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2011/02/21

【クラシック】ピリオド奏法初体験 フランス・ブリュッヘン×新日フィルの『田園』『のだめ』

 フランス・ブリュッヘンの指揮でベートーヴェンの交響曲を聴けるというので、錦糸町まで行ってきました。曲目は第6番『田園』と第7番『のだめ』happy01、オケは新日本フィルです。公式サイトはこちら
 フランス・ブリュッヘンといえば、元はリコーダー(小中学校で習ったあの笛ですね)奏者でしたが、1981年に古楽器を使用する「18世紀オーケストラ」を結成し、指揮者としても活躍しているそうです。初めてブリュッヘンのベートーヴェンをCDで聴いたときには、フルトヴェングラーのLPで育ったぽん太はびっくり仰天で、まったく違った曲に聞こえました。しかし何度か聴いているうちに、柔らかな音色と室内楽的な響きがとても心地よく感じられるようになりました。そのブリュッヘンの指揮したベートーヴェンを、生で聴けるというチャンスを逃す手はありません。ただ、まさか新日フィルが古楽器を使うとは思えないので、現代の楽器を使ってどんな演奏をするのか、ちと不安もありました。
 すみだトリフォニーホールは、ぽん太は初めて。外観は普通のビルディングですが、内部のデザインはなかなか面白かったです。ホワイエには四角い穴がいくつもあいたピンク色の壁があって、狭いスペースをよけい狭くしてますが、なんとなくイタリア、スペインっぽいです。ホール内も、焦げ茶色の木材を多用した落ち着いた雰囲気の中に、二階席・三階席の床にあたる部分が棒状に斜めに走って舞台上まで伸びているのが大胆で、ちょっとケレンっぽいけど、小さなホールだし、俗悪になる一歩手前のところで留まっております。ぽん太の耳ではよくわかりませんが、音響もすばらしいそうです。こちらのデータベースを見ると設計は日建設計となっておりますが、こちらの日建設計のサイトには出てないのは何でだろ。
 舞台袖から現れたブリュッヘンは、ひょろっと背が高く、背中が曲がっていて、とぼとぼとステージ中央に向かいます。指揮台に登るのもよっこらしょという感じ。痩せて頬がこけており、頭髪だけでなく眉毛まで真っ白。指揮台の上の椅子に前屈みで腰掛けて、長い手を振って指揮している姿は、『千と千尋の神隠し』の釜爺を思わせます。
 最初の曲は『田園』でしたが、初めて聴く音色にびっくりしている間に終了。コントラバス3台とこじんまりした編成。楽器や奏法に関しては、ヴァイオリンがビブラートをかけないことと、ティンパニのスティックの先に団子が付いてなくてペケペケと音がすることはぽん太にもわかったのですが、細かいところはよくわかりません。印象としては、全体に軽くて、アタックが常にやわらかく、弦楽合奏の音色が美しく、木管や金管のバランスが大きく、普段聞こえてこない内声部がよくわかりました。ピアニッシモは、消え入りそうなくらい繊細でした。ピリオド奏法がまったく初めてのにゃん子は、「なんか覇気がない。初め新日本フィルがすごく下手なのかと思った」とのこと。
 パワフルな7番の方はどうなるのかと思いましたが、躍動感あふれる迫力ある演奏でした。最初の和音も、チェンバロで和音をアルペジオで弾いたみたいに聞こえて、面白かったです。
 足下のおぼつかないブリュッヘンさんを何度も呼び出したら悪いかな、と思いつつ、めいっぱい拍手しました。


フランス・ブリュッヘン・プロデュース
《ベートーヴェン・プロジェクト》第3回
2011年2月16日 すみだトリフォニーホール

ベートーヴェン作曲:交響曲第6番 ヘ長調『田園』 op.68
ベートーヴェン作曲:交響曲第7番 イ長調 op.92

指揮:フランス・ブリュッヘン
管弦楽:新日本フィルハーモニー交響楽団

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