【歩かないと行けない温泉(3)】白馬鑓温泉小屋(歩行時間4時間)
久々の「歩かないと行けない温泉」シリーズ、今回は北アルプスは白馬山麓に湧く白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)です。こちらが宿の公式サイトです。ぽん太とにゃん子は、2010年8月16日に宿泊いたしました。 白馬大雪渓の登山口として有名な猿倉からスタートです。車をご利用の方は、猿倉に広い駐車場がありますが、ハイシーズンは満車になることもあり、そうなると八方の駐車場に停めてバスかタクシーを利用することになります。電車の場合は、白馬駅からバスをご利用下さい。
道は本格的な登山道ですから、温泉マニアが安易に訪れてはなりません。本格的な山の装備と、知識・経験が必要です。途中、このように雪渓を横断したりします。うっかり足を滑らしたら、滑落してそのまま死亡する可能性もあります。 この時期、さまざまな高山植物が目を楽しませてくれます。写真はミヤマキンポウゲの大群落。
やがてはるか上方に湯煙が上がっているのが見え、その向こうに温泉の建物が現れます。
歩行時間4時間で、白馬鑓温泉に到着です(ちなみに下りは3時間)。写真の右側に、裸のおじさんたちが写っておりますが、ここが温泉です。左側にオレンジ色のテントがありますが、テント場から温泉は丸見えです。
建物の入り口です。こちらは受付や食堂となっております。あくまでも山小屋ですから、立派な温泉旅館を想像しないように。
こちらが温泉です。浴槽はコンクリート製。やや熱め。色は透明ですが、白い湯の花が舞い、硫黄臭があります。泉質は含硫黄・カルシウム・マグネシウム・炭酸水素塩泉(硫化水素型)(中性低調性高温泉)、ph6.8とのこと。お湯は、建物側の底の方からどことなく湧いているようです。もちろん源泉掛け流しで、湯量は豊富です。また山中ですので、自然保護のため、石けんは使えません。
標高は2100メートル。雄大な景色がごちそうです。東に向かって開けており、黒姫山や妙高山などの信越国境の山々が見渡せます。
このお風呂は基本的には混浴ですが、周囲から丸見えなので、女性の入浴は、よっぽど勇気がないと困難です。20時から21時までは女性専用タイムとなっており、真っ暗なので覗かれる心配はないかわりに、景色も見えません。 こちらがぽん太が盗撮した女性専用のお風呂です、というのは嘘で、妻のにゃん子が撮影いたしました。ちょっと開放感に欠けるそうです。
建物の裏手には、源泉が湧き出ています。
こちらが客室。山小屋では普通ですが、上下二段の蚕棚方式となっており、混んでいれば赤の他人と枕を並べます。山小屋としてはフツ〜に快適です。
こちらは夕食。鶏肉がメインで春巻きもついて、なかなかボリュームがあります。お味噌汁がとてもおいしかったです。
こちらは朝食。山の上で塩鮭はうれしいですね。
遥かなる雲海のなかから立ち上る日輪を眺めながらの入浴は、まさに極楽極楽。4時間歩かないと味わえない、白馬鑓温泉の醍醐味です。
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