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2011/12/18

【クラシック】大河の流れのごとし/佐渡裕・東京フィル「第九」

 今年の第九は、昨年に引き続き東京フィルハーモニー交響楽団を、八王子まで聞きに行ってきました。昨年はエッティンガーの指揮でキビキビした演奏でしたが、今年は佐渡裕。今年ベルリン・フィルの定期演奏会を振ったことで有名です。ぽん太はたぶん今回が初佐渡裕だと思います。
 定刻になると、まずは佐渡裕のオープニングトークで、ダイエットして痩せたことなどを披露。今回の演奏会の曲目は第九オンリーで、ぽん太としては、トークの替わりに何か一曲演奏して欲しかったですが、佐渡裕テレビの「題名のない音楽会」の司会者を務めているそうで、トークを期待している聴衆も多いのでしょう。
 肝心の指揮ですが、「今日も指揮でカロリーを消費します!」と言ってたわりには、細かく拍子を刻むのをけっこうサボっていて、エコ指揮でした。しかし身長187センチという長身が生み出す音楽は、大きく、暖かく、包みこむような音楽でした。細かいニュアンスを取り出して得意がったりすることなく、おおきな流れを重視しているように思えました。第一・第二楽章はわりと普通でしたが、第三楽章では、あまりテンポは揺らさないものの、ときに息を飲むようなディナーミクの変化を付けて、泣きたくなるほど美しい演奏でした。第四楽章の声楽が入ってからはゆったりしたテンポをとり、最近の原典重視の演奏とは異なって雄大で崇高で、ときにエネルギッシュで、まさに大河のごとき演奏でした。
 ソロでは、昨年も聴いたソプラノの横山恵子や、新国立で『蝶々夫人』のシャープレスを歌ったバリトンの甲斐栄次郎がよかったです。
 ひとつ残念だったのは、ホールの音響が悪いこと。二階の後ろの端のほうの席だったのですが、弦楽器が聞こえず金管ばっかり響いて、音のバランスが悪かったです。席によって違うのでしょうか。だとしたら、この席はS席として売らないで欲しいです。このホール、内装は凝ってますが、音響が悪いうえに、二・三階席への階段も、細い階段が一カ所あるだけで、使い勝手が悪いです。災害のときは迅速に避難できるんでしょうか。「新建築住宅特集」のページによれば、設計は「NTTファシリティーズ<平山文則、小川大志、西村当巨、野尻真伸、永石亜紗子、小島修、菊池祥央、小野辰正>八王子市南口開発推進室、シアターワークショップ<伊東正示、戸田直人、松木優、小林徹也、山下貴子、林恵子>永田音響設計<小野朗、内田匡哉>」とのこと。う〜ん、永田音響設計が関わってる。ぽん太の耳が悪いのかしら。見かけは立派だけど中身が問題……。まさか「オリンパス」ホールだから……じゃないですよね。


創立100周年 東京フィルハーモニー交響楽団
佐渡裕指揮 ベートーヴェン『第九』特別演奏会
2011年12月14日・オリンパスホール八王子

佐渡裕のプレトーク付き
ベートーヴェン / 交響曲第9番 ニ短調 作品125「合唱付」

指揮 : 佐渡 裕
ソプラノ : 横山 恵子
アルト : 谷口 睦美
テノール : 西村 悟
バリトン : 甲斐 栄次郎
合唱 : 東京オペラシンガーズ
管弦楽 : 東京フィルハーモニー交響楽団

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