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2010/11/19

【歌舞伎】陰と陽の幸四郎・菊五郎 2010年11月新橋演舞場昼の部

 昼の部は「天衣紛上野初花」の通し。「河内山宗俊」はこれまで何度か観たことがあり、「直侍」も一昨年に菊五郎・菊之助で見ましたが、通しで見るのは初めてでした。やっと両者の関係と、全体的な筋立てがわかりました。松竹の公式サイトはこちらです。
 幸四郎、夜の部の「逆櫓」はいまいちでしたが、今日の「河内山」は楽しめました。世話物だと、うまく間を取って観客を笑わせたりするところはやはりうまいし、宗俊の腹に一物ありそうなところが、幸四郎の雰囲気に合っております。
 いっぽう菊五郎の片岡直次郎は、悪党とは思えないほど、明るく色っぽくてカッコよかったです。時蔵の三千歳もよかったです。前回の菊之助の三千歳は、匂い立つような女の色気がありましたが、時蔵はどこか薄幸そうで、心細そうな風情が漂うのがいいです。「大口屋寮」で金子市之丞が直次郎を馬鹿にしたとき、すごい表情で市之丞を睨みつけた所にも、直次郎への一途な思いがにじみ出ていました。その市之丞は段四郎。「逆櫓」では複雑な人物の漁師権四郎が少し手に余ってる気がしましたが、格式ある剣豪、実は金の力で三千歳を身請けしようとするスケベ親父、実は妹思いの実直な兄という役を、骨太に演じておりました。
 團蔵も明るく粋な持ち味を生かして、宗俊や直次郎の主役にかぶらないように、小悪党の暗闇の丑松をうまく演じてました。秀太郎のおまきと友右衛門の和泉屋清兵衛もいかにも品がよく、宗俊の悪事を聞いてそそくさと立ち去るところも面白かったです。田之助の按摩丈賀は、なんかホンワカして不思議な存在感。


新橋演舞場
吉例顔見世大歌舞伎
平成22年11月 昼の部

通し狂言
  天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)
  河内山と直侍

   序 幕 湯島天神境内の場
       上州屋見世先の場
   二幕目 大口楼廻し部屋の場
       同 三千歳部屋の場
       吉原田圃根岸道の場
   三幕目 松江邸広間の場
       同 書院の場
       同 玄関先の場
   四幕目 入谷村蕎麦屋の場
       大口屋寮の場
        浄瑠璃「忍逢春雪解」
   大 詰 池の端河内山妾宅の場

                 河内山宗俊    幸四郎
                   三千歳    時 蔵
                 金子市之丞    段四郎
                 松江出雲守    錦之助
                  宮崎数馬    高麗蔵
                  腰元浪路    梅 枝
                  北村大膳    錦 吾
                   おみつ    萬次郎
                 暗闇の丑松    團 蔵
                和泉屋清兵衛    友右衛門
                高木小左衛門    彦三郎
                 後家おまき    秀太郎
                  按摩丈賀    田之助
                 片岡直次郎    菊五郎

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