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2011/06/04

【歌舞伎】亀治郎の源九郎狐は達者だね/2011年5月明治座昼の部

 今回の公演の公式サイトはこちらです。
 まずは亀治郎の「四の切」。猿之助バージョンで、もちろん宙乗り付き。なんか「四の切」は若手がやったほうが安心して見てられます。以前に菊五郎で観たときは、汗だくでしんどそうで気の毒に思えてしまいました。
 冒頭の佐藤忠信は、さわやかな色男というより、ちょっと無骨に見えてしまいました。源九郎狐になってからは、実に達者でした。海老蔵だと笑いが起きてしまう狐言葉も、上手にこなしてました。身体能力もしばらしく、グランフェッテじゃなくって、クルクル回るヤツも回転が速かったです。ただ、亀治郎は実にうまいんだけれども、うまさがちょっと鼻についてしまって、源九郎狐が両親を思う心情、みたいなところがちょっと弱い気がします。でも、席が2階左袖だったので、目の前を宙乗りの亀治郎が通って行って、楽しかったです。静御前は門之助。席が2階左袖で舞台から少し遠かったので、きれいで可愛く見えました。
 「蝶の道行」は体調不良も重なり、羽ばたく巨大な蝶を見ているうちに催眠術にかけられて意識喪失。妻のにゃん子によると、染五郎も七之助もきれいでなかなかよかったそうです。
 「封印切」は、勘太郎の忠兵衛、七之助の梅川、染五郎の八右衛門という配役で、東京の役者で固めたせいか、大阪風のはんなりした感じに欠けた気がします。染五郎の八右衛門がちっともやなやつに見えませんでした。前に観た三津五郎はホントにイヤな奴でしたが、染五郎と勘太郎だと、なんだか若者が二人でふざけてる感じでした。二百五十両入りの財布をど〜んと置いて、「おお、まだ揺れとる」というところは、大地震の後のためか笑いが起きてました。とうとう封印を切ってしまったあと、身請けを祝う人々のなか、忠兵衛と梅川が死を覚悟して立ち去る辺りのしっとりとした情感は、まだまだ花形では無理か。関西弁ネイティブの吉弥のおえんが流石の演技で、ラストシーン、何も知らずに笑顔で忠兵衛を見送る表情には、涙がこぼれそうになりました。


明治座
五月花形歌舞伎
平成23年5月3日
昼の部

一、義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
  川連法眼館
   佐藤忠信/忠信実は源九郎狐  市川 亀治郎
             静御前  市川 門之助
            駿河次郎  中村 亀 鶴
            亀井六郎  市川 弘太郎
            川連法眼  市川 寿 猿
             妻飛鳥  上村 吉 弥
         源九郎判官義経  市川 染五郎

  けいせい倭荘子
二、蝶の道行(ちょうのみちゆき)
              助国  市川 染五郎
              小槇  中村 七之助

三、恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
  封印切
           亀屋忠兵衛  中村 勘太郎
            傾城梅川  中村 七之助
          井筒屋おえん  上村 吉 弥
          槌屋治右衛門  片岡 亀 蔵
         丹波屋八右衛門  市川 染五郎

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