« 【バレエ】やっぱオケって大事だね〈奇跡の響演〉ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/モーリス・ベジャール・バレ団/東京バレエ団 | トップページ | 【バレエ】楽しや美しや「80分間世界一周」モーリス・ベジャール・バレエ団 »

2010/11/11

【歌舞伎】菊五郎・菊之助の「都鳥廓白浪」 2010年11月新橋演舞場夜の部

 11月の新橋演舞場は、まず夜の部から。公式サイトはこちらです。
 まずは「ひらかな盛衰記」より「逆櫓」です。なぜかわかりませんがぽん太には、ちょっと盛り上がりに欠けたような気がしました。幸四郎は迫力はありましたが、声がくぐもって聞き取りづらく、台詞や動きに義太夫物っぽさがありません。浜辺物見の松の場では、立ち回りで疲れたのか、なんだか棒立ちみたいな時もありました。高麗蔵の女房およしも、しっかり演じているけどちと華がない。また段四郎も、漁師権四郎の複雑な気持ちの動きを十分に表現しきれていなかった気がしました。魁春のお筆はさすがに立派。富十郎の畠山重忠は朗々と明るいが、まだ台詞が入ってなかったのが残念。
 次は「梅の栄」は、琴も加わっての華やかな踊り。種太郎、右近、種之助、米吉の若衆が初々しくて美しかったです。次いで大ベテラン芝翫と、孫の宣生の踊り。芝翫の熟練の芸と、おもちゃみたいにかわいい宣生君の対比がおもしろかったです。
 最後は菊五郎と菊之助の「都鳥廓白浪」。ぽん太は初めて観る演目です。菊五郎らしい、スピーディーで明るい芝居でした。「実は……だった」の連続で、次々と場面が移り変わり、御家騒にだんまりにお宝の奪い合いなど、歌舞伎の醍醐味も満載で楽しめました。河竹黙阿弥の出世作なんだそうで、七五調のセリフは聞かせてくれます。菊五郎は生世話物はあいかわらずうまいです。最後の木の葉の峰蔵も笑わせてくれました。「おまんまの立廻り」、初めて見ましたけどおもしろいですね。菊之助も、女形での美しさ、男になっての貫禄がともにあって、脂が乗っている感じ。ただ、どうも表情の変化に欠けるような気がします。時蔵のお梶も上手で、惣太の家に花子が訪ねてきた時のおもしろくなさそうな演技がおよかったです。團蔵の葛飾十右衛門は明るく小粋、歌六の丑市は怪しくて、ともに芝居を盛り上げておりました。内容というか深みはない芝居だけど、ま、いいか。


新橋演舞場
吉例顔見世大歌舞伎
平成22年11月 夜の部

一、ひらかな盛衰記(ひらかなせいすいき)
  逆櫓
        船頭松右衛門実は樋口次郎兼光    幸四郎
                    お筆    魁 春
               船頭日吉丸又六    友右衛門
               同 明神丸富蔵    錦之助
               同 灘吉九郎作    男女蔵
               槌松実は駒若丸    金太郎
                  畠山の臣  尾上右 近
                  畠山の臣    萬太郎
                 女房およし    高麗蔵
                 漁師権四郎    段四郎
                  畠山重忠    富十郎

二、梅の栄(うめのさかえ)
                    梅野    芝 翫
                   雄吉郎    種太郎
                   佑太郎  尾上右 近
                   暁之丞    種之助
                   修之助    米 吉
                   駒之丞    宜 生

三、傾城花子 忍ぶの惣太
  都鳥廓白浪(みやこどりながれのしらなみ)

   序 幕 三囲稲荷前の場
       長命寺堤の場
   二幕目 向島惣太内の場
   三幕目 原庭按摩宿の場

          忍ぶの惣太/木の葉の峰蔵    菊五郎
  傾城花子実は天狗小僧霧太郎実は吉田松若丸    菊之助
                葛飾十右衛門    團 蔵
                  下部軍助    権十郎
                 吉田梅若丸    梅 枝
                 植木屋茂吉    男女蔵
                御台班女の前    萬次郎
                    お梶    時 蔵
                 宵寝の丑市    歌 六

|

« 【バレエ】やっぱオケって大事だね〈奇跡の響演〉ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/モーリス・ベジャール・バレ団/東京バレエ団 | トップページ | 【バレエ】楽しや美しや「80分間世界一周」モーリス・ベジャール・バレエ団 »

芸能・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74997/49968998

この記事へのトラックバック一覧です: 【歌舞伎】菊五郎・菊之助の「都鳥廓白浪」 2010年11月新橋演舞場夜の部:

« 【バレエ】やっぱオケって大事だね〈奇跡の響演〉ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団/モーリス・ベジャール・バレ団/東京バレエ団 | トップページ | 【バレエ】楽しや美しや「80分間世界一周」モーリス・ベジャール・バレエ団 »