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2010/11/12

【バレエ】楽しや美しや「80分間世界一周」モーリス・ベジャール・バレエ団

 開演を10分遅らせて17時10分としたものの、休憩なしの80分で世界一周。実際の上演時間は95分だそうですが、それでも9時前には早々に終演。みぢかっ!!でも、ぽん太は大満足でした。公演の公式サイトはこちらです。
 モーリス・ベジャール・バレエ団は、独特の身体美がありますね〜。みな引き締まった身体をしていて、特に男性は上半身裸の場合が多いので、それが強調されます。それでいて柔らかい動きもできて、ポーズもきれいです。彼らが、次々と世界各国にちなんだダンスを踊ってくれるのですから、サービスも満点です。美しく、感動しつつも、楽しいバレエでした。
 公式サイトの解説によれば、2007年、ベジャールが80歳を迎えたのを機に創作を開始しましたが、未完のまま死去。ジル・ロマンらカンパニーによって仕上げられたのだそうです。う〜ん、どこがベジャールで、どこがその後に補完された部分なんでしょう。わかりません。
 イントロダクションでは、男性ダンサー全員が、身体をほぐしながら練習に集まって来る雰囲気で始まり、先日観たばかりの「春の祭典」のさわりを踊ります。
 そして世界一周のスタートはアフリカのセネガル。解説によれば、ベジャールの曾祖父がアフリカ出身なのだそうですが、ぐぐってみると「曾祖母」だとか「祖母」だとか書いているサイトもあります。ホントはどうなのでしょう?それはさておき、生の迫力あるパーカッションにのせて、アフリカ風の迫力あるダンスが踊られます。
 一つひとつの感想は省略しますが、ギリシャの女性ダンサーの群舞はよかったな〜。ヴェネツィアの那須野君の「恋する兵士」も頑張ってました。ウィーンの「美しく青きドナウ」に乗せたワルツも優雅でした。
 エジプト王タモスのジル・ロマンは、やはり軍を抜いておりました。身体のキレもさることながら、一つひとつの動きのなかに劇的な表現力がありました。ただ、狂言回しみたいな感じで所々に登場するのはどうか……。ジル・ロマン目当ての客へのサービスもあるのかもしれませんが、「旅人」が狂言回しの役割をしているのですから。いきなり登場して華麗に踊ってさっと去る感じでもよかったのでは。
 ぽん太が納得できないのは「北極」。北極にはペンギンはいないだろ。南極じゃないの?なにか深い意味があるんだろうか……。
 「サンフランシスコ」のショー風のダンスも良かったし、ハムレットの黒人ダンサーの踊りは迫力がありました。最後の「ブラジル」では、全員がサンバのリズムに乗って踊りまくり、しまいにはテレビのお笑いコントのオチでカメラが揺れるようなふにょふにょの状態になっておしまいでした。


[ベジャール・バレエ]
「80分間世界一周」
モーリス・ベジャール振付
2010年11月10日 東京文化会館

I. イントロダクション :男性全員
旅人 :マルコ・メレンダ
II. セネガル
ソロ :リズ・ロペス
パ・ド・ドゥ :ダリア・イワノワ、ダヴィッド・クピンスキー
III. サハラ
パ・ド・シス :ジュアン・プリド、ヴァランタン・ルヴラン、ホアン・サンチェス、
        ダニエル・サラビア・オケンド、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、エクトール・ナヴァロ
IV. エジプト :ジュリアン・ファヴロー
V. ギリシャ :女性全員
マヌーラ・ムウ :リザ・カノ
VI. ヴェネツィア
七つの色 :大貫真幹、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、エクトール・ナヴァロ、ウィンテン・ギリアムス、
      ローレンス・ダグラス・リグ、ダニエル・サラビア・オケンド、ヴァランタン・ルヴラン
ライト :エリザベット・ロス
恋する兵士 :那須野圭右
VII. ウィーン
美しく青きドナウ :フロランス・ルルー=コルノ、ポール・クノブロック、カンパニー全員
エジプト王タモス :ジル・ロマン
VIII. パルジファル :カテリーナ・シャルキナ、オスカー・シャコン
IX. インド :那須野圭右、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、ヴァランタン・ルヴラン
       男性全員
X. アレポ :ルイザ・ディアス=ゴンザレス、ポール・クノブロック、
       マーシャ・アントワネット・ロドリゲス、フェリペ・ロシャ
XI. 中国 
ソロ :オアナ・コジョカル
パ・ド・ドゥ :エリザベット・ロス、ジュリアン・ファヴロー
XII. 北極 :男性全員
XIII. サンフランシスコ
タップ・ダンス :ダリア・イワノワ、カテリーナ・シャルキナ、リザ・カノ、女性全員
ハムレット(デューク・エリントン) :ジュリオ・アロザレーナ

XIV. パ・ド・シス :エリザベット・ロス、カテリーナ・シャルキナ、ダリア・イワノワ
          ジュリアン・ファヴロー、ドメニコ・ルヴレ、ポール・クノブロック
XV. アンデス
ソロ :ダヴィッド・クピンスキー
XVI. ブラジル
バトゥカーダ :那須野圭右、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、ダヴィッド・クピンスキー、
         ポール・クノブロック、オスカー・シャコン、カテリーナ・シャルキナ、ダリア・イワノワ、
         エリザベット・ロス、ジュリアン・ファヴロー、カンパニー全員

【演奏】
パーカッション:チェリ・オシュタテール&ジャン=ブリュノ・メイエ(シティ・パーカッション)
キーボード&トランペット:イリア・シュコルニク

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