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2011/01/22

【拾い読み】読むべきか読まざるべきか アーネスト・ジョーンズ『ハムレットとオイディプス』

 アーネスト・ジョーンズの『ハムレットとオイディプス』(栗原裕訳、大修館書店、1988年)を読みました。Ernest Jones, Hamlet and Oedipus (London: Victor Gollancz Ltd.,1949)の全訳。精神分析的なハムレット論の古典ですが、恥ずかしながらぽん太は今回初めて読みました。
 フロイト自身は、『夢判断』の「第五章、夢の素材と夢の源泉」において『ハムレット』に言及しております。いわく、「ハムレットが、父を殺して母をめとった叔父を殺すことができないのは、ハムレット自身の抑圧された幼年期願望を、叔父が体現しているからである。シェイクスピアは、父の死の直後に『ハムレット』を書いた。従って『ハムレット』は、シェイクスピア自身の父に対する心理が反映されている」。ジョーンズの本書は、このフロイトのハムレット解釈を、幅広い文献にあたったうえで解説・詳述したものといえましょう。第7章のハムレット伝承と神話との関係について論じた部分は、ジョーンズのオリジナルと言えるのかもしりません。
 何事につき感化されやすいぽん太は、こういう本を読むと、「なるほど、その通りだな〜」という気になってしまいます。ジョーンズの解釈を検討して問題点を見いだすなどという作業は、ちょっとする元気と能力がありません。
 精神分析によるハムレット論は、ラカンの『セミネールVI』(1958年 - 1959年)も有名です。残念ながらこのセミネールは、邦訳はもとよりSeuil社のフランス語版も出版されていませんが、雑誌「Ornicar?」にハムレット論の部分のみ掲載されたことがあります。海賊版ならば、例えばこちらのサイト(http://gaogoa.free.fr/SeminaireS.htm)で読むことができます。
 精神分析以外のハムレット論としては、政治学者カール・シュミットの『ハムレットもしくはヘカベ 』(1956年)や、デリダの『マルクスの亡霊たち』(1993年)などがあります。
 どれも興味を引きますが、今のところぽん太は、そこまでみちくさする元気と能力はございません。
 ということで、拾い読みにすらなっておりませんが、ぽん太自身の読書メモとしてアップしておきます。あしからず。

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