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2010/11/03

【伝統芸能】仁左衛門の実盛 第37回NHK古典芸能鑑賞会

 本日の芸術鑑賞はダブルヘッダー。Kバレエの「コッペリア」をオーチャードホールで観たあと、冷たい雨のなかをNHK(紅白歌合戦専用)ホールまで歩き、NHK古典芸能鑑賞会を鑑賞。お目当ては仁左衛門の「実盛物語」です。NHKの公式サイトはこちら
 しかしNHK(紅白歌合戦専用)ホール、久々に訪れましたがでかいです。でかすぎます。2階の後ろの方の席でしたが、出演者がごま粒のようにしか見えません。鼓なんか、叩くのが見えてからあいだをおいて音が聞こえてきます。歌舞伎の台詞が聞こえるか心配でしたが、意外と聞こえるもんですね〜って、聞こえたらダメじゃん。音楽専用ホールだったら、残響が長く設定されているため、台詞は反響して聞き取れないはずです。ばかでかさといい残響の短さといい、やっぱりNHKホールは紅白歌合戦専用ホールなのか?
 まずは箏曲「三番叟」。「とうとうたらり〜」の詞章がおなじみで、歌舞伎の舞踊で何度も観ていますが、「箏曲」というのはぽん太は初めて。琴だけで弾くのかと思ったら、歌や三味線、鼓も加わっていました。箏曲が初めてのぽん太には、どこが聴きどころか皆目わかりませんが、なんか良かったです。
 次は「奴道成寺」。これも歌舞伎では観たことがありますが、歌舞伎以外でなまで舞踊を観るのは初めてです。歌舞伎と比べると柔らかさや味がありますが、遠目から見た動きの大きさやメリハリは、歌舞伎の方があるように思いました。もう少し小さな会場で見ると、もっといいかも。長唄と常磐津の掛け合いもよかったです。
 さて、お待ちかね「源平布引滝 実盛物語」ですが、とってもすらばらしかったです。
 仁左衛門の「実盛物語」は、調べてみると3年前に観たことがあります。このときも秀太郎の小万、千之助君の太郎吉でしたが、葵御前は魁春でした。今回は孝太郎が葵御前で、3代競演ということになります。千之助君成長しましたね、などと通らしくほざいてみたいところですが、あんまりよく覚えてません。
 仁左衛門が演じるのは斎藤別当実盛。カッコいい武将です。仁左衛門は、先月の新橋演舞場でも佐々木盛綱というカッコいい武将を演じていましたが、ぽん太は今回の方がよかったです。片腕とか、お馬さんとかの小道具が目を引くせいでしょうか。あるいは実盛の方が、仁左衛門のカッコよさだけでなく、可愛らしいところも楽しめるかもしれません。千之助君ととの掛け合いの表情は、まさに孫を見るおじいさんの顔で、目尻が下がってました。また最後に花道で馬がむずがるとき、言うことをきかない馬を叱らずに、まずよしよしとなでてやり、そのあと毅然とした態度で拍車を入れて、颯爽と引き上げて行くところもよかったです。
 座席はがらがら。歌舞伎ファンも、このおいしい公演を知らなかった人が多かったんじゃないかな……。
 

第37回 NHK古典芸能鑑賞会
2010年10月28日 NHKホール

◆箏曲 「三番叟(さんばそう)」 
   唄:山勢松韻、岸辺美千賀、井口法能、武田祥勢
   箏:萩岡松韻、武藤松圃
   三絃:山登松和、田中奈央一
   小鼓:藤舎呂船
   
◆舞踊 長唄・常磐津掛合
 「奴道成寺(やっこどうじょうじ)」
   白拍子花子実は狂言師升六:花柳壽輔
   唄:今藤長一郎
   三味線:杵屋栄八郎   
   浄瑠璃:常磐津初勢太夫   
   三味線:常磐津文字蔵
   囃子:堅田喜三久  
   
◆歌舞伎 
「源平布引滝 実盛物語」
(げんぺいぬのびきのたき さねもりものがたり)             
   斎藤別当実盛:片岡仁左衛門
   九郎助娘小万:片岡秀太郎 
   倅太郎吉:片岡千之助
   御台葵御前:片岡孝太郎
   瀬尾十郎兼氏:市川左團次

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