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2011/03/01

【オペラ】パトリツィア・チョーフィの大吟醸のコロラトゥーラ/新国立オペラ『椿姫』

 コンヴィチュニーの『サロメ』のあとハシゴしてきました。上質の舞台でしたが、コンヴィチュニーを観て頭が「???」になったあとでは、山廃純米古酒の後に大吟醸を飲んだ感じでした(わかるかな〜?)。先日の『トゥーランドット』と比べても、古風な感じがしますね。公式サイトはこちら、特設サイトはこちらです。
 ヴィオレッタのパトリツィア・チョーフ、「乾杯の歌」ではあまり声が出ていなくてアレレと思いましたが、「花から花へ」では声量・音程ともにすばらしいコロラトゥーラを聴かせてくれました。スタイルもスリムで、結核じゃなくて糖尿病じゃないかと思う椿姫が多いなか、楚々とした雰囲気がありました。アルフレードのウーキュン・キムは韓国人のようですが、のびやかで明るいテノールで声量もありました。しかし東洋人のさがなのか、感情表現というか演技が地味で表情に乏しく、オナベっぽい雰囲気なのが残念。ルチオ・ガッロは、サミー・デイヴィス・ジュニアのような風貌、柔らかさのある声が心地よかったですが、ジェルモンの超自我的な迫力には少し欠けた気がします。
 演出は、なんか地味。セットもなんだかスナックみたいで、舞台装置がワイヤーで引っ張られて左右に動くのですが、セットごとに動きがずれているのがちゃっちくて、なんだか気になりました。新国立の装置を使って全体を動かせばすっきりするのに。なんか蓮舫の仕分け以来、この装置が動いたのを見たことがない気がしますが、現場の予算を削る前に、仕事をしていない重役を数人辞めさせてください。新国立バレエも、外人ダンサーのフィーチャーリングが減った気がします。オペラも外人フィーチャーがなくなったら、ぽん太は観に行きませんから。
 パタリロ・広上淳一の指揮、東京交響楽団の演奏は、重厚さには欠けましたが、スマートな切れ味があってよかったです。
 話しは変わりますが、新国立劇場3階のL席、R席、前の人の頭が邪魔で舞台が見えません。どうせ階段状になっているのなら、1列につきもう2〜3センチでいいですから、傾斜を付けてくれたらよかったのに。設計は柳澤孝彦とのこと。竹中工務店に勤務していたけれど、新国立劇場のコンペで最優秀賞を取って独立したらしい。むむむ、この見えにくい劇場で最優秀賞か……。たしかに傾斜以外は悪くないけど。その他柳澤孝彦設計でぽん太が知ってる建築は、MOA美術館、身延山久遠寺大本堂、有楽町マリオン、真鶴町立中川一政美術館、オペラシティなど。


『椿姫』
Giuseppe Verdi:La Traviata
ジュゼッペ・ヴェルディ
2011年2月23日 新国立劇場オペラ劇場

【指 揮】広上淳一
【演 出】ルーカ・ロンコーニ
【装 置】マルゲリータ・パッリ
【衣 裳】カルロ・マリア・ディアッピ
【照 明】セルジオ・ロッシ

【ヴィオレッタ】パトリツィア・チョーフィ
【アルフレード】ウーキュン・キム
【ジェルモン】ルチオ・ガッロ
【フローラ】小野和歌子
【ガストン子爵】樋口達哉
【ドゥフォール男爵】小林由樹
【ドビニー侯爵】東原貞彦
【医師グランヴィル】鹿野由之
【アンニーナ】渡辺敦子

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京交響楽団

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