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2010/07/29

【オペラ】気品あるフリットリのミミ「ラ・ボエーム」トリノ王立歌劇場

 初来日のトリノ王立歌劇場の「ラ・ボエーム」を観てきました。1896年に「ラ・ボエーム」の初演が行われたのがまさにこの歌劇場だそうで、しかもその時の指揮者はトスカニーニだったとのことです。今回の来日公演の公式サイトはこちら
 妻のにゃん子がぽつりと一言。「『王立』って、イタリアって王様がいるんだっけ?」それはね……わからんがな。
 Wikipediaを見てみると、トリノ王立歌劇場の正式名称はTeatro Regio di Torinoで、regioはイタリア語で「王立」という意味ですね。創建は1740年で、当時トリノはサルデーニャ王国の中心都市だったとのこと。このサルデーニャ王国が中心となってイタリア統一運動が行われ、1861年に成立したイタリア王国ではトリノが首都となります(わずか4年後にはフィレンツェに移されますが)。イタリアで王制が排されて共和制が施行されたのが、第二次大戦後の1946年ですから、この劇場は創建以来長い間「王立」だったわけで、現在もその名が引き継がれていると想像されます。
 てなことは置いといて、「ラ・ボエーム」を観るのは初めてだったのですが、フランスの白黒映画にありそうな、青春群像。芸術的深みには欠けるのかもしれませんが、そんな堅苦しいことを言わずに、プッチーニの見事な音楽と歌手の美声を楽しみたいところ。これぞイタリア・オペラという感じで、朗々たる声量、艶やかな声、豊かな表現力に酔いしれました。
 ミミはお針子といっても単なる貧しいプロレタリアートではなく、ちょっとあだっぽいところもある女性かと思ってましたが、フリットリのミミは清楚で、気品すら感じられました。ロドルフォのマルセロ・アルバレスも、ねばっこくならず、端正な歌い方で、「ボヘミアン」といっても、みんないい子たちという感じでした。


トリノ王立歌劇場
「ラ・ボエーム」
ジャコモ・プッチーニ
2010年7月28日 東京文化会館

指揮:ジャナンドレア・ノセダ
演出:ジュゼッペ・パトローニ・グリッフィ

ミミ:バルバラ・フリットリ
ロドルフォ:マルセロ・アルバレス
ムゼッタ:森麻季
マルチェッロ:ガブリエーレ・ヴィヴィアーニ
ショナール:ナターレ・デ・カローリス
コッリーネ:ニコラ・ウリヴィエーリ

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