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2011/03/07

【拾い読み】通常と違う認知の世界 最相葉月『絶対音感』、テンプル・グランディン『動物感覚』

 なんかここのところ忙しいので、こんかいは「拾い読み」未満の「読書メモ」。
 以前に読んだルリヤの『偉大な記憶力の物語』の流れで読みました。

 最相葉月『絶対音感 』(ぽん太が読んだのは、小学館、1998年。現在は新潮文庫で手に入ります)。
 以前にベストセラーになった本ですが、ぽん太は読んでませんでした。ひとくちで絶対音感といっても、共感覚に近いものから、訓練によって修得したものまで、いろいろとあるようです。絶対音感はすぐれた能力ではありますが、一方でピッチのずれが気になったり、音楽を「音」としてしか聞けないなどの悩みもあるようで、ルリヤの症例を思い起こさせます。話しは幼児教育に移っていきますが、そこはぽん太は興味なし。さまざまな音楽家の絶対音感にまつわるエピソードは、面白く読めました。

 テンプル・グランディン『動物感覚―アニマル・マインドを読み解く』(日本放送出版協会、2006年)。
 こちらも2005年に発刊されて、全米ベストセラーとなった本。著者は、自らが自閉症の動物学者。自閉症であるからこその視点から、動物の「心」の世界を解き明かします。ふつうの人から見ると「この動物はなんでこんな行動をとるんだ!」ということが、著者からすると「あたりまえよ。なんでみんな気がつかないの」ということになります。その結果、動物や自閉症のひとに比べ、一般人の感覚や思考が「いかに制限されているか」が分かってきます。邦題は『動物感覚 アニマル・マインドを読み解く』となっておりますが、原題は《Animals in Translation Using the Mysteries of Autism to Decode Animal Behavior》 で、決して「感覚」だけを扱っているのではなく、認知行動の全般にわたっております。暴力、恐怖、問題行動などの原因や対処が論じられており、精神科の臨床へのヒントがちりばめられています。

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