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2011/01/23

【歌舞伎】海老蔵よありがとう! 坂東玉三郎特別公演 2011年1月ルテアトル銀座

 海老蔵の例の事件で中止となった初春花形歌舞伎の代わりに行われた、坂東玉三郎の特別公演です。海老蔵の時よりチケット代が高くなったにも関わらず、話題性も加わって、あっという間に完売となり、元日に追加公演まで行われたそうです。ルテアトル銀座で行われる玉三郎の公演ということで、いつもの歌舞伎とは異なるセレブな御婦人方で賑わっておりました。
 最初の演目は「阿古屋」。豪華な衣装をまとった阿古屋が、琴・三味線・胡弓の演奏をしつつ、傾城としての気品や、景清を思う心情を表現しなくてはいけないという難役で、六世歌右衛門亡きあと、演じられるのは玉三郎ただ一人なのだそうです。
 玉三郎の「阿古屋」は、2007年9月に歌舞伎座で見たことがありますが、悲しいことにあんまり覚えてません。
 数年ぶりに観た玉三郎の「阿古屋」は凛として美しく、密度の濃い集中した舞台でした。三曲の演奏も見事でした。この演目が見れたことを、海老蔵に感謝しないといけませんね。
 ただこの演目、ちょっと疑問もあって、いくら玉三郎の演奏がうまいからといって、プロの演奏にはかないません。それだったら、実際の演奏はプロがやった方がいいのではないかという気もします。まあしかし、「玉三郎が」琴・三味線・胡弓を演奏するというところがいいのでしょう。
 ところでぽん太は、胡弓と言えば中国の楽器で、弦の間を通した弓で演奏するものだと思っていたのですが、やけにフサフサした緩い弓で、チェロのように弦の外側から弾いておりました。Wikipediaを見てみると、胡弓というのはまさに玉三郎が弾いていた和楽器であり、中国のものは二胡とか高胡というのが正式名称で、それらを胡弓と呼ぶのは誤用なんだそうです。
 獅童の秩父庄司重忠は、意外にも美男子で姿がよかったです。猿弥の人形振りも上手でした。
 玉三郎、続く「女伊達」では、気っ風のいい姉御風。正月らしい明るく華やかな踊りでした。途中に口上も入りましたが、「なにぶん急に決まった公演で……」というところで、会場から笑いが起きてました。


坂東玉三郎 特別公演
中村獅童 出演
ル テアトル銀座 平成23年1月

一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
  阿古屋
             遊君阿古屋  坂東 玉三郎
             岩永左衛門  市川 猿 弥
            秩父庄司重忠  中村 獅 童

二、女伊達(おんなだて)
                    坂東 玉三郎

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