【遷都1300年の奈良・近江の旅(1)】橋本屋山菜料理・室生寺・聖林寺・談山神社
ぽん太とにゃん子は11月下旬、遷都1300年祭で賑わう奈良に行って参りました。ところが時期的にすっかり出遅れたようで、正倉院展もすでに終了、さまざまなお寺の特別御開帳も多くは終わってました。むむむ、何をやってもどこかずれてるな〜。でも、紅葉はとてもきれいでしたよ。上の写真は談山神社の紅葉です。
多摩の巣穴を車で出発し、前夜は名古屋市内のビジネスホテルで一泊。居酒屋で地元の酒と肴をいただきました。翌朝ふたたび高速に乗り、奈良を目指しました。最初の目的地はにゃん子お気に入りの室生寺です。 室生寺に到着したのはお昼頃で、まずは腹ごしらえ。橋本屋さんの山菜料理をいただきました。公式サイトがなさそうなので、Mapple観光ガイドのページにリンクしておきます(こちら)。室生寺入り口の橋のたもとにあり、建物も歴史を感じさせます。旅館もやっており、写真家の土門拳の定宿としても有名です。
こちらが山菜定食です。人気のお店なのでひっきりなしにお客さんが訪れ、次々と料理が配膳されていくという流れ作業的な雰囲気なのですが、とてもおいしかったです。特にとろろ汁は、シャクシャクしていながらとろみがあって、変わった食感でした。とろろ芋と言っても、ぽん太が知っているような細長いのや銀杏みたいなのではなく、ゲンコツのような形をした芋だそうです。
室生寺といえば国宝の五重塔。こじんまりとして可愛らしく、室生寺が女性に人気のある理由がわかります。
次に向かったのは聖林寺(しょうりんじ)。公式サイトはこちらです。国宝の十一面観音立像は、均整が取れていて、柔らかく流麗。威圧的なところはまったくなく、天を舞う神々のごとく美しきお姿ですが、まぶしいような神々しさを兼ね備えています。観光客でごったがえす奈良ですが、このお寺を訪れる人は少なく、静かで落ち着いた気持ちで仏様と向き合うことができます。フェノロサも絶賛し、和辻哲郎も『古寺巡礼』で誉めたたえているとのこと。『古寺巡礼
』を読み返してみると、大正7年(1918年)5月、奈良国立博物館でこの仏像を見たようです。和辻の鋭い感性と幅広い知識、文章力には頭が下がります。この本が出版されたとき、和辻は30歳だったとのこと。大したもんですね〜。
お次ぎは談山神社(たんざんじんじゃ)。公式サイトはこちらです。予備知識もなく、世にも珍しい十三重塔があるということで寄ったのですが、紅葉の名所なんだそうですね。観光バスが次々と到着し、観光客でにぎわっていました。十分の十三重塔は、面白いけどやはりちょっとアンバランスで、なんだかムカデを見てるみたいな気がします。談山神社は大化の改新のさい、藤原鎌足と中大兄皇子(天智天皇)が蘇我入鹿を討つための密議をしたところだそうです。
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