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2010/02/25

【オペラ】6時間まったく飽きさせない新国立劇場の『ジークフリート』

 昨年春から観ている新国立「ニーベルングの指輪」、ついに3つめの『ジークフリート』です。公式サイトはこちらです。
 最初はびっくりしたキース・ウォーナーの演出も、だいぶ慣れてきたつもりでしたが、ジークフリートがスーパーマンのTシャツにスニーカーで出て来たのにはびっくり。これでは自由な若者というよりも、単なる利かん坊です。ノートゥングを鍛え直すのもキッチンで、大根おろしでノートゥングをすりおろし、ミキサーで撹拌します。森の場面では、かわいい着ぐるみの動物たちがいっぱい出てきました。「指輪」のなかでは地味な演目だそうですが、おかげでとっても面白く観ることができ、6時間の長丁場、まったく退屈しませんでした。
 今回は席が前の方(もちろん1階ではありませんが)だったので、歌手の声やオケの音にとても迫力があり、ワグナーの重厚な音楽に圧倒されました。東フィル、がんばってました。ラジライネンのさすらい人は、あいかわらず心がなくてよかったです。妻屋秀和のファフナーは、外人に混ざっても引けを取らない貫禄がありました。シモーネ・シュレーダーのエルダも、荘厳で神秘的でした。森の小鳥の安井陽子は、歌もさることながら、逆さ吊りにされたりして大活躍でした。イレーネ・テオリンのブリュンヒルデは元ワルキューレの風格があり、ラストの二重唱は心から感動いたしました。
 さて、あとは3月の『神々の黄昏』に期待が高まりますが、なんとうっかりパリ・オペラ座バレエ団とダブルブッキング!観れんがな。『ラインの黄金』からここまで観て来て、『神々の黄昏』だけ観れないとは!新国立さん、ぜひ早く再演をお願いします。


楽劇「ニーべルングの指環」第2日
『ジークフリート』
リヒャルト・ワーグナー/全3幕
Richard Wagner:"Der Ring des Nibelungen" Zweiter Tag Siegfried
2009年2月14日 新国立劇場オペラ劇場

【企 画】若杉 弘
【芸術監督代行】尾高忠明
【主 催】新国立劇場

<初演スタッフ>
 【演 出】キース・ウォーナー
 【装置・衣裳】デヴィッド・フィールディング
 【照 明】ヴォルフガング・ゲッベル
 【振 付】クレア・グラスキン

(指 揮)ダン・エッティンガー
(演 出)キース・ウォーナー

【ジークフリート】クリスティアン・フランツ
【ミーメ】ヴォルフガング・シュミット
【さすらい人】ユッカ・ラジライネン
【アルベリヒ】ユルゲン・リン
【ファフナー】妻屋秀和
【エルダ】シモーネ・シュレーダー
【ブリュンヒルデ】イレーネ・テオリン
【森の小鳥】安井陽子

【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

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» ワーグナー「ジークフリート」 [オペラの夜]
<楽劇「ニーべルングの指環」第二夜> 2010年2月14日(日)14:00/新国立劇場 指揮/ダン・エッティンガー 東京フィルハーモニー交響楽団 演出/キース・ウォーナー 再演演出/マティアス・フォン・シュテークマン 美術・衣裳/デヴィッド・フィールディング 照明/ヴォルフガング・ゲッベル 振付/クレア・グラスキン ジークフリート/クリスティアン・フランツ ブリュンヒルデ/イレーネ・テオリン ミーメ/ヴォルフガング・シュミット ヴォータン/ユッカ・ラジライネン アルベリヒ/ユルゲン・リン ファ... [続きを読む]

受信: 2010/03/09 23:09

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