« 【東北】震災後初の東北旅行/出羽屋、松島・塩竈・七ヶ浜 | トップページ | 【歌舞伎】亀治郎の源九郎狐は達者だね/2011年5月明治座昼の部 »

2011/06/03

【歌舞伎】「牡丹燈籠」七之助のお峰/2011年5月明治座夜の部

 明治座での歌舞伎公演は16年振りとのこと。明治座の歴史に関しては以前の記事で触れたことがあります。今回の公演の公式サイトはこちら
 夜の部は「牡丹燈籠」の通しから。1幕目は染五郎が伴蔵と新三郎、七之助がお峰とお露ですが、なんかバタバタしていて落ち着きませんでした。特に染五郎の口調がときどき「小劇場風」に聞こえました。
 幸手の荒物屋に舞台が移ってから、お峰の七之助の演技に引き込まれ、俄然面白くなりました。玉三郎から教わったんでしょうか、なかなかよかったです。馬子から夫の浮気を聞き出す部分でのやりとりや、憮然とした表情。昔なじみのお六と会ったときの喜びようや、困った時はなんとか助けてあげたいという気持ち(意外といい人なんだ)、夫に対してすねたり怒ったり再びほだされたりするあたり……。対する染五郎は、なんか軽々として風格がなく、若いチンピラ風に見えてしまうのが残念。やはり、お峰(と観客)を引きつけるような惚れぼれするイイ男でないと。ラストシーンは、前回見た仁左衛門と玉三郎では、伴蔵がお峰を殺す場面を芸で魅せて終わりましたが、さすがに花形歌舞伎では無理。本水を使った演出で盛り上げてくれました。
 吉弥のお国は若々しさには欠けるものの、色気と寂しさが漂って好演。亀鶴も頼りなさがよい。亀蔵の馬子久蔵は至芸。門之助風格あり、萬次郎は一見地味なのにおかしかったです。勘太郎の円朝はきっちり演じてました。
 「高坏」では勘太郎が下駄タップを披露。お父さんに負けずに芸達者ですね。楽しかったです。


明治座
五月花形歌舞伎
平成23年5月

夜の部

通し狂言
一、怪談 牡丹燈籠(ぼたんどうろう)

  大川の船の場より
  幸手堤の場まで

        伴蔵/萩原新三郎  市川 染五郎
           お峰/お露  中村 七之助
          宮野辺源次郎  中村 亀 鶴
              お国  上村 吉 弥
            酌婦お絹  澤村 宗之助
       女中お竹/酌婦お梅  坂東 新 悟
            馬子久蔵  片岡 亀 蔵
          飯島平左衛門  市川 門之助
            乳母お米  市村 萬次郎
        船頭/三遊亭円朝  中村 勘太郎

二、高坏(たかつき)
            次郎冠者  中村 勘太郎
             高足売  中村 亀 鶴
            太郎冠者  澤村 宗之助
             大名某  片岡 亀 蔵

|

« 【東北】震災後初の東北旅行/出羽屋、松島・塩竈・七ヶ浜 | トップページ | 【歌舞伎】亀治郎の源九郎狐は達者だね/2011年5月明治座昼の部 »

芸能・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/74997/51679816

この記事へのトラックバック一覧です: 【歌舞伎】「牡丹燈籠」七之助のお峰/2011年5月明治座夜の部:

« 【東北】震災後初の東北旅行/出羽屋、松島・塩竈・七ヶ浜 | トップページ | 【歌舞伎】亀治郎の源九郎狐は達者だね/2011年5月明治座昼の部 »