【遷都1300年の奈良・近江の旅(2)】浴槽の分厚い結晶がすごい! 入之波温泉山鳩湯(★★★★)
初日の宿は入之波(しおのは)温泉山鳩湯(やまばとゆ)です。吉野からさらに南下して、熊野へと続く道を辿ること1時間、大迫ダムが見えてきます。そのダム湖のほとりの道をさらに入って行くと小さな村があり、そこに山鳩湯があります。公式サイトはこちらです。この温泉の売りは、何といっても温泉成分が厚く結晶化した湯船です。前から一度泊まってみたいと思っていたのですが、今回ついに夢が叶いました。
小さな駐車場に車を停め、急な階段を下りて行ったところに玄関があります。
玄関を入ると、大量の下駄箱が並んでおります。日帰り湯としてかなり賑わっていると推測いたしました。しかしこの温泉を満喫するには、ぜひとも宿泊して、何度も入浴したいところです。
客室は、こざっぱりとした和室です。屋根が邪魔して、部屋の窓からダム湖を眺めることができないのが残念です。
いよいよお風呂です。冒頭の写真が内湯。左の写真が露天風呂です。温泉成分が浴槽に分厚く結晶化して、まるで黄土色のコンクリートみたいになってます。これは見事ですね〜。温泉好きのぽん太ですが、こんなのは初めて見ました。露天風呂の浴槽はうねうねとくねっていて、どうやって造ったんだろう、コンクリート製かななどと思っていたら、ケヤキの丸太をくりぬいて造ったものだそうです。温泉成分が付着する前の浴槽の写真は、上にリンクした宿の公式サイトで見ることができます。お湯は褐色に濁っており、ちょっとぬるめで(泉温39.6度)いつまでも入っていられる感じです。湯量が豊富で、天井近くのパイプからどぼどぼと注がれています。自噴で毎分380リットル!これもすごい。
泉質は「ナトリウム・カルシウムー塩化物・炭酸水素塩泉」とのこと。陰イオンでは炭酸水素イオン(HCO3-)が2127mg/kgと非常に多く、陽イオンはどれかがずば抜けて多いということはありませんが、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンがまんべんなく多いようです。なんでこんな結晶ができるのか、化学に強い人、ぜひ教えてください。あと、リチウムイオンが5.5mg/kgと多いです。飲むと躁うつ病に効くかも?
夕食はお食事処でいただきます。地元の山菜を使ったお料理や、秘伝の味噌がおいしい鴨鍋、それから川魚の塩焼きなどがつき、ヘルシーでおいしゅうございました。
温泉で炊いたご飯は、ちょっと黄金色で、とてもおいしかったです。
朝食です。こちらも山菜中心でヘルシー。温泉粥が胃に優しいです。
木の浴槽を石の浴槽に変えてしまった温泉力が見事で、5つ星の価値があります。奈良の山奥の素朴な味わいがあり、料理もヘルシーでおいしいです。建物は普通なので、総合評価は4つ星となります。
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