代謝亢進により高体温を引き起こす薬剤
甲状腺ホルモン、交感神経賦活薬、アルコール離脱、鎮静剤離脱、睡眠剤離脱
(3)体温中枢障害により高体温を引き起こす薬剤
アルコール、抗精神病薬(フェノチアジン系)
(4)熱放散障害により高体温を引き起こす薬剤
抗コリン剤、抗精神病薬、交感神経賦活薬
 う〜ん、なんか、これまで「自律神経の乱れでしょう」で済ませていたなかに、薬剤熱が混ざっているような……。皮疹や検査値の異常がある場合は、タヌキのぽん太でも気がつきますが。そうでない場合は、薬の変更をしてみたりする必要がありそうですね。
 引用させていただいたお礼に、おもしろそうな医学書院の本をリンクしておきます。
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