【東北秘湯紀行(4)】白い噴煙の上がる黒い木造旅館 秋田県泥湯温泉奥山旅館(★★★★)
雪の山道を走ってようやくたどり着いた泥湯温泉は、温泉街というよりも集落といった趣き。数軒しかない旅館はどれも黒い木造で、あちこちから硫黄臭い白い噴煙が上がっております。灰色の雪空とあいまって、なんとも荒涼とした独特の雰囲気で、別世界に迷い込んだように思えて来ます。
こちらが奥山旅館。全22室のこじんまりした宿です。公式サイトはこちら。建物は以外と新しくてきれいです。日本秘湯を守る会に所属しているようです。
温泉がとても充実しており、まず本館に岩風呂風の混浴の内湯があります。そして写真の別棟の湯小屋には、男女別の内湯と、二つの浴槽からなる混浴の露天風呂があります。どれも秘湯ムード満点です。さらにもうひとつ男女別の広い露天風呂があるのですが、残念ながら雪で温泉の配管が壊れていて、入浴できませんでした。お湯は「泥湯」という名の通り灰白色に濁っており、底には泥がたまっております。強い硫黄臭があり、なめるととても酸っぱくて、温泉力はすごいです。混浴のため撮影禁止となっており、残念ながら温泉の写真はございません。
こちらが夕食で、広間でいただきます。鯉の甘露煮やイワナの塩焼き、山菜、地鶏など、正しい山里のお料理で、おいしゅうございました。馬刺は新鮮でまったく臭みがありませんでした。
朝食も、キノコや山菜が素朴な味わいでおいしかったです。
秘湯の雰囲気ただよう温泉街、温泉力も十分で、食事もおいしかったです。「秘湯」として売り出している感じがあって「鄙び度」や「素朴さ」にやや欠けるため、ぽん太の個人的な評価は4点となりますが、皆さんにもぜひお勧めしたい秘湯です。
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