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2010/10/03

【登山】対照的な二つの山小屋に泊まる 燕岳〜餓鬼岳縦走

 山もいいけど、最後は温泉に泊まりたい。ぽん太とにゃん子は、これまで泊まったことがない中房温泉に目を付けました。とはいえ、燕〜常念の縦走はしたことがあるので、今回は燕から餓鬼岳へ北上することにしました。当初の予定では、最終日は中房温泉まで歩いて下るつもりだったのですが、天気がすぐれずコース変更を余儀なくされ、別のコースを下ることになり、中房温泉まで思わぬタクシー代の出費を強いられました。
 ぽん太とにゃん子は、餓鬼岳に登るのは初めてです。
 また、燕岳の燕山荘(えんざんそう)は、ヤマケイのアンケートで好きな山小屋ベストワンに輝いたことがあり、生ビールやケーキもあれば、夕食後にはオーナーがアルペンホルンを吹いてくれるという、至れり尽くせりの山小屋。一方餓鬼岳の餓鬼岳小屋は、北アルプスには珍しい、昔ながらの小さい山小屋です。この二つの対照的な山小屋に泊まるのも、今回のルートの楽しみです。
 なお今回の報告は、全体に天気が良くなかったこともあって、写真が少なめです。

【山域】北アルプス
【山名】燕山(2762.9m)、餓鬼岳(2647.2m)
【日程】2010年9月14日〜16日(2泊3日)
【メンバー】ぽん太、にゃん子
【天候】(9/14)曇りで夕立、(9/15)晴のち雨、(9/16)雨
【ルート】(9/14)中房温泉10:00…燕山荘14:20(泊)
(9/15)燕山荘6:05…燕岳6:45…餓鬼岳13:40…餓鬼岳小屋13:50(泊)
(9/16)餓鬼岳小屋9:00…白沢登山口14:00

(※大きい地図や標高グラフは、「山行記録のページへ」をクリック)
【見た花】コマクサ
【マイカー登山情報】中房温泉付近に登山者用の広い駐車場がいくつかあり。白沢登山口の迎えのタクシーは、餓鬼岳小屋でお願いして無線で呼んでもらえます。白沢登山口から中房温泉まで、タクシー代10,000円弱。
【参考リンク】
北アルプス表銀座の山小屋/燕山荘:燕山荘グループの公式サイト
長野県大町市観光協会/:餓鬼岳小屋の公式サイトはなさそうなので、連絡先などは例えばこちらで。

Img_1857 東京を早朝に出発し、10時に登山開始。北アルプス三大急登に数えられる合戦尾根を、ただひたすら登るべし、登るべし。道は、地元の子供たちが登山に使うこともあって、よく整備されております。すでに秋、特に珍しい花などもなく、燕山荘に到着。登るに連れてだんだんと湿度が上がってきましたが、山小屋に着いたとたんに本格的に降り出しました。
 時間もまだ午後2時過ぎ。外も雨だし、早起きで眠いこともあって、燕山荘自慢の喫茶サンルームで、生ビールとワインを飲んで、一眠りすることにしました。
 夕食前、目覚まし時計の音に起こされました。「あ〜よく寝た」。ところがこれが大失敗。宿泊客がどやどやと小屋に戻って来て、口々に「すばらしい夕焼けだったわね」「写真をいっぱい撮っちゃった」などと言ってます。あわてて外に飛び出すと、すっかり雨はあがっていい天気。雲海のなかに夕日が沈んだばかりでした。槍ヶ岳様も見えておりましたが、写真を撮ろうとしているうちにたちまちガスのなかへ消えていきました。ああ、なんという馬鹿なことをしたんだろうcrying。昼寝なんてどこでもできるのに。寝不足解消よりも景色の方が大切でした。
Img_1867 痛んだ心は食事で癒しましょう。こちらが夕食です。メインはハンバーグ、肉じゃがもついて、なかなか豪華です。
Img_1875 翌朝、昨日の二の舞だけは避けようと、早々と起き出して日の出を待ちます。残念ながら雲がかかっていて、御来光や、オレンジ色に染まる槍を見ることはできませんでしたが、朝日に輝く雲海は美しかったです。
Img_1881 朝食です。普通においしゅうございました。
 今日の行程は長いので、朝食を終えたら早々に出発です。天気は下り坂の予報ですが、とりあえずは青空です。
P1010032 燕岳山頂からは360度の大展望。一番左の写真に槍・穂高、2枚目には笠ケ岳、4枚目には双六・三俣蓮華、5枚目との境が鷲羽で、すぐ右の三角形が水晶、6枚目が野口五郎岳です。
P1010031 左から2枚目、手前の稜線に烏帽子、3枚目は北燕岳の向こうに立山、4枚目に剣岳、5枚目は後立山の山々です。
 さて、ぽん太とにゃん子は、燕岳山頂から餓鬼岳を目指してさらに稜線を北上していきます。この日、ぽん太たちと同じルートを辿った登山客は一人もおらず、途中ですれ違ったのも一組二人だけでした。
 この縦走路は、地図上では大した距離ではないのですが、実際に歩いてみると思いのほか大変で、時間もかかります。まず東沢乗越への下りと、登り返しがけっこうしんどいです。また稜線上には、燕岳山頂と同じような花崗岩の岩峰が次々と立ちはだかり、それらを一つひとつ乗り越えたり巻いたりしないといけません。
P9150128 燕山荘のお弁当です。海老フライも入っていておいしかったです。
Img_1927 餓鬼岳方面の稜線です。目の前に立ちはだかるナイフリッジはその名も「剣ズリ」と呼ばれていますが、ここは左から巻いていきます。その向こうにかすかに見えるピークが頂上かと思ったのですが、考えが甘かった。頂上はさらに右です。
 巻き道から稜線に出る登りが一苦労。そこから岩場が続き、高度感あふれるハシゴや桟道の連続となるのですが、この頃から雨も降り出して、滑りそうで怖かったです。
Img_1940 ようやくたどり着いた餓鬼岳小屋に荷物を置き、餓鬼岳山頂を往復。餓鬼岳小屋に落ち着いたのは午後2時前。時刻的には早いですが、本日の行動時間は8時間弱。しかも岩やハシゴの上り下りで、普段使わない筋肉を酷使したので、ホントに疲れました。
 餓鬼岳小屋は、北アルプスには珍しい、山小屋らしい山小屋。内部は、食堂兼寝室の畳部屋一室です。今宵の宿泊客はぽん太とにゃん子だけでした。
Img_1942 夕食はなんとちらしです。ご飯もちゃんと酢飯で、色鮮やかでおいしかったです。デザートにグレープフルーツ付き。このメニューは、餓鬼岳小屋の名物だそうです。
 それよりも興味深かったのは、小屋のバイトのお兄さん。なんと、これまで登山をしたことがないんだそうなcatface。いや、正確に言えば、「登山」はしたことはあるけれど、「下山」はしたことがないんだそうです。つまり、餓鬼岳小屋まで登って来たのが生まれて初めての登山で、今シーズン初めに登って以来、泊まり込みで働いているので、一度も「下山」をしたことがないのです。いろいろと来歴があるそうで、薪ストーブを囲んでいろいろな話しをお聞きして、とても楽しかったです(内容については個人情報なので省略)。話しを聞きたい方は、行って直接お聞きください。でも、キノコは危ないから食べない方がいいと思うぞ。
Img_1943 朝食は肉じゃがにきんぴらが美味でした。海苔の袋がオリジナルなのが立派。
 昨夜は一晩中雨が降り続き、今日も雨が続くという予報です。当初の予定では、東沢乗越まで戻って、中房温泉に下る予定だったのですが、このコースは沢沿いの道で、何カ所か徒渉もあるとのこと。この雨では増水して徒渉できない可能性もあるので、予定を変更して白沢登山口に下ることにしました。白沢登山口から中房温泉まで、タクシーで1万円弱かかるそうですが、安全には代えられません。
 本日は中房温泉に宿泊する予定で、あんまり早く着いても部屋に入れないので、小屋番さんとよもやま話しをしながら時間をつぶし、9時に出発しました。あとは黙々と雨の中を下るだけです。木道やハシゴが滑りやすく、慎重に歩きました。
P9160156 餓鬼岳小屋のお弁当です。コンビニのおにぎりに使われているようなシートを使っているので、海苔がパリパリで、おいしゅうございました。
 予約していたタクシーで中房温泉まで戻りました。タクシーの運転手さんも登山客に慣れているようで、シートの上にはビニールが敷いてありました。
 餓鬼岳は初めてでしたが、なかなか立派な山でした。設備が整っている燕山荘と、昔ながらのこじんまりした餓鬼岳小屋という、対照的な二つの山小屋に泊まれ、とても楽しかったです。

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