【中国地方の温泉と世界遺産(8)】松江城・小泉八雲旧居・八重垣神社・神魂神社・有希・じう
お届けしている9月下旬の中国地方の旅、本日のご報告は松江市です。
まずは松江城。全国に12しかない現存天守(古い天守閣がそのまま残っているもの)のひとつで、慶長16年(1611年)に築城されました。国の重要文化財に指定されています。松江城のホームページはこちら。がっしりとしたプロポーション、白壁が少なく黒い板で覆われており、古風な印象があります。 入母屋破風と呼ばれる三角の屋根や、鐘のような形をした華頭窓など、桃山時代の様式を受け継いでいるのだそうです。
石垣も、自然石をあまり加工を加えずにそのまま積み上げる野面積(のづらづみ)と呼ばれる古い形式です。
地階は兵糧の貯蔵庫になっており、ろう城に備えて井戸も掘られております。
最上階が望楼になっているのも古風な様式だそうです。宍道湖が望めます。
何やら白い洋館が。案内板によれば、「興雲閣」という建物で、明治36年(1903年)、明治天皇の御宿所にするために建設されましたが、日論戦争の勃発により行幸はかなわなかったそうです。
城の北側に「小泉八雲旧居」があります。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)に関しては、ぽん太は「耳なし芳一」などの『怪談』の作者であるということぐらいしか知りませんでしたが、松江に住んでいたんですね。隣りが小泉八雲記念館になっており、いろいろと勉強になりました。
縁結びのパワースポットとして有名な八重垣神社です。主祭神は素盞嗚尊と櫛稲田姫で、素戔嗚尊が八岐大蛇の生け贄にされようとしていた櫛稲田姫を助け、結婚したのですね。
門のなかにある狛犬。なかなかいい味を出してます。
こちらの狛犬も、歴史を感じさせます。
神社の奥にある「鏡池」では縁を占うことができて、占いの紙にコインをのせて池に浮かべるとお告げが現れ、紙が早く沈むと早く良縁に恵まれるのだそうです。Wikipediaによれば、櫛稲田姫が八岐大蛇から身を隠しているときに、この池に鏡のかわりに姿を映したという言い伝えがあるそうですが、『古事記』や『日本書紀』には書かれておらず、出典は不明です。
近くにある神魂神社(かもすじんじゃ)は、国宝の本殿を持ちながら、来る人もまばらで静かな雰囲気です。
天然石を使った苔むした手水鉢が気持ちを落ち着かせてくれます。
これが国宝の本殿です。案内板によれば、正平元年(1346年)に建立されたものだそうです。「床が高く、木太く、とくに宇豆(うず)柱が壁から著しく張り出していることは大社造りの古式に則っているとされ、最古の大社造として」国宝に指定されたのだそうです。う〜ん、確かに素朴で力強く迫ってきます。出雲大社の本殿はもっとすごいんだろうな。見たかったな〜。大社造に関しては、Wikipediaをどうぞ。
境内にある稲荷神社の床下には、なぜか小さなキツネがいっぱいたむろしていました。かわいいです。
出雲国分寺跡です。地図などはこちらをどうぞ。
その夜は松江市内のビジネスホテルに泊まり、いつものように夜の街に繰り出しました。ぽん太とにゃん子が飲んべえの本能と感を頼りに入った店はここ!有希(ゆき)さんです。あまり情報はありませんが、食べログにリンクしておきます。地元のひとから観光客まで、なかなか賑わっている活気のあるお店で、島根の海の幸や名物がいただけます。宍道湖七珍ももちろんあるよ。
ぽん太は知らなかったのですが、松江はおでんが有名だそうで、ここ有希さんでもおいしいおでんが頂けます。満足、満足。
せっかく松江まで来て一軒ではもったいない、ということで、次の店に流れていきます。ぽん太とにゃん子が見つけたお店はこれ!「日本酒バーじう」さんです。食べログはこちら。その名も「ハイカラビル」というハイカラなビルの上にあるこじんまりしたお店で、日本酒がずらりと並んでいます。「東京で飲めない地元のお酒」ということで、これまで飲んだことのないお酒を飲ませていただきました。冷やさず常温で飲むのがマスターのおすすめですが、確かにふくよかな味がよくわかりました。
おつまみは「海士のばちこ」。海士(あま)は隠岐の島の地名で、「ばちこ」(くちこ)はナマコの卵巣に塩をふって干した高級珍味で、かたちが三味線のバチににていることから「ばちこ」というそうです。例えばこちらが詳しいです。いやあ、松江の夜を満喫、満喫。ぽっくんぽっくんと腹鼓を打ちながら、ホテルに戻りました。
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