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2010/08/27

【北海道珍道中(4)】外観と内部のギャップがすごい!糠平温泉中村屋(★★★★★)

Img_1133 今宵の宿は、糠平温泉中村屋さんです。ネットで調べて雰囲気がよさそうだったので選びました。ちなみにこちらが公式ホームページです。
 ところが実際に訪れてみると、糠平温泉は、典型的な裏寂れた温泉街。そして中村屋の建物も写真でご覧の通りです。コンクリート造りでペンキが剥げかかっています。なんだこりゃ。何かの間違いかしら。よく見てみると、建物の一角には「FUZIMIKAN」(=富士見館?)という看板が出ています。やっぱり間違えたのかと思って、もう一度眺めてみましたが、やっぱりここが中村屋のようです。帰ろうかな……。
Img_1123 ところが、なかに入ってみると、ホームページにあったように、いい雰囲気の和風旅館です。木がふんだんに使われ、レトロでオーガニックな感じがします。
Img_1095 こちらはトイレに続く廊下。土壁、床板の具合、カーブを描いて波打つ天井など、なかなか意匠がこらしてあります。外と中にかなりのギャップがあるようです。
Img_1110 こちらは内風呂です。タイルばりで、花びらのようなかたちの浴槽。ガラスのブロックが埋め込まれた窓など、ひとつ間違うと俗悪な雰囲気になりかねませんが、ぎりぎり手前で留まっております。
Img_1132 時間入換え制のもうひとつの内風呂は、天井が高く、木の香りがしていい感じです。
Img_1128 脱衣所の洗面台も、木のぬくもりが感じられます。
Img_1099 こちらは露天風呂です。混浴ですが、女性タイムが設定されています。
Img_1103 こちらも細かく作り込まれています。削られた自然木の組み合わせ、四角い石や丸い石を組み合わせた床など、見事です。
 糠平温泉は、すべての旅館が源泉掛け流しだそうで、どこかの旅館に泊まると、ほかの旅館のお風呂に無料で入浴することができます(外湯巡り)。さびれた温泉街に見えましたが、活気を取り戻そうと力を合わせて頑張っているようです。
Img_1113 こちらが夕食(の一部)です。中央の四角い皿に盛られた食材、山菜、小鉢など、まるで抽象絵画のようです。地元十勝の新鮮な食材を使った、手の込んだ和風創作料理です。
Img_1125 夕食には食前酒のサービス付き。効能を見ながら、自分で好きなものを選ぶことができます。
Img_1122 食堂は山小屋風でとても落ち着きます。
Img_1120 朝食です。色とりどりの沢山の小鉢に、おもわず歓声があがります。パンは朝食の時間に合わせて、毎日オーブンで焼いているそうです。ドイツみたいですね。また、部屋まで朝の牛乳が届けられます。
Img_1118 丸石を壁に埋め込んだ廊下です。
 驚いたことに、露天風呂を初めとして内装のほとんどが、宿の主人と従業員による手造りなのだそうです。リピーターの間では、来るたびにどこか新しくなっていると言われているそうです。日曜大工仕事の建物は、ともすればキッチュで品のない感じになる場合が多いのですが、ここは品よくまとまっており、センスが感じられます。
Img_1117 こちらはAVルーム。鍵を借りて貸し切りで使うことができます。なんか、宿の主人の趣味の部屋のような気もしますが……。真空管アンプでジャズのレコード(!)を聞かせていただきました。

P1020052 とにかく外観と内部のギャップが大きい宿です。こんだけ内装に手をかけているところをみると、建物を建て替える気はなさそうです。外観も何とかして欲しい気がします。
 しかし考えてみると、建物の外観が立派じゃなければいけないという決まりはありません。たとえばこちらの写真はモロッコのマラケシュにあるリアド(ホテル)ですが、道路に面している部分は何のヘンテツもない普通の質素な建物で、入り口も半間しかありません。
P1020049 ところが内部は、広々とした中庭を擁する美しい内装のホテルとなっております。最近の日本の建築は、一目を引くような外観をしたものが多いですが、外観は渋いけど、なかに入るとすごいうという建築のあり方もあるのです。
 そういう目で改めて冒頭の写真を見てみると、なんで旅館をこんなデザインにしたんだろう悩んでしまうような、倉庫のような素っ気ない外観ですが、微妙なリズムが感じられてきます。いっそのこと中村屋さんも、外観を和風旅館っぽくリニューアルしたりしないで、外観は素っ気なく非常に地味にして、なかに入ると凄いというモロッコ式の建物にしてみたらどうでしょう。
 内装、お湯、食事、ホスピタリティー、どれをとっても申し分なく、さらに外観の内部のギャップが加点となり、ぽん太の採点は5点満点です。

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